少年と仕事
今日は、メイが休みなので一人。
ちょっと不安だけど、頑張ろう!
ロイックさんを見つけ、「おはようございます!」
と声をかけると、「おはよう。あれ?メイは?」
「あっ疲れが出たみたいで風邪でお休みです。」
「そりゃ、心配だね。」
「はい。」
「とりあえず、仕事始めようか。」
「はい!」
私は、仕事を始めようと顔をあげると、またあの少年が木の枝に座っていた。
あの少年、実は働き始めてから毎朝見かけていた。
けれど、見かけていたのは私だけ。
最初の数日はメイに「あそこにまたいるよ」って教えていたんだけど、なぜかメイに
一緒に振り替えるといなくなっちゃう。
その時よっぽど、人見知りの激しい少年なんだな~と思った。
その次の日からは、メイに知らせなかった。
知らせても、無駄だと思ったし・・・。
人見知り少年にも、かわいそうかな?って思ったから。
少年から井戸のほうへ体を方向転換
仕事を始めるため井戸へ向かった。
水を汲みいつものように、花に水をやる。
何度目か、井戸に水を汲みに行くとそこにいつもの少年が。
「いつも、僕の事見てたよね。」
「あっうん。人見知り激しいんだね?」
「人見知り・・・そうかな?」
「そうだよ!」
「それより、いつもの一緒のおねーさんお休み?仕事大変でしょ?手伝ってあげる♪」
「いいの?ありがとう♪」
そう言って水を汲み、私たちは水の入ったジョウロをもって水やり開始。
やっぱり、1人より2人のほうが早かった。
ロイックさんは、自分の仕事でちょっと庭を離れていたけれど、
お昼を過ぎたころ、たくさんの荷物(肥料やら土やら)を抱え戻ってきた。
私たちは、少年のおかげでロイックさんが戻ってくる少し前には仕事を終えることができた。
「ありがとね。おかげでこんなに早く仕事が終わったよ。」
「どういたしまして。じゃ、またね」そういって木のほうに歩いて行った。
おはようございます。
いつも読んでいただいてありがとうございます。
~補足~
今までロイックさんから夕美の呼び名がちゃんずけ
でしたが、少しずつ親しくなり
メイちゃん=メイ
夕美ちゃん=ユミ
に昇格しました(笑)
(いや、メイのほうは以前から結構親しいんですけどね・・・ついでです。)
以上、補足でした。