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転生少女、気がつく。

 もう。ほんとびっくりのしっぱなしだ。


 色々聞きたいけど流石にこれ以上はちょっと失礼かなぁ。初対面なのに。


「所で君たち魔王って知ってる?」


 と、あきさん。


「魔王は五百年前に封印されたんですよー」


 リーザは知らないから……。


「そう? 巷で聞いた噂じゃ、こないだの災害は魔王の復活によるものだってのがもっぱらだよ?」


 ああ、やっぱりそういう話になってるんだ。


 ……ま、あながち間違っちゃいないよね。


 うきゅ。


「そっかー。やっぱりこないだのはそういう話なんですねー。アリシアちゃんのおうちなんかすごい被害にあっちゃったんですよ」


「空間がねじ切られてたねー。次元断層が出来てたし」


 あうあう。なんか凄いことに。


「あの……、魔王を退治しにきたって、さっき……」


 不安になってちょっと聞いてみる。


「ああ。魔王がこの世界をデリートしようとするならほっておけないよね」


 ああ。


「でもこの世界には大預言者様のサーラ様がいらっしゃるので大丈夫ですよー」


「公主様?」


「そうです。わたしたち、公主館で働いてるので。ほんと聡明でステキな方なんですよー」


 むー。っと考えるあきさん。っていうかあきさんってフルネームなんだろう? ちょっと気になる。


「なら、君たち、俺を公主さまに紹介してくれないか? 話が聞きたい」


 ああ、そっか。そうだよね。うん。それならなんとかなりそう、か。いろいろと。


「あきさんってお名前なんて紹介すればいいですかー?」


「篠宮秋。異世界から来た勇者とでも言っといて。ほんと会えればあとはなんとかするから切っ掛けだけでも、ね」


 え?


 じゃ、じゃ、もしかして、


「あの……、もしかして悠さんって、ともねこさん?」


「うーん、ともさんとかともちゃんとかはよばれた事あるけど、ともねこはないかなぁ」


 って、それって。


「日本でお話サイト運営してた友坂さんじゃ」


「えー? 偶然? 私の名字確かに友坂だけど。おはなしサイト?っていうのは知らない、かな」


「たぶん、世界が違うんだよ。俺たちのいた世界とアリシアさんの世界。似てても、違う」


 ああ。違う。たぶん。そうじゃない。


「よくわからないけどほんと違う日本なんですかねー。じゃ、公主様には話してみますから、どこに連絡すればいいですかー?」


「ありがとリーザちゃん。わたしたち、トウトって名前の宿屋に泊まってるから、そこに連絡頂戴。あ、名前は『アキ=シノミヤ』でね」


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