第7話【I Kill the death with death】
お久しぶりです、うさぎです!
いやー無事テストも終わりましたわけでして、今週からまた連載再開致しますのでよろしくお願い致しますです!
1週間ぶりの最新話ですですです!
「なぁ、リアス......」
「なんだい、ライアン?」
「コレ、いつまで続くんだ?」
「――白の王の庭園を護りし聖なる白虎よ。その門をくぐりて、この混沌なる世界へその身を現せ、さぁ精霊よ――」
恐らく『コレ』というのは、戦力のために虎を召喚しようという事で始まった、何回聞いても慣れないだろう長い長い召喚詠唱の事だろう。
「さーぁ、どうだろ?もう少しじゃん?」
「......根拠は?」
「ないよ」
入口が閉ざされ、よりいっそう暗くなった洞窟で、ライアンが退屈そうに頰杖をついたり、足を組み替えたり貧乏ゆすりをしたり......
「まぁ、戦闘前の準備時間だと思って気長に待ちなよ。ほら、リジェネポーションとか持った?」
「おう、持ってるよ」
そう言ってレモンイエローの液体が入った丸底の小瓶を見せつけるように揺らす。
「うんうん、油断大敵ってね!いくら初級のダンジョンだからって死ぬ危険性が無いとは言えないからね」
すると、ライアンは凄く大きなため息を一つして、そのグレーの双眸で憐れむようにこちらを覗く。
「そういう割には、一切警戒してないよな。多分ここ、アリノス型だろ?」
「多分な、でも生憎ガンナーは索敵がしやすくてな......それに、ソードマンもちょっとした索敵のスキルあったよな?」
「『第六感』ただの直感だ、だからあまり当てにはならねんだな、発動も最初はほんと、ピンと来る程度のスキルだしよ」
ライアンがそこまで言うと、眩しい光が周囲を包み、1匹の虎がアンナの前に現れる。
「さて、お待たセしました!サッソク攻略するとしまショう!」
「よし!行くか!」
「いや待て、隊列はどうする?」
「ルー君を一番前にしましょう、サモナーと召喚獣はカンカクを共有しているので」
恐らく『ルー君』にあたるその巨大な虎は、召喚主の言葉にネコ科らしくゴロゴロと喉を鳴らす。
「じゃ、虎が先頭でその両斜め後ろを俺とリアス、アンナが一番後ろ。これで良いか?」
「はい!」
「おし!じゃあ改めて行くか!」
そして、虎を先頭に緩い下り坂を歩く事数分。最初に気づいたのは虎のルー君こと、アンナだった。
突然虎が唸り、悠々としていたその歩みを止める。
「おい、どうした虎?」
「ライアンさん静かに、来てます」
「何人......いや、頭数は?」
「すいません、そこまでは――」
やっと耳で聞こえてきた足音で、把握した人数をアンナには悪いが声を遮って伝える
「多分、5。そんでもってこのカラカラって音は――」
「来るぞ!」
その掛け声と共に、理科室で見るような骨格標本そのものが姿を現す。
現実では存在してはならない、生ける屍。アンデッド。
それらはこっちの存在に気づき、骨を取り巻く黒っぽい紫のモヤから、錆びたシミター形状の片刃剣を取り出す。そして、叫ぶ。声帯が無いのに、口の骨を大きく開きモヤを吐き出しながら叫ぶ。
「敵襲!目標スケルトン5体!ルー君、やっちゃってクダサイ!」
「スケルトンはモヤの中にある核を壊すか骨を砕きまくると再生できなくなる!壊せ!」
そう叫ぶと、ライアンは背中の両刃剣を抜き果敢に切り込む。だがしかし負けじとスケルトンもそれを片刃で流し、右手の拳で反撃を入れる。
「――リアスさん左!」
「おぉっとぉぉ......よいしょっ!」
リアスも、左から来ていたスケルトンの魔の手を間一髪で後ろに飛んで避け、銃を抜き、こめかみを撃ち抜く。
ガシャガシャと音を立てながらスケルトンが崩れ、硬い岩の地面に倒れる。
「悪いアンナ、助かった!」
「お礼はアトです!復活しますよ!」
予言通り骨は復活し、再度雄叫びをあげる。
その間にリアスは距離を詰め、片刃剣を持つ方の手を持つ。
「油断大敵、じゃあな骨」
そう言って、肘にあたる部分の関節を外し、スケルトンの前腕ごと、スケルトンの心臓に片刃剣をねじ込む。
再びスケルトンは地面に伏し、起き上がることなく灰になり消えた。
骨が動く音、剣で破壊する音に、剣を弾く音。
骨が叫ぶと、呼応するように虎が咆哮する。銃声と硝煙の香りが洞窟に立ち込め、何重にも音が重なる、そして――
「戦闘......終了ですゥゥ」
「あー、疲れた」
「リアスてめぇ疲れたじゃねぇよ、てめぇの性で耳がキンキンする......」
「それみんな一緒、少し休んだらまた進もうか」
「ですねー......ルー君大丈夫ですか?ケガとかしてないデスか?」
こうして、俺たちの最初の敵NPCとの戦闘は終わった。
報酬
1人銀コル通貨、3枚。
ランキング、100上昇。現在――――位
「おお、だいぶランキング上がるんだな」
「まぁ、最初の低ランクの頃じゃこんなもんでしょ?リアス、結構なランカーだったんだったけか?」
「まぁ、そうだね......このランクの頃、あんま覚えてないなぁ」
「そうか、じゃあこういうのは俺の独壇場ってワケだ」
「そうなるな、案内は頼む」
「任せとけ!おーいアンナ、行くぞ!」
ドンと胸を叩いて、少し離れた場所で虎を撫でていたアンナにライアンが声をかける。
そして、先へと、奥へと進む。
不夜城のキャスターって......エロくない?(cv:中村〇一)
FGO面白いよね!みんなフレ交換しよ!?
あっ、ちなみに推しはアストルフォ君です()セーラー服から見える絶対領域太ももprprprprprprpr――