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完全ナル魔王。

 わたしの掌を見つめ、バルカ。


「俺を取り込むつもりか? なら話が早い。お前の中から乗っ取ってやれば良いのだからな」


「できるものならやってみれば良い。ワタシは構わない」


 ……え? 何言ってるのアリシア。


 ……亜里沙ちゃん、ダメ!


 ああ、ごめん。ナナコ。サーラ。


 ダメなの。理性では理解できても感情が言うことをきかない。


 心の奥の感情の部分、そこが赤く腫れ上がっているような。



 クロコとシロ、そしてレヴィアがわたしの中に潜り込んでくる。


 魔王石が呼んでいる?


 赤く腫れ上がった魔王石。今わたしをコントロールしているのがこいつだと、そう理解はできるのだけどどうしようも出来ない。



 そしてわたしは両手からバルカを取り込んだ。バルカの意識はそのまま魔王石となり、わたしの魔王石に吸収される。


 ああ。至福。


 コレデワタシハ完全ナル魔王トナレル。


 暗転。そして……。




 ☆☆☆




 アリシアの中からはじき出されたサーラはサンドラの中に戻っていた。




 接続も、切れた? どういう事?


 ……どうやら魔王は完全体となって復活した様子ですね。


 どうして? サンドラ、貴女知ってたの?


 ……これが本来の計画でしたから……。


 計画って何よ! そんな事一言も教えてくれなかったじゃ無い!


 ……今度こそ、失敗するわけにはいかなかったのですよ。この世界を救う為にはこの方法しか無かったのです。


 亜里沙ちゃんを犠牲にして? そんなことしないって、そう約束してくれたじゃないの!

 まさかサンドラ、こうなる事を見越してあの時魔王石のカケラ亜里沙ちゃんに渡したっていうの?


 ……もちろん封印に使う為の石は二つ残してありますよ。真皇真理教より拠出させましたから。


 え? どういう、こと?




 立ち尽くすアリシアを中心に騎士団が取り囲む。

 その布陣はまるで魔法陣の様にも見え、そして。


 その両端に立つ二人の姿。


 片側はプブリウス。右手に剣を掲げ、左手には女神像を抱えている。


 そして。


 その丁度反対側に立つのはコルネリアと同じ真っ赤な騎士服に身を包んだ女性。プブリウスと同じ様に剣を掲げ女神像を抱えている。

 しかしその姿は……。



「ガレシア!」

 なんであいつが此処に?


 そうサーラが叫んだ時、二人が持つ女神像が光り輝き。


 サーラの身体の主導権を再度もぎとったカッサンドラが両手を天に掲げ。


 光の魔法陣が完成し浮かび上がり、アリシアを包み込んだ。

ありがとうございます。


残りエピソードは二つ。

エピローグまで入れて3話の予定です。


ラストまでもうしこし。

お付き合いくださいますと嬉しいです。

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