表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/176

ベルクマール大公国。

 暗闇の中に一点の光。

 それは段々と大きくなり、スクリーンのように目の前に広がった。

 そしてそこに映る爆炎。


 爆炎がリウィアさまを包む。

 ここまではいつもの光景。


 そして、サンドラがぎゅっと手を伸ばし、その光景を掴む。


 身体の周りの空間の肌触りが変わる。ぐねん、と歪んだ。


「サーラ様!」

 コルネリアの声がしたと思ったら、思いっきり抱きつかれ。


 そのまま、空気が変わった。




「ここは……」

 緑の芝生。周りには建物があるけれど、ここは……、何処かの中庭?

 ベンチがあり人工的に植えられた植物、木。


 ……結界に阻まれましたか。際奥の間には直接入れない、と、言う事はまだセキュリティは生きているということですね。

 んんー?

 どういうことどうなったのサンドラ。

 中庭に突っ立ってるわたし。コルネリアが抱きついたまま軽く目を回している。


 ……ごめんなさいねサーラ。

 ……ちょっと緊急だったから、転移したの。


 転移? って……。


 ……空間転移。ここはベルクマールの公主館の敷地内よ。


 あううあ。それはちょっと驚いた。さっきの空間の歪みみたいのがそう?


 ……そう。ほんとごめんなさい。勝手に……。


 ううん。ありがとうサンドラ。うん。リウィアさま助けよう。


 ……うん。ありがとうサーラ。




「え、と、あの……。サーラ様……。これはいったい……」


 ようやくコルネリアの意識が戻ったっぽい。でも、すごく混乱してる、ね。


「ここはベルクマール大公国よ。わたくしたちはここまで空間転移してきたの」


 ああ、コルネリアがまた固まった。目を見開いて停止してるよ。


 まぁしょうがないか。わたしでもびっくりだもん。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