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ブラック上司、異世界更生  作者: ますらお
1/1

ブラック上司、異世界へ 01

ー東京都内某所のとあるビル内ー


部長「おい!分かってるな、売れるまで帰ってくるなよ」

部下「はい…」

部長「この前言った仕事終わったか?」

部下「すいません…まだです…」

部長「はぁ?遅いんだよ!今日中に終わらしとけよ!わかったな?」

部下「わかりました…」


ここはとある企業の企画営業部

様々な人がパソコンや電話対応に追われる中

1番奥に居座っているのがこの部署の部長


黒川(クロカワ) 敏夫(トシオ)52歳


黒川「お前らわかってるな!きっちりノルマ達成してこいよ!」


誰に向かって言っているのかわからないが

部署にいる全員に向かって言っているんだろうと

誰もが思っているので疑問にももたれない

そんな中部長から聞こえない距離でヒソヒソと

話している若い男性社員が2人


部下A「今日も朝から飛ばしてんな」

部下B「今月のノルマも達成出来なかった役員会議で説教だからだろうな」

部下A「残り10日切ってるからな、しばらくはあんな感じになるだろう」

部下B「そういえば新人がまた1人辞めたらしいぞ」

部下A「またかよ!4月入社からまだ半年もたってないのにもう6人だぞ」

部下B「それでなくてもこの部署人手不足なのにノルマノルマってうるさいからな」

部下A「昔は優秀だったって噂あれ嘘なんじゃねぇの?」

部下B「まあな」

黒川「そこの2人早く外回りいかんか!」

部下AB「はい!」

黒川「ったくどいつもこいつも」

プルルルル、プルルルル

黒川「おい電話だぞ、誰か早く取れ!」


すかさず若手社員が受話器を取った


部下「はい、こちら企画営業部です。…はい、かしこまりました。」ガチャ


電話を取った若手社員が部長のもとへ駆け寄る


部下「部長、社長がお呼びです。社長室にきてくれとのことです。」

黒川「社長が俺に?ふむ、わかったすぐ行こう。」


すると黒川は企画営業部の次長に


黒川「ちょっと社長に呼ばれたから行ってくる、後は任せた」

次長「わかりました」


黒川は社長室に向かう途中一度エレベーターの中で身だしなみチェックをしていた。

エレベーターが社長室がある階に止まると迷うことなく黒川は社長室に向かっていく。

社長室の手間に女性秘書が事務作業をしている。

そこで一度社長との面会を確認する。


黒川「社長に呼ばれてきたんだが、社長は今部屋に?」

秘書「黒川部長ですね、社長から承っております。」


そういうと秘書は奥の社長室の扉をノックしてから入り


秘書「社長、黒川部長がお見えになりました。」

社長「通していいぞ」


すると秘書は黒川が入れるよう扉を開けた状態で端の方に寄った

それを見た黒川を一度深呼吸を入れ、すぐさま社長室に入っていった。

社長室にはいつも入るため慣れていたはずなのに、何故か今回はいつもと違う圧力を社長自身から感じた。

だが立ち止まるわけにもいかず黒川は社長の座る机の前に立った。


黒川「社長、お呼びでしょうか?」

社長「…うむ、わざわざすまないね、黒川君ちょっと君にちょっと伝えなくてはならないことがある」

黒川「っといいますと?」

社長「実は以前から君への不満が多数あってね、先月の役員会議で君の処遇が決まったのだよ。」

黒川「え?私への不満ですか?いったい誰が?」

社長「それは言えん。昔の君は優秀で私個人としても一目置いていたんだが残念だよ。」


そういうと社長は一枚の用紙を黒川に見せた。


黒川 敏夫

本日付けで企画営業部部長の任を解き、企画営業部課長を任命する


黒川「え?…こ…これって…その…つまり」

社長「ここに書いてある通り君は降格だ」

黒川「そん…そんな馬鹿な!何故ですか?私はこれまでこの会社のために尽くしてきました、なのに何故?」


黒川にはあまりの出来事に受け止めきれていなかった

頭は真っ白になり、なにかの間違いだと言い聞かせていた。


社長「部下の不満だけでなく離職率や営業成績も君が就任してから悪くなる一方だ」

黒川「そんな…嘘だ」

社長「話は以上だ、仕事に戻りたまえ。」


黒川は膝から落ち床に伏せてしまった。

すると視界が暗くなり、自分が落下していく感覚に見舞わられ上空に視線を向けると社長がこちらを見ながら手を振っている、まるで別れをするかのように。


黒川「嘘だ…社長〜…」


ドテッとなにか物が落ちた音がしたと同時に自分の背中に衝撃が伝わるのを感じた。

目を開けあたりの景色をみると自分は夢を見ていたんだと黒川は気づいた。


黒川「クソッ、なんて最悪な夢だよ。この俺が降格?ありえんありえん」


黒川は夢だと理解し安心していた。

カーテンの隙間から差し込む光に朝と確認した黒川

カーテンを開き窓を全開にした。

そこから見える景色に黒川は呟いた。


黒川「いやむしろ夢の中にいた方が有り難かったな…」


黒川が大きくため息をするほどの景色とは


日本いや地球上どこにいっても見ることのできない

大きな木が地平線の彼方から頭を出していて、その木は雲より高かった。

遠い空には見慣れない鳥?ドラゴンなどが飛んでいた

そう黒川は異世界に転生してきたのだった。


これが自分にとって処女作になります。

ノリと勢いで書いてみましたので、投稿するペースはバラバラかと思います

どうか感想などよろしくお願いします

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