表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/176

転生少女、と、インナースペース。

 ナナコは自分が創造神だと言った。だとしたら……あの世界はナナコ、瑠璃、の、インナースペース?


 ……そうなのかな……。わかんない……。


 ああ、ナナコ。ごめん。わたし勝手に今考えちゃってた。


 ……ううん。でも、どうしよう。目の前のおにいちゃん。もうずっと会ってなかった。なんだか不思議。


 瑠璃の記憶、戻ったの? ナナコ。


 ……なんだかおかしいの。あたしはナナコって自我を持ってもう何千年と過ごしてきた筈。それなのに、瑠璃のキオクが溢れてきて。


 ……あたしはあたし。瑠璃じゃない。よ。ねぇアリシア。あたしが瑠璃じゃなきゃ、アリシアはあたしの事好きでいてくれない?


 そんな事! そんな事無い!


 ……あは。ありがとうアリシア。だいすきだよ。




 それから、しばらくナナコは出てこなかった。


 栄子とアキラさんとの打ち合わせは無事終わった。アキラさんは今井彰さん、と名乗った。藤井では無く。


 両親の離婚で苗字が変わったのかな。


 栄子とは名古屋の大学のサークルで知り合ったのだとか。すごく感じのいい、好青年だ。


 現在東京で働いているらしい彰さんは、コミケの当日は日曜日であるにもかかわらず午前中はどうしても抜けられないお仕事があるらしい。


 夕方撤収前に合流するのが精一杯なのだとか。


 アフターで食事でもと誘われたけど、わたし、お邪魔じゃない?


 それでなくとも前日夜も泊めて貰うのだ。ほんといいのかな。




 流石に会ったばかりの今日、瑠璃の事を聞くことは躊躇われた。そもそも瑠璃のお兄さんだって事も、向こうにとっては知られる筈の無い事柄だ。


 チャンスはコミケの日、かな。




 なんとか会話のきっかけを見つけよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