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転生少女、この世界が大好きデス。
日差しが暖かい。
お弁当はおにぎりにする事が多い。かな。
この中庭はほんとお弁当を食べるには最適。すっかりお気に入りだ。
気持ちのいい風。澄みきった緑の匂い。優しい陽光。そして美味しいおにぎり。
大好きな両親。友達。優しい隣人。みんな、大好きだ。
生まれ変わってからのこの人生。ほんと大事な思い出。
どんだけ頭の中でぐるぐる考えたって、この世界が好きで今の人生が好きなのは、変わらない、な。
どう考えてもやっぱりこの世界が、噓、だなんてわたしには思えないし。たぶん、考えたってわかんない。
だから。
うん。
お弁当を食べ終え、ごちそうさまでしたと手を合わせ。
わたしはお仕事に戻ろうと館内に戻った。
☆
「遅いよアリシア。ねぇ。なんか公主さまに呼ばれてるみたいだよ。何かやらかした?」
え?
リーザ先輩の言葉に一瞬固まった。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
いつも短めのワンシーンの投稿でごめんなさい。
ここからもなるべく一日一回は投稿していくつもりです。
おつきあいくださいますと嬉しいです。