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転生少女、と、魔法の膜。

 お昼休み。最近の食事は食堂の賄いを頂いてる。っていうか寮の朝ごはんも晩御飯もだから三食賄いご飯な訳だけど。

 料理長さんとも仲良くなったのでお昼の賄いご飯分は朝お弁当箱に詰めて来て。

 いつもの中庭でお弁当、だ。


 クロコは日中は中庭で過ごしてる。わたしの休憩時間には何処からともなくちゃんと寄ってきて膝の上にちょこんと乗る。香箱作って満足気にゴロゴロしてる。


 よし。


 今日もちょこっと魔法の練習だ。


 ……まずは守るための防御、逃げるために浮遊、何処に飛ばされても帰る為に転移。この三つは確実にマスターしなきゃね。


 そうナナコ。


 防御は身体の表面に薄く張る魔法の膜、周囲に張る防御壁。もちろんクロコの分も。これを安定して出来るように。


 あと、これも今更で気がついたのだけど、わたしとクロコは魂の奥底、インナースペースで繋がっているっぽい。っていうかほぼインナースペースを共有してる、っていうか、わたしのインナースペースがクロコを形作ってる、というか……。


 とにかく多少離れて居てもその気になれば魔力を融通してもらう事くらい余裕なのだった。


 ……盲点だったねー。抱いてなくても魔力使えるなんてね。ポンコツって言ったのは訂正させてもらうね。


 もう、ナナコ。


 最初にポンコツよばわりされてからというもの、まさか自分で任意で魔法が使えるようになるなんて、ほんと思わなかったから。


 なんか、嬉しい。


 ☆


 精神を集中して身体の表面に魔力の膜を張る。これをほぼずっと続けられるようにしないと。へんなところに転移させられてもとりあえず肉体が消滅しちゃうのを防ぐ意味で。


 ループ文の魔法陣を使い自動化する。これでわたしが自分で解除しない限り継続できる。ちょっと安心、だ。


 あと、この魔法にはもう一つの利点、が、あった。


 なんと魔力紋の問題が解決した、のだ。もうこれはほんと嬉しい。


 クロコの魔力紋ではあるのだけれども、これがわたし自身の魔力紋であると誤認させる事に成功したのだ。


 これでゲートも通れるし、こっそり夜中にサーラ様に会いに行くことも可能になった。




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