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いざ対面!

「はあ、お綺麗ですわ。」

 道代は自分の頬に手を当ててため息混じりに呟いた。

「やはり美珠様は白が一番お似合いです。」

 新人の侍女は髪を結いながら笑いかける。美珠は照れて、うつむきがちに鏡をみた。いつもとは違う自分。けれど、鏡に映るその表情はどこか暗かった。

「あの、少し胸が開きすぎてませんか?」

「姫様はもう十六歳におなりなのですから、女性らしく。」

「それくらい開いているほうが今時ですよ。」

 美珠はこっそり胸元を直そうとしたが、静祢の視線に気が付いて手を離した。

「はい、じっとしてくださいまし。」

 道代は美珠の後ろに回りこんで真珠の首飾りを着けた。

「これはお母様から?」

「ええ、見事な三連の首飾りですこと。この粒の大きさ。見事ですわね。これとあと、」

 後ろで新人が箱を持って控えていた。道代が開けるとおそろいの三連の腕輪が姿を見せた。

「お父様とお母様からの贈り物が一緒に着けられるなんて、今年は特別なんですね・・・。」

「昔はあんなご夫婦ではなかったんですがね。そういえば、今年は教皇様即位十五周年の式典もありますし、美珠様国内外にお披露目ですわねえ、あ、これ!」

 胸元をいじろうとしていた美珠はしっかりと道代見つかり、しぶしぶ手を止めた。

「さあ、もう日が暮れてまいりましたよ。姫様。」

(行きたくないなあ・・・。)

「ほら笑って。」

 道代に頬をつねられ、美珠は頬を押さえた。静祢も新人も微笑み美珠の姿を見ていた。

「では参りましょうか。」

 美珠は自分から部屋の外へ出た。一歩歩くごとにさらさらと衣擦れが聞こえた。

(宴に行けば跡継ぎとしての役目が始まってしまう。束縛され、監視され続ける毎日。好きなことも出来ずに、きっと、次の世継だけを気にする毎日・・・。そんなの嫌です!)

 頭を振って立ち止まった。侍女たちは不意の行動に驚き足を止めた。

「あ・・・。」

 慌てて歩き出す。コツコツというヒールの音がいくつもいくつも廊下にこだましていた。夕日を浴びてキラキラ反射する大理石の廊下がこんなに悲しくそして切なく見えたのは初めてだった。この廊下が永久に続いてほしい。切にそう願った。


「はあ、何処の天使かと思ったぞ。」

「とてもきれいなドレス・・・ありがとうございました。」

今は顔を見る気さえ起こらず淡々と挨拶を済ませた。けれど父親はいつもの無神経っぷりで全く気にしてもいないようだった。

「後で団長達を紹介してやろうな。」

(べ、べつに・・・いりません!)

「さあ、この国一番のお前の美しさを、待っている者たちに見せてやろう。」

過保護な父国王は溺愛する娘に微笑み、宴の席にむかった。美珠も覚悟を決めて後に続いた。美珠達の登場で場内からは歓声が上がった。貴族達は今までほとんど姿を現すことの無かった美珠に一斉に視線を注ぎ、すぐに美しい、跡継ぎ、結婚という単語がそこかしこから漏れた。美珠はその視線、言葉から逃れようとまわりを見わたした。美しい白い大理石の柱と床。柱には至る所に花や蔦の金細工が施してあり、庭に出られる大きな窓は空気を入れ換えるためか空いていた。場内はとても広く後ろの方の顔は全く見えなかった。

国王、教皇が王座の前に立ち、美珠が一段下の椅子の前に立った時、自然と会場の喧噪が消えた。

「皆のもの、よく来てくれた。」

その声にその場にいた全員が礼をした。

「今日は一人娘の誕生日、盛大に祝ってやってくれ。」

「今宵で娘も十六、この子が国を治めるようになるまでに国を一つにし、富ませられるよう皆にも協力して頂きたい。これから自分の子供達が笑って暮らせる世になるよう。」

国王に続き、教皇が言い終えると次は美珠の番だった。緊張の為につばを飲み込み、来客のほうに目を向けた。

「皆様今日は私の誕生日の宴に来て頂き、ありがとうございます。」

美珠の挨拶に全員がまた礼をする。

「私はまだ未熟で父の様な強さも、母の様な優しさも持っておりません・・・ですから皆様のお力を借り、良き政治が行えるよう自分を磨いていきたいと考えております。」

美珠が拍手を受け終えると、その後父が自らアルコールの入ったグラスを上に掲げた。

「乾杯!」

大声でそう言うと会場にいる全員から乾杯という声が返ってきた。

美珠は酒に初めて口をつけた。のどに焼け付くようなアルコールの匂いとともにほのかに葡萄の味がした。それからすぐに会場内に音楽が響き始め、一斉に人が動き始めた。

「何か、お酒以外のものを持ってこさせましょうか?」

「お母様・・・。大丈夫です。あの、お母様この首飾り、ありがとうございました。」

「よく似合ってるわ。行きましょうか。」

母と共に美珠は貴族達の中に入った。すると色々な人間が好奇の眼差しで美珠に話しかけ、すぐに美珠を取り囲む人間の輪ができあがった。

(きっと誰も私自身になんて興味がないんです。皆さんが知りたいのは私の跡継ぎとしての能力だけ・・・。そんなの寂しいです。)

