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転生少女、と、魔法少女。

「マジカルフェザー!」


 赤を基調としたフリフリの魔法少女。髪はツインテールでお団子にして……ってほんと日本の魔法少女を纏めて割ったような装いの女の子。

 10歳くらいにみえるその子は金色のエフェクトとともにふわっと浮かび上がった。

 背中には金色の羽が羽ばたいてる。


「フェザーシュート!」


 金色の羽毛が舞い、おじさん達に襲いかかる。


「ク!」


 手から火を出して応戦するおじさん達。案外強いのかも。


「マジカルトルネード!」


 三つ同時に竜巻がおきおじさん達を包み込む。


「うわー……」


 竜巻が収まった時、おじさん達はもうそこには居なかった。消滅しちゃった? 大丈夫、かな、?


 ひょこん、とわたしの前に降り立った少女。


「だいじょうぶ、だよ? この狭間の世界では肉体には損傷を与えないから。事情も知らずに殺しちゃうわけにもいかないからまず此処に連れてきたの」


 グルン、と、世界が元に戻る。


 と、おじさん達はその場で倒れていた。


「今は精神にダメージが来てる状態。まあ二、三時間で起きるかな」


「え、と、助けてくれてありがとう。あきにゃー、さん?」


「いいよいいよ。わたしは通りすがりの魔法少女あきにゃー。ちょっと事情があっていろいろ旅をしてるんだけど、この世界には悪い魔王が居るらしいって聞いてさ。ちょっと退治でもしようかなって」


 えーーーーーー? わたし、退治されちゃう、の?

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