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9/12

6日目 夕方

 8階に到着し、三人で並んで歩いてていると、敵などでてこず、リラックスムードで歩いていた。

「ほんと、だいぶ違うんだね」

「そうなんだよ」

「結構明るくて、歩きやすいわね」

「だよねぇ」

 しばらく、ゆっくりと歩いていると遠くのほうで、火薬が爆発する音が聞こえてきた。

「すごい音がするんだね」

「みたいだね、

 火薬を使って、爆砕するらしいよ。

 ここを曲がって、後は、まっすぐ行くと、次のフロアだよ」

「楽でいいわね」

「だね」


 三人でわいわいと観光気分で進んでいくと、階段が見えてきた。

「ほんと、何にもなかったわね」

「休憩みたいで、よかったよ」

「うんうん。

 次は、一段強くなるから、気を引き締めていこう!

 それに、冒険者も会えるようになるはず」

「へぇ。楽しみだね」

 ヒビキが先頭で、階段を降りて、次の階に行くとさっそくゴブリンが二体現れた。


「ヒビキ、装備してるよ」

「ちゃんと、装備していないところを狙って攻撃するんだよ、

 こんなふうに」

「ヒビキくん、なかなかやるわね」

 ヒビキが、持っている杖の先端で、脇の装備の開いているところから、突き刺すとハヤテも同様にゴブリンに攻撃を開始した。

 奈々(ナナ)が、ヒビキを褒めるとハヤテも褒めてもらいたいため、ゴブリンの頭を雑に狙って剣を袈裟斬りで切りに行った。

 ゴブリンは、不器用に避けるとハヤテの攻撃は空をきり、ゴブリンの剣がハヤテの胸に突き刺さる直前だった。奈々(ナナ)が一歩前にでると、ハヤテの体の脇から、槍が伸びていき、鎧ごと突き刺し、光の粒子へとゴブリンは変わっていった。

「ハヤテ、大丈夫?」

「大丈夫、ありがとう。

 油断したよ」

「いいのよ、怪我がなければ。

 次は、気を付けてね♪」

 二人が手を取り合って見つめ合うと、ヒビキは、やってらんねという気持ちになり、目の前にいた十匹以上のゴブリンを火玉ファイヤーボールでなぎ倒し、周りに敵は居なくなった。


「もう、ヒビキ君ったら、焼いちゃって。

 直ぐに、リぃちゃんに会えるわよ」

「そうだよ、ヒビキ。

 全部倒したら、強くなれないじゃないか。

 全く、大人げない」

「ぐぅうう!」

 ぐうの音もないほどに、二人に論破され、ヒビキがぐったりしていると、正面にオーガが一体やってきた。


「ほら、来たよ、

 さっさと、やっつけて」

 ヒビキが、無下にいうとラブラブな二人は、楽し気に別れ、ハヤテは対峙しに向かった。

「ハヤテ、落ち着いてコウゲキを避けるのよ。

 こん棒の攻撃は、防いじゃだめよ!

 躱すか、逸らすのよ」

「OK!

 やってみる!!」

 オーガは、2メートルくらいの大きさでオーガの中では小ぶりだったが、ハヤテやヒビキに比べれば、数周りも大きかった。それに持っている大きなこん棒は、剣で防ごうとすれば、膂力に耐え切れずに潰されるところだった。


 ハヤテは、逸らすのも難しいと感じたのか、前足立ちに立つと、右へ、後ろへと除け、オーガの攻撃を綺麗に避けていった。

 何度目かの攻撃で、縦の大きな振りかぶりに合わせて、二歩程前に出ると、オーガの手首に向けて上方になぎるように受けると、ミスリルの剣の切れ味で、オーガのこん棒ごと、腕は切れて飛んでいった。

 右手が無くなりうろたえているオーガに向かって、踏み込むと、袈裟斬りで一撃入れ、オーガは、光の粒子へと消えてった。

「おみごと!」

「かっこよかったわ♪」

 ヒビキと奈々(ナナ)が賛辞の言葉をハヤテに送ると、頭を描きながら

「結構、時間かかったけど、倒すことができたよ」

「やっぱり、ハヤテの戦闘は不安よね」

「あの様子だったら、どんどん強くなっていきますよ」

 ヒビキの言う通り、ハヤテは戦うごとに受けや避け、剣筋がよくなっていき、二体目、三体目と時間を半分以上も短くなっていった。

「結構、狩ったね。

 そろそろ、夕食の時間だから、10階に行って、魔法陣から、地上に帰ろう」

「そういえば、魔法陣は初めてだよ。

 楽しみだ」

「ふふふ、面白いのかしら」

「そりゃ、初めての体験は楽しみだよ」

「10階では、冒険者でいっぱいだから、戦闘もなくて済むかもしれないよ」

「そうなんだ。

 そういえば、9階では、少し冒険者がいたね」

「そうそう、これの10倍はいるよ」

「大人気なのね」

 ヒビキと会話しながら、10階へ続く階段を歩いていくと、ヒビキが行っていたように、10階は冒険者で溢れていた。


「これだと、私たちが戦う敵がいなさそうね」

「そうでしょ。

 それに、この奥にボスが沸く部屋があるんですが、

 そこも、結構な人がいましたね」

「へぇ~」

「だから、この後は、戦わずにそのまま帰れるよ」

 ヒビキの後に、ハヤテとナナが両手をつないで、らんらんとしながら歩いていたが、この後、最初で最後のボス戦を行うことになろうとは、思ってもいなかった。

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