「お母様、少しだけ失礼致します。」

「あら、どうしたの?」

「あの・・・、あの・・・私!すぐ戻ります!」

美珠は輪の中から飛び出すと、人混みをかき分け、窓から外に出てみた。もう日は暮れうす暗闇になってはいたが、場内からの光が庭を照らしていた。美珠は少し歩き、人のいないところへ行きため息をついた。冷たい風が自分の横を吹きぬけた。

(なんだか空しいです。こんなお誕生日。)

美珠は隅の外壁に手を置いて頭を垂れた。

(まだ誰からもお誕生日おめでとうって言われてませんし・・・。)

「ご気分がお悪いのですか?」

「あっ、いえ。」

(見つかってしまいました・・・。)

驚いて頭を上げ、振り向くと騎士の服装をした男が立っていた。その男を見た瞬間自分の中の時間が止まったような気がした。そして外面的にも美珠の動きは完全に停止していた。そこにいたのは蒼いマントに深い緑色の鎧を着た男だった。一瞬合っただけで惹きつけられてしまいそうな色気のある切れ長の男の目はとても優しく美珠を包んでいた。そんな男に美珠は緊張し、頬を赤らめた。

(お、男の人とまともに会話をするのは初めてです!そ、それに、何だかこの人めちゃくちゃかっこいいんですけど。まるで何かの物語の王子様みたいです!)

「こ、国王騎士団の方ですか?」

「ええ。」

(でも、この顔、どこかで、どこかであったような・・・。)

「・・・?あの、どこかでお会いしませんでした?」

この男の持つ優しい瞳に懐かしさを感じてしまっていた。

「お会いしましたよ。」

男は優しさと爽やかさを混ぜた笑顔を返した。

「えっと、何処でしたっけ?」

「さあ・・・。」

「えっと・・・。」

「そんなことよりも、戻りましょう、陛下がご心配なさいます。」

「そ、それは嫌です!戻りたくありません!で、でも誰だか教えてくれたら戻ります。」

答えをくれない上に、戻れといわれて美珠は少しむくれた。男と反対の方をつんと向き、男の出方をみる。

(わがままなお姫様と思われたでしょうか。)

言ってしまった手前、今更反省しても引っ込みがつかなかった。男からの反応がいくら待っても来ないことに怖くなって横目でチラリと男の表情を伺うとニヤリと笑う男の目とぶつかった。

「なっ!何なんです。」

「ちょっと自分が悪かったってお思いになったんでしょう?」

「そっ!そんなんじゃ!」

勝ち誇った顔をしている男に否定しようとしたものの、もう自分に勝ち目がないことに気づくと、又美珠はしばらく黙ってしまった。

「戻りましょう。」

「いやです!」

「戻りましょう。」

「いやったら、いやです!・・・戻ったら、たくさんの人に囲まれてギュウギュウに。それにお父様が・・・。」

(夫候補を紹介するって仰っていたし。)

「結婚が嫌なんですか?」

「・・・はい。・・・?」

(何故この人が知ってるんでしょう・・・。)

「そんなに正直に仰られると困りますねえ。まあ、とにかく今は戻りましょう。陛下がご心配なされます。」

「いやです!皆私自身を見てくださっているわけではないんですから。ただ跡継ぎの顔がみたいんです。」

 侍女ならここで皆否定して美珠のご機嫌を取ってくれたが、この男は違った。

「それのどこがいけないんです?跡継ぎが鼻をたらした馬鹿姫でないか。力量をみようとして当然でしょう?この国を任せるのですから。」

「でも、それじゃあ、誰も私のこと・・・。」

「それとも、誰かにあっと言わせる何か、お持ちですか?」

(・・・悔しいです。言い返せません。私には、なんのとりえもないし・・・。自信もないです。でも、いわれっぱなしは嫌です。でも・・・言い返せないです。)

 何も言わず部屋へと歩き出すと、男は切れ長の綺麗な目を細め歩き出した。きらびやかな服で着飾った貴族の間を男が道を開き美珠も後についていったものの、その都度色々な香が鼻をかすめ、目の合った貴族たちがまるで自分を値踏みしている気さえして眩暈がしてきた。

(やっぱり、ここの空気は合いません!)

