風耶2
こんにちは。
いつも読んでいただいてありがとうございます。
今回は、短いです。
「そういえば、さっき風耶の声聞こえたけど、フウヤの口動いて無かったよね。どうして?」
『もしかして、これの事』
「そう、それ」
『思念だよ。思ったことを念じて相手に伝えるって、そのまんまか。もし聞かれたくない内容とかの場合は、ただ思ってみて。通じるから』
『ホント、今通じているの?』
『通じているよ』
『すごいね!って、あっ、友達探さなきゃ!!』
「友達?迷子なの?」
「そう、はぐれちゃって・・・ずっと探してたの。」
「じゃ、僕が探してあげる。」
「いいの?」
「うん。」
そういうと、ちょっと待っててと言われ走って行ってしまった。
数分後、いつの間にか後ろにいて、
「見つけたよ!!」とメイや先輩、シラトくんを連れてきてくれた。
「どうやって、見つけたの?」と聞くと
「ちょっと高いとこから、仲間に聞いた。」という。
何時間も探し回った私としては、すごく助かった。
「メイ、先輩ゴメンナサイ。」
「もう、どこ行ったか心配したじゃない!!」
「ずっとみんなで探してたのよ。」
「本当にごめんなさい。」
私は、はぐれて迷惑かけてしまったという思いで、ただひたすら謝ることしかできなかった。
そして、メイたちを見つけてくれた風耶には、すごく感謝の気持ちでいっぱいだった。
「風耶も、メイたちを見つけてくれて、ありがとう。でも良くメイたちだって判ったね。」
「言ったろ。仲間に聞いたって。」
「そっか。」
そう言いうと、帰りながらみんなに風耶を紹介し、仲良くおしゃべりしながら帰った。