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1日目+2日目

 リイナとヒビキが、ハヤテを倒し、近場の酒場で、祝勝会を開くことになった。

 モモと、ナナが座る前に、テーブルにリイナと対面で陣とり、席に座った。

 たまたま、戦闘終わりで杖を持っており、テーブルに置くと、二つの姉妹杖の先端が重なった。

 杖の先端にあった宝石を中心に、光り輝くと、次第に光りは、大きくなり、2人は飲み込まれていった。


 2人が目を覚まして、お互いが場所を確認すると、目の前には、パトリシアさんがいて、今、まさに2人に杖を渡すところだった。


「これは?」

「どうやら、杖をもらったところに、時間が戻ったみたいだね」


 あの時と一緒だと、思い出したヒビキは、パトリシアさんに、お礼を言って、杖を受け取った。


「ありがとうございます、大事にします」

 前回と同様に、謝恩を口にし、リイナと小声で話し始めた。


「まぁ、いいわ。

 で、ヒビキは、この後どうしたいの?」

「僕は、どうしても、救いたい奴がいるんだ。

 手伝ってほしい、リイナ!」

 ヒビキが、真剣な目で見つめられると、思わず、照れてしまい、視線を外してしまった。


「と、当然手伝うわよ、

 まずは、どうするの」

「嵐に、巻き込まれないないように、

 急いでここを出発しよう」

「わかったわ。

 ママ、馬車をかして?

 いい?」

「いいわよ、どうせ、貸そうと思ってたから」

 2人は、急いで馬車のところに行くと、飛び乗り、御者に、魔馬車がいるところまで、急いでもらった。


 出だしの速さと急いだことで、行列はすでにできていたが、前回並んだ所より、だいぶ前に、位置づけられた。


「じゃ、お爺さんの、馬車を嵐がきても、大丈夫なように、荷造りしてくる。

 順番が、近づいたら、大声でよんでくれる?」

「わかったわ。お爺さんによろしくね」

 ヒビキは、リイナと話すと急いでおじいさんのいる馬車に向かった。


お爺さんによろしくといっても、なんのことかわからないだろうと、思いながらも、リイナの気遣いで、心に活力が沸いた。


さて、いくか。

 少し先で、今まさに、荷積みを始めたおじいさんを発見できた。

「お爺さん、荷物積むのを手伝います」


 ヒビキは、世間話をしながら、嵐がくることに、注意するようにうながすと、

後は、荷物を運ぶだけとなり、全力で荷物をはこんだ。そんなに時間もかからず荷物を詰め終わりと、馬車内で揺れないように、しっかりと補強し、できたことを、確認して、リイナの元に走って戻った。


「ぜはぁ、ぜはっぁ」

「よかったわ、丁度呼ぼうと思ってたところなの」

 既に、魔馬車の半分以上は、中に入っており、間もなくヒビキたちの番がくるとこだった。

 リイナと仲良く、真ん中付近に陣取ると、これから起こるであろうことを、細かく聞き始めた。


 そして、次のイベントとなる、二人の女冒険者に会わなければいけなかった。


 逆算すると、村あたりで、2人の女性冒険者が、ゆっくりと歩いているはず。


 ヒビキとリイナは、急いで昼ごはんをたべ、探すことにしたが、

リイナが、探知の魔法を使うと、すぐにどこにいるかが判明できた。


 リイナに、馬車に2人追加できないか、聞いてきてもらい、その間に、

僕は、ナナさんを発見すると、美女2人に声をかけた。


「お姉様達、よければ、この後、僕と一緒に、旅をしませんか?」


 ユカリは、簡単に目をハートマークにして頷くと、ヒビキの腕に手を回してきた。

 ナナも、ユカリだけ、ずるいと思い、反対側の腕に回る、腕を絡んできた。

「連れが、魔馬車で待ってるんで、来てもらっていいですか」

 ヒビキは、返事を聞かずに魔馬車に向かって歩き始めた。


 ヒビキは、両手に華でリイナの所に戻ると、目に見えて怒っているのがみえた。

「「りぃちゃん!!」」

「リイナが、僕の婚約者です!」

「「「えっ!!!」」」

 三人が、三人共驚いて見せると、話を先に進めた。


「で、リイナ。交渉は?」

「ここで、2人降りる人が、いたから、大丈夫だって。


ちょっと、どういうこと?」

「まぁまあ、この後は、話ながら進みましょう。

 時間は、魔馬車の中でありますから。


 ヒビキの誘導に従って、彼女らと一緒に、一番奥の席に座った。


 これまでの経緯を、丁寧にリイナが話したが、ヒビキが二度目の時間戻しであることは、荒唐無稽すぎると思い、話さなかった。


「へぇ、それで、親に挨拶に

 りぃちゃんにしては、やるわね」

「まさか、出遅れるとはね」

ユカリとナナは、先に彼氏ができたと、信じこませることに、成功したようだ。


 それなりに話にボリュームがあり、話終わるころには、夕方になり豊穣都市に到着した。

 四人は、再会を祝して、酒場に行き、乾杯することになった。


 今度は逆に、リイナの昔話として、彼女らの出会いの話などが聞けてきけて、ヒビキは、楽しくお酒を飲むことができた。

 

