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転生少女、と、コミケの売り子。

 

 わたしは藤井アキラさんを探すことにした。


 瑠璃を探すといっても手掛かりはあまり無かった。ただ、彼女のお兄さんがアキラさんという名前らしいというのと、わたしたちより三つ四つ年上だ、という事は瑠璃から聞いて知っていた。

 だから、ネットで調べてみよう、そう思ったのだ。

 ネットで名前を引くと、結構いろんな情報が出てくる。

 自分の名前とかエゴサしたり、小学校の友人を探したり、そんな事はしてみたこともあったけど、よっぽど真剣にやらないとほんとの本人には当たらなかったから今回もすぐに見つかるとはおもわなかったのだけど。

 でも。やらないよりはマシだ。

 結構本名で出身地まで書いてる人もいるし。

 大垣出身なんてそうそうネットに居ないし。

 当たればわかるかも、だしと。


 まぁ現実はそんなに甘いものではなかった。

 そもそも名前だけなら芸能人の有名人が先にでてくるし。

 アキラの字が何かわからないし。

 片っ端から当たってみたけどそれらしい人物は見当たらなかった。


 そうこうしている間にどんどん日にちが過ぎる。かなり焦っていたわたしにある日、友人から連絡が。


 コミケで売り子やってくれない? って。


 高校の時の同級生がコミケで猫の本を頒布するのだ、と。


 友人が写真担当、その彼氏が本文担当で本を作るらしいのだけど、当日彼氏がどうしても仕事で抜けられないらしくわたしに白羽の矢を立ててみた、ということらしい。


 猫の写真にもコミケにもちょっと興味があったわたしは、とりあえず話を聞いてという友人栄子に夕食に誘われファミレスで待ち合わせをする事にした。


 コミケ、かぁ。わたしもおはなし書いて本にしてコミケで頒布、って、憧れたなぁ。


 楽しそう。今の気がかりさえ無ければほんとう二つ返事なんだけどな。


 ……いいじゃない。そういうのも。あっちの事も心配だけど、こっちでの生活だって充実させてもいいと思うよ。


 そっか。ナナコがそう言ってくれるなら。素直に楽しもう、かな。


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