風邪をひいた
少しずつ、仕事が慣れ始めたある日今日は珍しくメイが寝坊?
メイのベッドを覗いてみると、真っ赤な顔して寝ていた。
もしかして、風邪でも引いたのかな?
「メイ大丈夫?今日はメイお休みしたら?今までの疲れ出たのかもよ?」
「う~ん、でも・・・」
「私だったら平気だから、ゆっくり休んで早く良くなってね。その前に、食欲ある?もし食べれそうなら消化に良いもの事情話してもらってくるよ?」
「ありがとう。果物だけお願いしてもいい?」
「わかった。じゃ、ちょっと行ってくるね。あっついでにタオル借りてもいい?」
「良いよ?」
私は、あっちの世界から生活用品を何も持って来れなかったので、こうやって時々メイに借りたり
(制服は支給品)している。
ちなみに、1日目に数枚ほど下着類と着替えはアンさんが買ってきてくれた。
早く買い物行きたいけどね~。
そう思いながら、食堂に向かっているとアンさん発見。
「アンさん!メイが熱があるみたいなんですけど・・・。」
「えっそりゃたいへんだ。わかったよ。知らせてくれてありがとね。」
そう言って、小走りで行った。
私も、食堂へ向かった。
食堂へ着くと、数日顔を合わせるうちに仲良くなった調理担当のおじさん(ミトさんというらしい)が
顔を出した。
「お~、ユミちゃんおはよう!今日は、メイちゃん一緒じゃないのかい?」
「あ~メイは、風邪でお休みです。すいませんが果物を食べやすいように切ってもらえませんか?
メイに持って行ってあげたいんですけど・・・。」
「いいよ!ちょっとまっときな。」
そう言われて、待つこと数分・・・
「これ、持って行ってあげな。後こっちのジュースもな。よくきくぜ!」
そういって、わたされたドロドロした赤いジュースと果物をメイに持って行った。
「メイ~持ってきたよ。」
「あっアリガトウ。」
ジュースを見るとメイは固まった。
「これは・・・。」
「なんか、あのミトおじさんが効くから持って行ってやれって。」
「そう。」
「じゃそろそろ私行かないといけないから、あっついでにタオル濡らしてきたから、
汗かいたらこれでふいてね。」
そう言って、アンさんが用意したであろう洗面器にかけておいた。
「ちゃんと食べて、しっかり休んでね♪いってきま~す。」
そういって、仕事に向かった。