 やがて、話が止まらなかったが、夜も遅いということで、都市で一番のホテルに泊まることになった。


 前回、別れた時には、姫さま達に会うまで、極貧というほどではないが、慎ましい冒険生活を、していたヒビキは、リイナのありがたみを再確認した。


 部屋に着くなり、早々に、最上階に、設置された岩風呂へと向かった。

 豊穣都市一番の宿の大浴場は、180度ガラスでくくられていた。入り口右側には、漆黒の海が広がり、上空には、満点の星空。中央では、階下に飲食店街の灯りが、行き交う人々を照らし出していた。左側では、月明かりで光輝くように生い茂った草々が、風に気持ちよくなびかせていた。


誰よりも早く着替え、体洗い、以前いた大陸へと続いている海原をみながら、思い出に浸っていると、三人の美女が、やってきた。


赤毛の美女は、右腕の上腕で重たそうな胸を持ち上げながら、見事なスタイルをアピールしていた。黒髪のスレンダーな美女は、タオルで全面を隠しているが、濡れたタオルによって、凹凸が、しっかりと主張していて、想像を大いに刺激させた。最後の美女とも、美少女ともいえる顔立ちの彼女は、完全な幼児体形をしており、お腹の方が出ているのではないかと思わせると、すぐに二人へと視線を変えた。


ヒビキは、風景に集中することにし、正面の町並みをながめることにした。


 リイナは、ほかの2人より見ている時間が、短かったことに、顔に出さず、心のなかで激怒し、静かに近くにあった木のタライを掴むと、全力で、ヒビキの後頭部に投げつけた。


 大浴場には、ぱこ~んという乾いた音がこだまし、一人の男性が、しばらくの間、目をまわすこととなった


バコン


風呂中に、乾いたいい音がなると、美女2人は、大いに笑い、ちやけんかをしてた2人もつられて笑い、全てを、水に流し、嫌、温泉の暖かいお湯に流した。



豊穣都市で一泊し、朝早くから、魔馬車にいって出発した。今日は、被害が出ないように、ゴブリン狩りを行う予定だ。


村で昼食をとり、魔馬車が二刻ほどすぎると、遊んでいるラミア母子が、みえた。

ここで、降りるわ。


リイナに先頭され、魔馬車を降りると、ラミアを狙って隠れていたゴブリンの先行部隊をすぐにみつけた。


ゆかりさん、ナナさん、あれを倒しましょう


了解!!


発言する前に、彼女らは、走り出し、ラミア母子の横を通り過ぎると、一撃のもと、倒しはじめた。

リイナは、戦闘を2人に任せると、ラミア親子に、事情を説明した。

2人に話を、し終わったときには、10名ほどのゴブリンは、光の粒子にかわっていた。


じゃ、本陣を、潰しに行こうか


ヒビキは、出遅れて一匹も、倒せなかった事を誤魔化すため、大きな声で、次の目的を伝えたが、三人の冷たい視線には、気づかないようにしてた。


じゃ、今度は、気をつけて、遊んでね


ラミア母子に、軽くお礼されると、高台に向かって歩きはじめた。


半刻ほどもせずに100名近くのゴブリンが休憩しているのが、見えると、リイナが土魔法の最大魔法をとなえた。


前回より、離れており、庇うものがなくなったリイナが、昨日の夜の怒りを思い出しながらはなった魔法は、高さが100メートルほど、盛り上がり、軽々と全てのものを飲み込み、形を、かえていった。


りぃちゃん、すごすぎ

まったく。


2人の美女は、台無しなほど、口をポカンと開いているが、きがまわるには、もう少し時間が、必要だった。


リイナはすごいな


ヒビキが、心のそこから、尊敬して見惚れると、嬉しくて、ヒビキの方を見れなくなった。


そんなこと、ないよ。

さぁ、町まで、まだ、あるから、急ごう。


この後、三人には、吟遊詩人をナンパする仕事が、まっている。段取りや、話す内容を説明しながら、道をすすんでいくと、ターゲットが、のほほんと歩いてきた。


ヒビキは、少し離れて、お手並みを拝見することにした。


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