 逃げようと振り向いた瞬間きつく手をつかまれた。

「きゃあ。」

「美珠様!今日はあなたにとっても大切な一日なのです。もしあなたが逃げ出して、貴族たちに馬鹿姫だという感想をもたれてしまえば、それを払拭するのに何年かかるとお思いですか?悪い印象はいい印象を与えるよりも遥か簡単についてしまいますからね。」

(こ、この人、何で私が逃げ出すと分かったんですか?・・・怖いです。)

「さ、参りましょう。」

 微笑む顔に怒りが見えている気がした。

「おお!ここにおったか。」

男は父の姿を瞬時に見つけ、美珠を運び届けた。貴族の女性と話していた父は後ろに明らかに騎士団の一員である男を連れていた。

「捜したんだぞ。国明(くにあき)も一緒であったか。」

父に国明と呼ばれた男は頭を下げた。

「何か・・・話をしたのか?」

「いいえ。」

「・・・そうか・・。」

一瞬暗い表情をした父は後ろに控えさせている竜の頭の兜、鱗模様の入った青い鎧を着けた騎士と、今まで自分といた国明と呼ばれた男を並べて立たせた。

「こっちが竜騎士団団長の竜桧(りゅうかい)、こっちが国王騎士団団長の国明だ。年は竜桧が十九、この年での団長はわが国始まって以来の快挙だ。それまでは国明の二十才三ヵ月が最短だったがな。でその国明が今二十二だ。」

美珠はやっと、国明という男が今日の昼に見た男だということに気づいた。国明という男をチラリと見ると、先ほどから見せてくれている笑顔で返してくれる。

(この人苦手です。)

美珠は視線をあからさまに反らすと、作った笑顔を竜桧に向けた。竜桧という男は眼に何か熱いものを宿しつつ美珠に屈託のない笑顔を向けてくれた。

「美珠様、先ほどもお陛下の御前で会いしましたが、こうしてお話しさせて頂くのは初めてですね、俺、いえ、私は竜騎士団団長の竜桧と申します。竜騎士ってご存知ですか?騎士の使う竜ではなくて、空を飛ぶ飛竜に乗るんですよ!飛竜ってのがまた超貴重な種族で、年に一回しか卵うまな・・・。」

一気にまくし立てる竜桧に美珠が圧倒されていると、国王が咳払いをした。それに気がついた竜桧は会話をやめ、一度軽く国王に頭を下げると最後にどうしても言いたいことだけ付け加え、隣の男に順番を譲った。

「嫌いな食べ物はセロリとニンジン、好きな食べ物は肉全般です。」

「え?好きな食べ物まで言うのか?・・・申し遅れました、国王騎士団団長の国明と申します。好きな食べ物は白身魚で、嫌いな食べ物は桃饅頭です。お見知りおきを。」

 先ほどまで決して名乗ることのなかった男はやっとここに来て自分の名を名乗った。

(桃饅頭は私の大好物なんですけど・・・?この人とはきっと合いませんね。)

「もう一人が見あたらないが。」

「はっ!捜して参ります。」

二人は少し緩んでいた顔を仕事用に戻し、国王に向き直ると、すぐに散った。

「どうだ?」

「何がですか?」

「いい男達だろう?」

「まだ、食べ物の好き嫌いしか分かりません。今お会いしたのですから・・・。」

正直なところ今は父とはひと時も一緒にいたくはなかった。自分は正しいのだと感じている顔を見るだけで腹がっ立った。

(正直、今はお父様なんて見たくもありません・・・。)

美珠が貴族との会話を再会した父から離れようと歩く間中、美珠目当ての貴族に声をかけられたが、笑顔で返し結局国明の忠告を無視し部屋を出た。

(馬鹿姫ですか・・・。)

 先ほどの国明の言葉が頭の中で渦を巻いていた。

(きっと、あの国明さんの中では私は馬鹿姫決定ですね。・・・部屋から逃げ出しちゃいました・・・。結婚もいやだって正直に言ってしまいましたし。本当に私って馬鹿姫ですね。) 

 強くない自分がもどかしくはあったが、強くなろうとは思わなかった。

「どうせ、愛のない結婚生活なんですから。馬鹿でも何でもいいです。」

庭に面した廊下の壁にもたれ、一度大きく息を吐いた。どれくらいそうしていただろうか。一瞬金属のこすれる音が聞こえた。

「何?」

 庭一面の暗闇の中へ目を遣る。しばらくして木の下に何かがあることに気がついた。そしてそれは明らかに自分の方を見ていた。

「何でしょう・・・。動物ですか?」

好奇心が恐怖心に勝り、廊下の手すりに体を傾け、じっと目を凝らす。それはいきなり自分のほうへと動き出した。 

(人?)

