弟子
お昼を食べ終わるとメイの様子を見に行った。
どうやら、ちょくちょく仕事の合間にアンさんが見に来てくれているみたいだった。
寝ているメイを見て安心した私は、午後からの仕事に向かった。
午後からは、野菜の皮むき。
いつものように始めようとすると、ミトおじさんが「今日は1人だよな?俺の弟子1人手伝いに
ソッチやるよ!」といって、ミトおじさんのお弟子さんのシラトさんを紹介してくれた。
「初めまして夕美です、宜しくお願いします。」
「宜しく。」
そして、お互い黙々と野菜の皮むきを始めた。
「メイはへーきなの?」
シラトさんも、メイを気にかけてくれているようだ。
「さっき少し見に行ったけど、すやすや寝てました。アンさんもちょくちょく見に行ってくれているみたいで。」
「そう、よかった。」
あれ?
「メイとは、知り合いですか?」
「あれ?言ってなかったっけ?俺メイの弟だけど。」
「そうだったの?」
「うん!メイの事宜しく。」
「うんそれはもちろん!」
「へ~メイの弟さんミトおじさんの弟子やってたんだ~」
「だって、メイ一人でお城で働かせるなんて心配じゃん。」
「・・・そうですか。」
どっかのオニーサンが言いそうなセリフ。
ここにも居たよシスコン。
いや、まだこれだけじゃシスコンと判断できないただの心配性なだけかも・・・
「だってメイのやつめちゃくちゃ可愛いしさ、変な男にでも引っかかって挙句の果てに遊ばれて
ッポイなんてされたりしたら、お嫁にもいけなくなっちゃう。いや、お嫁には行かなくて良いんだけどさ
・・・・・・」
シスコン決定!!
うちのお兄ちゃんと合わせたらお話が合いそうだわ(汗)
とりあえず、
「まぁ、メイが可愛いのはたしかだよね!」
「おぉ、そうだよな!!」
必殺ご機嫌取り(いや確かにメイは可愛いんだけどね!でも永遠と話聞かされるのも・・・。)
「だから、その可愛いメイに早く会いに行くために仕事早く終わらせなきゃ♪ね!」
「そっそうだな!」
ということで、話を終わらせ黙々と仕事を続けなんとか今日の仕事が終了した。
夜食は、メイ談義をしたシラトさんが一緒に食べてくれました。
そして、「俺もメイの様子見に行きたい!!」というのでシラトさんとお部屋へ。
部屋に入ると、メイは目を覚ましていてだいぶ良くなっていたようだ。
「どう、調子のほうは?」
「だいぶ、良くなったよ。それより仕事のほうは平気だった?」
「うん!いろんな人に手伝ってもらったから平気だったよ?」
「そっか、よかった~。」
「それより、弟いたんだね~♪」
「えっ」
「来てるよシラトさん」
「メイ、平気か?」
「あっうん、もう大丈夫。心配してくれたの?」
「会たり前、メイは働き過ぎなんだから。」
「ありがとう。それよりそろそろ戻らなくていいの?」
「あっやべ、じゃそろそろいくよ。またなメイ、ユミ、メイの事よろしくな。」
「弟の性格わかった?」
「う~ん、うちのお兄ちゃんみたいな性格だってことはわかった。」
「でも、メイの事本当に心配してたし良いんじゃない?良い弟さんじゃん。」
「う~ん、まあね♪」
「そろそろ寝た方がいいんじゃない?良くならないよ?」
「うん、心配かけてごめんね?」
「いいよ、このぐらい。」
メイが寝たのを見て、私も寝る支度をして、ベッドに入った。
こんにちは☆
メイの弟初登場でした。