転生少女、と、泣き噦る瑠璃。
本編再開、です。
クライマックス突入デス♪
「瑠璃ちゃん!」
「ああ、亜里沙ちゃん。良かった。良かった。戻ったのね。良かった……」
わたしに抱きついて泣く瑠璃ちゃんの頭を撫でて。
「ごめんね。心配かけた、よね」
「いいの。亜里沙ちゃんが戻ってきてくれたのなら、いいの……」
ああ、どうしよう。ちょっとこの衆人環視の中でこれは……。まずくない?
「いいの、そんなの。わたしの一番は亜里沙ちゃんだもん。だからいいの」
って、もう、大げさなんだから。まるでそれじゃぁ愛の告白みたいじゃない。
「そう、だもん。わたしは亜里沙ちゃんが好き。昔も、今も」
あうあう……。うー。どうしよう。
うっく、ひっく、そう泣きながら抱きついて離れない瑠璃ちゃんのサーラ様。
いいかげん空気を読んだか騎士団は引き揚げていた。
に、しても。
ナナコは、どこに?
あそこにいるのはあきさんか。っていうかさっきわたしあきさんと戦ってたんだよね。気まずい、な。
「おい。そろそろ話がしたいんだがな」
そう、あきさん。
ちょっと呆れてる?
「話って、どういう?」
まぁ、いろいろあるだろうけど。一応。
「お話は応接室でしましょう」
カッサンドラ様か。泣き噦る瑠璃ちゃんから冷静な声がする。
そうだね。ゆっくりこの先の事、話さないといけないかな……。
そう思って皆で館内に戻ろうとした、その時。
「か、は、は。どうやら失敗した様子ね。でも、まだ、手はあるの、よ」
空中から、あの、修道女、が、現れた。




