大預言者、親友になる。
それからのわたしは、ひたすら亜里沙に依存した。
わかってはいるのだ。この恋は叶わないということも、依存はいけないということも。
それでも。
まず、自分を変えた。
亜里沙の親友ポジションに収まるため、積極的に話す様にし。積極的にじぶんから触れ合う様にした。
ボディタッチというか、何かあればちょっと大袈裟に抱きついたりも。もちろん嫌がられる様な真似はしない程度に、親友なら当たり前な程度に気を配り。
自分の気持ちも冗談で誤魔化した。
亜里沙ちゃん大好き!
事あるごとにそう、友達のスキで誤魔化した。
そうして高校も同じ所を選び、ほんと、親友ポジに収まったのだ。
幸せだった。
彼女は天真爛漫を素で体現する、ほんと天使の様な娘だった。
男子にもモテただろうに、全員に素で平等に対応するので抜け駆けもしにくかったのか、彼氏もできなくて。
亜里沙ちゃんは彼氏つくらないの?
そう聞いてみたら、
あはは。まだまだ瑠璃ちゃんと遊んでる方が楽しいよ。男子ってよくわかんないし。
そんな感じで。
嬉しかった。
放課後も亜里沙ちゃんとマックに行く。
試験前には泊まりに行って一緒に勉強。
部活もおんなじ写真部にして、写真なんてわからなかったけど。
亜里沙ちゃんが好きなアイドルを一緒に応援して、んでもって一緒にコンサートに行く。
双子コーデを楽しんで。一緒にカラオケにいって同じ歌を一緒に歌う。
楽しかった。
わたしの一番は亜里沙ちゃんで、亜里沙ちゃんの一番もわたし。そう思ってた。
そう、あの時までは。




