身の置き方
とりあえず先輩は、お兄ちゃんの妹として養子になることに・・・。
そして、結婚するまでは兄のところで暮らすらしい。
というのが、セリさんの命令。
お兄ちゃんは「俺の妹は、夕美だけでじゅうぶんだ~!!」なんてさけんでたけど(笑)
命令ってことは、セリさんはお兄ちゃんの上司か何かかな?
不思議に思っていると、その疑問にお兄ちゃんが答えてくれた。
「セリは、この国の王子なんだよ。」
先輩の今後は決まり、
今度は、私の番。
当然兄が「一緒に暮らそう♪」と言ってくれたけどなぜか私は、先輩の猛反対に合ってしまった。
何でも、「こんな子と一緒にいたくない!」だそうだ。
それを聞いたセリさんは、兄が私を引き取ることを禁止した。
私は、兄へのところに行けなくなってしまい困っていると、
兄はものすごく悲しそうな顔になりじっとこちらの顔を見てきた。
「これからどうしようか・・・。」
そういえば、私は兄以外行くところが無い。
う~ん、とりあえず町に行って住み込みで働く所を探すか。
そうと決まれば、兄にその意思を伝える。
すると、「いや、絶対一人で行かせたくない!危ないよ?日本とは違うし・・・。」
「でも、他に行くと来ないよ?」
「う~ん・・・?!セリお前のとこは?下っ端でもいいからさ。」
「マヤの嫌いな子を置くのは、あまり気が進まないが、そういう理由なら仕方がない。」
そういってセリさんは、メイド長を呼び出した。
メイド長は、アン=ラドリーさんと言うらしい。
私はアンさんに連れてかれて、1つ部屋へ。
2つのベッドとその真中にテーブル一つの簡素な部屋だった。
今日からココから私の部屋になりらしい。
そして、同室者がらしい。仲良くしたいな♪
などと思っておると、ドアが開いた。
アンさんは「ちょうどよかった。メイ今日から入った子だよ。」そういって同室者の子に紹介してくれた。
そして、「仕事内容は、メイと一緒だからね、メイ教えてあげておくれ。」