2話目 魔法
2話目です!
更新頻度を高くするの頑張ってます!
「ちょっと出かけてみないかい?」
おばあちゃんに出会って、初めての朝。どうやら、街へ行くそうです。
ドアを開けて外へ出る。夜の景色では想像もできなった人だかり。
とっても賑やかで楽しそう、、、こんな世界に私は住むのかと胸を高鳴らせる。
「すごいね、お兄ちゃん!」
「ありがとう!!!」
青年と少年の声が聞こえる。声がする方にふと振り返ると、ものを浮かせる手品を青年がしていて、その手品に少年が興奮している。
こんな夢みたいなことあるのね!次々といろいろな発見がある。
「一番人気の商品だよ!」
「おいしそうね。」
青果店で売っている見たこともない美味しそうな果物。
「強そうだろぉ」
「これ、いいな!買うぜ。」
かっこいくて大きな武器を売っているところ。
「これは、明日に突然大きな損失が!?」
「え!?大変だ!!」
怪しげな占い屋、、、街にはいろいろな人や物があって、見ているだけでも楽しい!
弾かれる雨のように私の胸は、高鳴っていく。
”外に出るな!!あんたは適当に掃除でもしてろ!!”
そうやってお母さんは、私を一切外には出さず、家に引きこもる生活をさせていた。だから、外の気持ちのよい空気を吸うだけ、花の香を嗅ぐだけ、楽しい声を聞くだけ、みんなでは当たり前のことかもしれないけれど、私にとっては特別だった。
私は、街を満喫した。特に楽しかったのは、手品師のものを浮かせるマジックだ。色々なものを次々と浮かせて、どういう原理か知りたいくらいだ!
魔法みたいだった。
そして、夕の日があたりを赤橙に染めている。あたりの物々は夕焼けに応えるように、寂しげに照らされていた。
街は昼とは違う静けさの雰囲気を持っていた。
でも悲しい静けさではなかった。美しいと、ふと思った。
私とおばあちゃんは、家へ戻っていった。夕日に照らされる家は、いつもとは違う雰囲気を発していた。
「どうだったかい?初めての街は。」
「すごかったです!!あんな楽しさ味わったことがない、、、特に!手品はどうやっているかわからなくって、、、占い屋もどういうところで判断してるんだろーって思いました!」
「そうか、ルリハはまだ魔法を知らないのか、、、」
「ま、魔法?魔法なんて御伽噺でしょう?生贄の魔法の話を聞いたときも、作り話みたいって思ったもの。」
「この世界には魔法が存在するんだよ。あまりにも閉ざされた生活で当たり前のようなことも知らなかったのか、、、」
「…」
「でも大丈夫じゃ。これから知っていけば良い。」
「じゃぁ!教えて、、、魔法について!」
「わかったよ。魔法はすべての人間が持っていると言っても過言じゃないくらいの、所持率じゃ。人間には魔法の根を持っている。」
「魔法の根?」
「そうじゃ。魔法がまだ発芽していない状況での、根や種と言ったところじゃ。見てみれ。」
差し出されたのは、小さな金色の板だった。
「なんですか?これ。」
「これは、魔法を発芽させるきっかけとなる、バッジじゃ。大半の人間は、これにより発芽する。才能かなんかで生まれつき発芽しているものもいるが、基本的にはこうじゃ。」
「高価なの?」
「いや、大半の人間が魔法の根がある中で、バッジは安く手に入りやすいものじゃ。教育の一環とも言われている。」
「一般的なんだ。」
「ルリハもやってみるかい?」
「いいの!?」
「いいさえ。」
「どうやってやるの?難しそう、、、」
「そう難しいものでもないさ。このバッジを握ってイメージするんじゃ。どんな自分でもいい。輝かしく魔法を振りかざす自分を。」
「輝かしい、、、自分、、、」
私は頭の中で、想像した。イメージした。魔法を使い、誰かが笑顔になる瞬間。頭の中の空想の、、、誰かが、助けられる瞬間を。
イメージした途端、まばゆい光があたりを覆った。
「!?なにこれ。」
「発芽した証拠じゃよ。バッジを出してみ。」
手を開いてみると、バッジは四つ葉のクローバーの形に変化していた。
「ルリハにあった形になったんじゃよ。」
「私にあった、、形、、、」
「魔法属性は、、、エレメンタル魔法といったところか。」
「エレメンタル魔法?」
「魔法属性には四種類があるんじゃ。1つ目のエレメンタル魔法は、火、水、風、土の自然エネルギーを用いる魔法で、2つ目の精神魔法は、催眠や幻覚など精神に影響を及ぼす魔法じゃ。3つ目の回復魔法は、治癒や解毒、体力再生、再生などができる魔法じゃ。最後の4つ目は操作魔法じゃ。時間やものを操る魔法じゃ。ルリハのバッジが葉の形に変化したことから、エレメンタル魔法の可能性が高そうじゃな。」
「なんか試せる方法はあるの?」
「魔法を使ってみるだけじゃ。手を広げて。」
「も、もう使えるんだ!」
私は驚きつつも、手を広げた。
「そうじゃな、、、この紙に魔法を放ってみてな。イメージが大事じゃ。」
イメージ、イメージ、、、魔法を手から紙へ放つイメージ、、、、
バッジを使ったときみたいにまばゆい光があたりを覆った。
「!?」
光からツルが出て、紙を縛り付けた。
「え?」
「なんと、、、逸材じゃ、、、」
「どういうこと?火、水、土、風なんじゃないの?」
「最初でここまで操れるだけでも逸材なのじゃが、、、自然エネルギーの総操りか、、、」
「自然エネルギーの総操り?」
「簡単に言えば、火だけ、風だけと特定されず、自然エネルギー自体を用いる、とても稀なケースじゃ。」
「すご、、、」
「これかた特訓すればもっと逸材になれそうじゃ。ルリハ、期待しておるぞ。」
「、、、うん!ありがと!」
自分にも人に頼られて、、人を笑顔にできる力、、、、あったんだ、、、
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2話目 魔法
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小説初心者すぎて、、、書き方下手くそでごめんなさい!