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会員制真夜中の秘密クラブ  作者: 織風 羊
6/21

6 朝まで

よろしくお願いします。



 家に帰ると、朝までにはまだ遠く、布団の中に入っても、なかなか寝付くことができなかった。


 私が担当するある会社の重役に紹介された会員制のクラブだが、その人は交通事故で既に亡くなっている。


 その死をきっかけに、私は紹介された会員制クラブに行ってみることにしたのだが。


 その会社の重役が、何故、私をクラブの会員に推薦してくれたのかは、既に聞くこともできない。


 私は、まだ明かりをつけたままの部屋で、天井を見ながら、今夜、彼女が、老貴婦人が話した戦場の物語を思い出していた。


 やがて朝が訪れるであろう。


 早く眠らなければ。


 然し、私の頭は思考を止めることはできなかった。

ありがとうございました。

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