真っ白ご飯2
ハイ、というワケでこの小説も三話まで書きました。
ちなみに真っ白ご飯シリーズはまだまだ続きます。
「はあ~、なんで俺がこんな目に……」
「ため息つくな、幸せが無くなるだろ」
ため息の原因に言われてもなぁ……
そんなことを考えながら朝食のご飯に、ふりかけをかける。
「おっ! 今日は鮭のふりかけか……お前すげーな、俺ここ二週間ぐらいいるけどお前が何もかけてないご飯食べてるところ見たことないぞ」
そういえばそうだ。気がついたときから俺はご飯に何かかけて食べていた。
何もかかってないご飯なんて、なんの味もしなくてすぐに飽きてしまう。
「仕方ないだろ。何もかかってないご飯なんてすぐ飽きちまう」
「ハイハイ、そうですか。ところで時間大丈夫か?」
時間……?時計はえ~~8時っ!?
やばっ!!
俺の通う学校は、とても親切なことに山の上にある。
なんでも学校を建てるとき、《子供達の体力作りのため》だそうだ。そのせいで家から50分かかってしまう。
「バカ天使、もっと早く教えろよ!」
慌てて玄関を飛び出す。だか、それがまずかった。
「キャッ!!」
「えっ? うわぁ!!」
玄関の前を通っていた女子とぶつかってしまった。
ぶつかったのが正面からだったのか、思いっ切り尻餅をついている。
制服が俺の通うものとデザインが違っていて、近くにある女子校のだとわかった。
「いたた……」
「あっ! 大丈夫ですか?」
「あ~ハイ、大丈夫です。どうもすみませんでした。いきなりぶつかってしまって……」
「こっちこそ不注意で……すみません」
女子は立ってスカートの埃を落とした。
結構カワイイなぁ……
「おい、本当に遅刻するぞ」
…………どうして、天使は空気が読めないでしょーか?
「あの……今何時だかわかります?」
「8時は過ぎてますよ」
そう言うと、女子は顔を真っ青になった。
「うそ……遅刻する……」
それだけ呟いて女子は走っていった。
「お前は遅刻確定だな」
天使が笑いながら言う。
結果、俺は女子を会話できた代わりに、昇降口で待っていたゴリラ面の教師に怒られるハメになった。
この小説を読んでくれてる皆様ごめんなさい。
ただでさえ更新遅いのに新しい小説を書いています。
これからもっと更新遅くなりますが、見つけたらまた読んでくださいね。
感想まってまーす。