表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/176

転生少女、の、喪失。

 


 ふ、と、気がつくと。


 わたしは柔らかい布の上に寝かされていた。


 ここは……、どこ……?


 どうやら倒れたのだと思うのだけど、どうして倒れたのか覚えがない。


 なんか体育館みたいだな。それが第一印象。


 ただただだだっ広い場所、板張りだ。ベッドとかそういうものじゃない、か。


 周りには人が数人居るけど、なんだか服装が不思議。現代日本ではあり得ない感じ。どちらかといったら中世のヨーロッパ、か?


「あ、気がついた? あなた、倒れている所発見されたのよ。大丈夫?」


 流暢な日本語を話す外人の女性。


 って、ちょっと不思議。


 わたしは……。


「また大きな爆発があったものね。あなたも巻き込まれたのね。外傷は無かったみたいだからここに運ばれたんだけど……。最近ほんと災害が多くて困っちゃうわよね。ここ中央公民体育館よ。避難所。わかる?」


 え、と、頭の中、整理、しなくちゃ、だ。


 声はちゃんと聞こえてる。お礼も言わなくちゃ、なのかな? っていうかわたしどうしちゃった?


「ありがとう、ございます」


 口からなんとかそれだけ絞り出した。


 って、わたしの声って、こんな声だっけ?


 起き上がるり、ハラリ、と目の前におちる髪。


 金髪、ブロンド、だ。


 どういうこと?


 っていうか状況をちゃんと把握……、って……。


 わたし、ばかだ。だめ。思い出せない。


 自分の名前、も、キオク、も、すっぱり抜け落ちて、る………。


 っていうか、身体がなんだか自分の感覚よりも一回り華奢な気もする。これ、が、自分の身体だってのにさえ、なんだか違和感、だ。


 どうしよう。


 夢?


 じゃ、ないよ、ね。


 夢の中で別人になってる事ってよくある。


 でも、そういう時ってその事に違和感なんて感じてない。


 起きた時にも何か夢見てた気がするんだけど……。なんだったのかな。


 なんか建物の入り口がわからなくて右往左往してた気もするんだけど……。


 ああ、ダメ、だ。


 頭がパニックになり過ぎてこれ以上考えられない。




 もう一度寝たら、起きた時にはなんとかなってたり……、するといいなぁ。

ここまで読んでくれてありがとうございます。


昨日は寝不足でハイになってお話書いてました。

おかげでpvがわたしの中では新記録で……。ほんと嬉しいです。励みになります。


これからも頑張りますのでよろしくお願いします^_^。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