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会員制真夜中の秘密クラブ  作者: 織風 羊
7/21

7 2回目の夜

よろしくお願いします



 仕事から家に帰ると一通の葉書が届いていた。


 会員制真夜中のクラブからであった。


 次の夜会の招待状であったのだが、不思議なことに差出人は会員制真夜中のクラブとなっていた。


 私は、このクラブには何か店の名前があるのだろうと思っていたのだが、どうも会員制真夜中のクラブ、これがこのクラブの名前らしいのだと思った。


 指定された日の夜に、私は2回目の夜の、クラブの扉をノックした。


 いつもの上品な老紳士が中へ招いてくれ、


「お早いお着きですね、まだ誰もいらしておりませんが、どうぞ円卓にお座りください」


 そう言われて中央に置かれた丸テーブルの前に腰掛けると、老紳士に飲み物を尋ねられた。


 暫くして私は、最初に頼んだビールを飲み干した後、カンパリソーダを頼んだ。


 ホスト役の老紳士は、カンパリソーダを持ってくると、隣にフライドポテトを置いて、


「宜しければどうぞ」


 と勧めてくれた。


 私がゆっくりと、持ってきてくれたフライドポテトをつまみながらカンパリソーダを飲んでいると、老紳士と共に一人の男性が入ってきた。


 前夜には現れなかった人物だと思う。


 それからは順々に男性や女性が現れ、それぞれが談笑し、またあるものはビリヤードを楽しんだりしていたが、今夜は、あの時のチェスを楽しんでいた二人の老紳士達は現れなかった。


 そして私達は、あの夜と同じように、ホスト役の老紳士に導かれてゾロゾロと別室へと移った。

ありがとうございました。

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