気づいて、慌てて寄りかかっていた手すりから体を起こした。金属音と共に目の前まで歩いてきたのは真っ黒い甲冑の騎士、顔も兜で覆われていた。そして何よりも・・・。

(お、大きい!私のほうが高い場所にいるのに・・・、こんなに見上げることになるなんて・・・どんな方なんでしょう・・・。男の人のようですが・・・?お顔見えるでしょうか?)

更に不気味さよりも好奇心が勝り。兜の隙間から無意識に中を見ようとしていた。

「何か?」

低い声が兜の奥から聞こえて、そこで初めて美珠は我に返った。

「あっ!ごめんなさい。なんでもないです!そのお姿は暗黒騎士さんですよね。」

「ええ・・・。」

(この人の声、低くてドキドキします。)

 沈黙が続く中、美珠は何か会話の種を探し、そしてひらめいた。

「あの、団長様はどんな方です?」

「・・・・・・・・・。」

「言いにくいですか・・・?怖い人ですか?」

「・・・私です。」

心臓が飛び出て腰が抜けそうだった。

(こ、この人本人でしたか!やってしまいました。あんなに覗き込んで、変な女、むしろ馬鹿姫決定ですよね!)

「ごっ、ごめんなさい!まさか団長様なんて思って無くて・・・私決して変なつもりで訊いた訳じゃなくて!ただどんな方なのかなって思って、本当にごめんなさい。」

恥ずかしさが美珠の細い体中を駆けめぐり、冷や汗が体中吹き出した。けれどそんな美珠をよそにフッと言う笑い声が兜の中から漏れた。

「ごめんなさい・・・。」

真っ赤になって小刻みに震える手に男は籠手をした手をにポンと乗せた。

「暗黒騎士団団長、暗守(あんしゅ)と申します。美珠様。」

「暗守さん?・・・ああ、すいません。馴れ馴れしいですよね!」

「構いません、呼びやすい呼び方で。」

美珠は兜の中にかろうじて見える目を見つめる。

(強い目・・・。吸い込まれそう・・・。)

美珠は男の目の不思議な魅力に取り付かれるところであったが、男が急に手を離したことで我に返った。人が廊下を歩いていた。

「御前、失礼致します。」

人に見られたくないのであろうか、暗守は暗闇に消えていった。


(あの人も私の夫候補。不思議な人でしたが、なんだか外見とは違って全然怖くありません。)

 美珠は離れた手を見つめた。手のひらにはまだ篭手の無機質な感触が残っていた。

 暗守と話をして少し自分の結婚相手について興味が湧き出した。

(やっぱり、知っておかないと・・・。今なら皆さんとお話できる気がします。)

会場はたくさんの人でごったがえしていた。父の元に戻るとまた一人男が増えていた。真っ白い甲冑を着た若干垂れ目の優しい顔をした人だった。羊のような温かそうな優しさが彼から感じられた。

「光騎士団団長、光東(こうとう)です。」

「美珠でございます。」

「光東は二十四だったな。実家はこの国一の商家だ。我々もよく世話になっている。」

「国王陛下、そんな畏れおおい・・・。しかし、噂に違わずお美しい・・・。」

「光東様も素敵です。」

嫌味の無い穏やかな光東の言葉に美珠が素直に返すと光東は顔を赤くして照れ笑いをした。

(光東さんって・・・。年上なのに可愛いです・・・。)

「美珠。」

振り向くと母が騎士を二人連れていた。二人とも教会独特の司祭の着る服から考案された衣装を着ていた。

「その方々なのですね。」

甲冑ではなく白のシルクに金で縁取りされた法衣を着た男が恭しく頭を下げた。法衣から見える男の目は鋭く、時折見える肩の上で切りそろえられた髪がどこかやり手という雰囲気を醸し出していた。

「魔法騎士団団長、魔央(まお)です。以後お見知りおきを。」

魔央が礼をすると、この国で一番大きな騎士団の団長が銀色のの鎧、赤いマントという映える色を着ているにも関わらず覇気の無い声で挨拶した。今まで逢った団長達は人を惹きつける色気のような魅力がどこかにあったが彼には何もなかった。むしろ精神を自分で制御しているようであった。

「教会騎士団団長の聖斗(せいと)です。」

「美珠でございます。」

魔央が二十九歳、聖斗が二十三歳というのはあまりに会話が弾まなかったことから父が付け加えた。

「後、会っていないのは暗黒騎士団か?」

「先ほどお会いしました。これで皆様とご挨拶が済みました。」

父に笑いかけると不思議そうに問う。

「暗黒騎士団団長と話したのか?」

「え?ええ。もちろん。」

「どの者かよくわかりましたね。」

母も驚いていた。美珠は首をかしげる。

「ええ、とても良い方でした。」

「すげえ・・・会話できるんだ。」

そんな中、竜桧はポソッと呟いた。


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