大預言者、前世とお別れ。
もうこの世界に居たくない。
「マックがね、パーティ誘ってくれたの」
そう嬉々とした声で話す亜里沙。
嫌だった。嫉妬って言葉では言い表すことが出来ない程、真っ黒な感情がわたしのなかで蠢いていた。
「ジェフは瑠璃ちゃんに気があるみたい。良い人だしきっと楽しいよ。ねーいっしょに」
「やめて!」
いままでそんなふうに亜里沙に大声をあげたことがなかった。
亜里沙も驚いて。
「ごめん……」と亜里沙。
ダメ。そんな顔させたいわけじゃない。わたしは彼女に笑顔で居てもらいたかった。筈。
はじめてのわたしの激しい拒否に、亜里沙はしょげて。情けなさそうな顔で。
ああ、嫌だ。彼女にそんな顔をさせてしまった自分が、もう、嫌。
彼女が誰にでも優しいのも、そしてすべて良かれと思っての行動であることも、わたしは充分知っている。
きっとこれからも、わたしの為にと、男の子を紹介しようとするだろう、そんなことも。
悪いのはわたし。亜里沙ちゃんじゃない。それも充分理解している。
だから。
寄りかかっちゃいけない。
だから。
わたしなんて、居なくなれば良いのだ。それが最善。
ステイ先で何かあった? と、心配して何度も声をかけてくれた亜里沙に何も答える事なく、わたしは始終自分の殻に閉じこもり帰宅。
そのまま、自殺を決行した。
眠くなる風邪薬を、とか思ったけど、最近の薬は大量に飲んでもなかなか死なないらしい。
そしてネットで調べて見つけたとあるカフェイン錠剤。比較的簡単に買える上に、これを150錠も飲めば死ねるらしい。
そして……そのままこの世界とお別れした。
うーん。
もっと暗い設定も候補にしてたのですが、描ききれませんでした。
おはなしだとしても、これ以上の不幸を与えることができなかった、、ので。。
(あれ?アリシアの記憶とちょっと違うよね? そう思ったあなた、正解です。これは今後の伏線なので。。まだないしょデス^_^)
とりあえずここで瑠璃のお話は一旦終わりです。転生後はネタバレになっちゃうので、もうちょっとお話が進んだらまた挿入する予定です。
ここまで読んでくださってほんとにありがとうございます。
お話は、再びアリシアの本編に戻ります。 よろしくお願いします。




