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一章 森を抜けて

目が覚めると森の中の遺跡に居た。魔法陣が彫られているのを見る限り、転生者はここに来るらしい。

辺りを見渡す。ライフル用ガンケースのようなものが置いてある。女神がくれた武器だろうか?

開けてみる。中身は空。剣が入っていたような窪みがある。

他のケースも有ったので開けてみる。やはり空。巨大な斧が入っていたようだが、こんなのを扱える転生者とはどんな人物だろうか?

ゲームなんかで勇者が宝箱を開けた後そのまま放置するが、こうして見ると大変迷惑な行為だと実感する。


~30分ほど遺跡の周りを探索~

見つけた。箱にでも入ってると思っていたら灰色の布にくるまれて遺跡の祭壇に置かれていた。てっきりお供え物かと思ってスルーしてたぞ。

布を解くと刀とナイフが入っていた。ご丁寧に刀にもナイフにもベルトループが付いていたのでベルトに通す。

武器がくるまれていた布も止血や防寒に使えるのでスカーフ代わりに首に巻き付ける。

ここで自分の服装を見て疑問に思う。上下黒の作業着かと思っていたが、これ夜間戦闘服じゃね?

丈夫そうな材質にM4マガジンがゆったり入るポケット。肩にはワッペンを付けるためのベルクロ。残念ながら階級章や身分証は無いので自分が何者なのかは判らない。

武器も回収し、人里目指して歩き出す。この遺跡には転生者の他にも人が来るのか道が出来ている。迷うことは無さそうだ。


~1時間後~

道中、スライムに襲われた。こいつは難なく倒すことが出来た。

だが、その後にドラゴンに遭遇した。体長は5mくらいあっただろうか?勝てる相手ではなかったので一目散に逃げたのだが・・・うん、迷った。必死に逃げるあまり道を逸れ、完全に迷った。

草木を払い除けながら進んで行くと、獣道を見つけた。大きさからしてドラゴンが通った後ではなさそうだ。

獣道を進んで行く。・・・何かが落ちている。ふむ、手鏡・・・裏には魔法陣。何か魔法の道具だろうか?

鏡で自分の顔を見る。イケメンではないがブサイクでもない。普通。何かに使えるかもしれないので鏡はポケットに。

さらに進んで行く。すると・・・

「キャーーー!!」

悲鳴!?この先からだ!急いで向かう。

そこに居たのは鬼だった。悲鳴の主は・・・居た!少女だ。黒髪ツインテール、14歳くらいだろうか?すごく好みだ。

鬼とまともに殺り合って勝てるとは思えない。息を潜めて一撃で仕留めるチャンスを窺う。

「こ、来ないで!」

少女はローブに杖。魔導士だろうか?

「安心しなお嬢ちゃん。別に取って食おうって訳じゃ無い」

鬼って喋るんだ!てか2人とも日本語喋るんだ!!

「私を・・・どうする気!?」

完全に怯えきった少女。目くらましの魔法でも使ってくれたら斬りかかれるんだが・・・

「ナニって、イイことに決まってるじゃないか」

うん?あの鬼、今なんて言った?何やら殺意が湧いてくる。

「チョットだけ、先っちょだけで良いか・・・ら?」

次の瞬間、鬼の首を斬り落とす自分が居た。刀の切れ味よりもそっちにビックリだ。


「ケガは無いかい?お嬢ちゃん」

刀を仕舞い、話しかける。

「う、うえ~~~ん、怖かったよ~(´;ω;`)」

少女が泣きながら抱き着いてくる。

「お嬢ちゃん、お名前は?」

「グスン。アイリス。こう見えても18歳。」

わ~い、合法ロリだ!と、謎の感情が湧いてくるのを必死で抑える。

「お兄さんの名前は?」

「あ~、目が覚めたら遺跡に居た。名前とか記憶はない」

適当に名乗っても良かったが、正直に答える。

「て事は、転生者?」

ふむ、やはり転生者は遺跡からスタートらしい。

「私も転生者」

ふむ・・・うん?こんなに早く転生仲間に出会えるとは。

「名前無いと不便だから考えてあげる。う~ん・・・タマ!」

「猫かよ」

「え~可愛いのに・・・それじゃあね・・・トロンボーン!!」

「楽器かよ。強そうだけど」

このやり取りに、何処か懐かしさを感じる。前世の記憶だろうか?

「う~ん・・・シーゲル!どう?」

シーゲル・・・何だかシックリくる響きで気に入った。

「ああ、気に入った。今日から俺はシーゲル。シーゲル・・・」

「シーゲル・クラウスだよ」

どうやら苗字は蔵臼?クラウスらしい。

「俺はシーゲル・クラウスだ!」

「そして私はアイリス・クラウス」

なんだって!?

「・・・なぜ苗字を一緒にした?」

この世界では命の恩人に苗字を与える風習でもあるのだろうか?それともプロポーズ??

「一緒に森を抜けて町まで来たら教えてあげるよ」

すっかり泣き止んだアイリスと共に森を抜けるのだった。


後からアイリスに聞いたが、この森は転生の森と呼ばれ、生息するのはスライムのみ。しかし最近は鬼やドラゴンが住み着いてしまって初心者殺しの森と呼ばれてるそうな。

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