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異世界神様、と、真皇真理教。

 あいつらが何者か、考えられるのは真皇真理教関係、か。


 あの魔王像といい、無関係では無いだろう。


 もともと魔王像をばら撒いたのも、器になる資格者を選別する為なのだろうし、像が使われたのがわかれば魔王が復活している証拠であると、そう理解する事ができるのも。


 嘆かわしいけど、この世界の人間にも欲や狂気が有る。それを消し去ることは、無理だった。


 魔王という圧倒的な力を求める輩が後を絶たないのは、ほんと残念。




 最悪なのはアリシアを殺して再度魔王降ろしをする、などという事態だけれど、現実的ではない事は彼らもわかっているのだろう。


 そもそも適格者さえなかなか現れないというのに、一旦降りた魔王は再度復活するまでに長い年月を要するっていうのは歴史が証明している。だからこそそんな可能性の低い賭けに出るとは思えないのだ。


 それであれば、次の可能性、で、あるけれど……。


 これはあまり考えたくない。まだ。アリシアを失いたくは、ない。よ。




 アリシアから強制排除されたあたしとクロコは、なんとかアリシアに近づこうと藻搔いたけれど、耳元に近づいてにゃぁと鳴くのが精一杯で、そのまま空間を飛ばされた。


 幸いまだ城下ではあるらしい、と気付き、向かったのは公主館だった。


 リーザとデート中に何度も気がついた追跡者の気配。


 あれがサーラの手の者であるのであれば、敵の位置や情報を把握している筈。


 救出作戦でさえ発動している可能性大だ。


 あの子がアリシアを見捨てるわけがない。


 あの目をみれば、サーラのアリシアに対する執着が、只の友情だとは思えない。


 そう。


 だから。


 今あたしはサーラに会わなくちゃ。いけない。あの子を本当の意味で守るために、も。

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