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転生少女、魔法を練習する。

 に、しても。


 こないだ思ったお花畑の創造主っていうのがナナコだったんだ。なんかわかる気がするけど。


 ……お花畑ってなによ。


 優しいってこと。この世界はほんと優しいな。って。うん。好きだよナナコ。


 ……なによ、唐突に……。


 あは。大好きだよ。


 この世界も。そんな世界を創ってくれたナナコも。


  ☆


 それから数日は何事もなく過ぎた。


 わたしも日常業務に戻り、そしてたまに瑠璃ちゃんとお話ししたり。


 あの時の前世の話をちょっとふってみたけど、瑠璃ちゃんは黙り込んで話てはくれなかった。実際何があったのか、は、わからないけど心に傷があるのなら力になりたいとも思うけど……。やっぱり踏み込み過ぎるのはいけない、のかな、悲しそうな顔をする瑠璃ちゃんに、それ以上何も聞けなくなっちゃった。

 でもひとつだけ聞き出せたこと。

 瑠璃ちゃんはやっぱりあのステイのあと直ぐ転生したって言ってる。前世の記憶はあの時点まで、らしい。ほんと時間軸とかはおかしいけど、ここと地球の世界じゃ時間の流れが全く違う、のかな。あっちで10年以上過ごして転生したわたしの方がこちらでは瑠璃ちゃんより前に生まれてる、し。それか転生するまでにはラグがあるってだけ、かな。


 でも、いや、何か引っかかる。違和感。何か、おかしい、な……。


 ☆


 夜になって。


 わたしはある実験をする事にした。


 なんといってもこのままじゃ身の危険を守る術が無いなんていう最悪の状態なのだ。かといって四六時中護衛騎士様に護られるのもキツイ。


 自分の身くらい自分で守れるようにならなくっちゃ。ね。




 この間のゼロ空間に落ちた時、わかったことがある。


 わたし自身は魔力がゼロだけど、クロコには余りまくっている魔力が有るって事。


 それでもって、たとえ外部動力であったとしても、魔力さえあればわたしは大概の事が出来るのでは? という確信、だ。


 ナナコによって魔法術式の存在する領域とその魔法陣の理論のキオクはある程度開発された。わたし自身で検索慣れしてきた結果か、一人でもある程度理解出来るようになってきた。もともと魔力が無い状態で出来る事と言ったらキオクを検索するくらいのことで、一人で居る時にいろいろ漁ってみて。


 そう。いろいろ識るのは楽しい。




 じゃぁ先ずは浮遊から。


 わたしはクロコを抱いたまま魔法陣を両足の下に置く。と。


 ゆっくりと身体が持ち上がっていく。


 とりあえず50センチくらい上がった。けど、怖い。


 足元が不安定な気がするのと、高いのがいけない。目眩がする。


 ああ、魔法のスペックよりわたしの体と心のスペックの問題か……。


 そのままゆっくりと床まで戻るとしゃがみこんだ。冷や汗に動悸、ダメダメだ。ほんと、前途多難、かも。




チート、と、まではいきませんが、やっとここに来て自分の意思で魔法を使えるようになりました^_^

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