表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

異世界転生したら即死ぬんだが

作者: カネシン

突発的に思いついたアイデアを書きました

素人ですが楽しんでもらえると幸いです

「・・・ここは?」

俺 阪上優斗(さかがみゆうと)は自然とそう呟いた

「やっと気付いたか」

「あんたは?」

「えーっと 天使的な何か」

「は?てかここは?」

「天国」

「はい?」

「あれ? 死んだの覚えてねーのか?」

「・・・うぇぇぇ!?」

「いや死んだんだよ」

「何で! 何時死んだの俺!」

「覚えてないのか?」

「えーっと・・・」

回想

たしか放課後に校舎裏で

「・・・好きです 付き合って下さい」

幼馴染の松上佳枝(まつがみかえ)に告白されて

「こちらこ」

そう言おうとした瞬間

ギャギャギャ!

壁を破壊しながらトラックが突っ込んできた

回想終了

「そうか・・・俺はトラックに轢かれて」

「いや 違うぞ」

「え?」

「確かにトラックは突っ込んできた だがそれは少し離れた場所に突っ込んできただけで当たってはいない」

「え?じゃあ俺は何で」

「そのトラックに積まれていた冷凍鮭が頭にクリーンヒットした」

「・・・何そのバカな死に方」

「まあドンマイ」


「で?俺はこれからどうすれば まさか異世界にでも行けと?」

「正解」

「マジっすか」

「まあ異世界だ 中世ヨーロッパRPG的な世界だ」

「じゃあ行きますか?」

「いってらっしゃい 扉は向こうだ」

「んじゃ」

スタスタ

そうして俺はその扉をくぐった

そしてくぐりその先の景色を見た

その光景をみた瞬間に謎の赤い色が視界に広がった


「・・・ハッ! あれ? ここは」

「よっ」

「あれ天使?どうしてここに?」

「ああ お前また死んだんだよ」

「え?」

「まさかついた場所に炎の魔法が発動したとは・・・」

「なにこれヒドイ」

「まあ安心しろあと99回まで死ねるから」

「・・・99回死んだら」

「天国で天使になれるぞ」

なんてこった 勘弁してくれ、何が悲しくて天国で働なきゃならん

「まあとりあえずもう一回行って来い」

「次は頼むぜ・・・」すたすた

くぐって異世界へ

そして景色を見ようとしたら

頭に何かが突き刺さった


「・・・またか」

「何で矢の軌道上に転移するかね・・・」

「出る場所ってランダムなのか?」

「ある町なのは確実だがどこに出るかはな」

「はあ・・・とりあえずもう一回行ってくる」スタスタ

また扉をくぐる

次に見えたのは

煌々と燃え上がる炎だった


「・・・またか」

「まさか火事が起きてる家に転移するとは・・・」

「あと97回か」

「まあ頑張れよ」

「いい加減少しは長生きしたいよ」スタスタ

またまた扉をくぐる

周りをみる 炎なし 矢なし

完璧だ そう思ったつぎの瞬間

俺の周りが凍てついた


「・・・何か二重人格のギャングボスみたいになってないか?」

「安心しろ 特にお前のそばに近づいたりしない だが氷魔法の魔法陣が発動していたらしいな」

「てか俺の死体ってどうなってんだ? さすがに同じ死体が何個もあるのはまずいだろ」

「安心しろ お前が死ぬと同時に消える」

「へぇ じゃあ行ってくる」スタスタ

またまたまた扉をくぐる

目を開く 俺の視界に移ったのは

俺に向かって飛んでくるナイフだった


「・・・あと95回か」

「・・・頑張れよ」

「今度こそ生き残る!」ダダダ

走りながら扉に突っ込み そのまま走る

そして走った先にあったのは

遥か下にある地面と 妙な浮遊感だった


「・・・今回は俺のミスだった」

「まあまさか崖に転移するとは思わないだろうしな」

「今度こそ!」ダダダ

また走りながら突っ込み そのまま走る

次に見えたのは男で

その手にはナイフが握られていた


「・・・ふざけんなぁぁぁ!」

「まさか10分足らずで7回死ぬとはな・・・」

「何かレーザーに切り裂かれ過ぎた人みたいにMに目覚めるぞ・・・」

「さすがに一分は生き残れよ・・・」

「行ってくる」テクテク

もはや慣れ過ぎた扉をくぐる

さて今回は何があるのやら そう思い周りをみる

何もないそう思い空を見上げる

曇り空が光り それが妙に印象に残った


「・・・あれ? 何で俺死んで」

「雷に打たれた」

「・・・何かそろそろ陰謀的なものを感じるぞ」

「頑張ってくれ」

「やってやるさ!」タタタ

扉を(ry

そして周りをみる 周りは森のようで 特に変わった様子はない

これでやっとまともに過ごせる そう思った瞬間

メキメキメキッ!

そんな音と同時に木が倒れてきた


「・・・ホント死ぬ感覚が残らないのはありがたい」

「てか伐採する木の真横に転移するとかすごいな」

「俺はピンポイントで死ぬ定めにあるのか?・・・」スタスタ

とび(ry

さて・・・もう十回目だ さすがにこれ以上の死亡は勘弁したい

そして周りを見ると同時に妙な感覚がした

見えたのは空中 感覚は浮遊感だった


「・・・おい 空に転移されたんだが」

「どうやら転移にズレが生じたらしいな・・・」

「あと90回・・・なあもう現実的な感じになってるぞ」

「安心しろ 大丈夫だ 多分)ボソッ」

「まあさすがにこれ以上死ぬことは無いだろう」スタスタ

そんな俺の期待は敵わず 俺は死に続けた

ある時は曲芸の投げナイフの的の前に転移したり

ある時は射撃場の的の前に出たり『余談だがマスケット銃やフリントロック式銃に似た銃はあるらしい』

ある時は激流の川の中に出たり

ある時は地下の溶岩の上に出たり

ある時は真空の密閉箱の中に出たり

ある時は爆発直前な爆弾の近くに出たり

ある時は落石注意な崖の下に出たり

ある時は急な坂の途中に出て転がったり

ある時は猛獣の目の前に出たり

ある時は屋根の上から人が降ってきた


とまあ死に続け

死亡回数計99回

つまりラスト一回だ


「・・・あと一回か」

「まさか一時間ぐらいで99回死ぬとは」

「まあさすがに一回ぐらいは異世界生活をエンジョイしたいもんだよ」スタスタ

100回目となる動作 扉をくぐる行為

そして周りを見る 矢なし 炎なし 木なし 崖なし 爆弾なし 猛獣なし

・・・来た! ついに生き残れた!

「よっしゃぁぁぁ!」

そう思いふと走り出す

ああそうだこの世界で俺は生きてるんだ

そう思うとふと走りたくなり

そして突然倒れた


「・・・あれ 俺今回こそ生き残ったはずが」

「ああ・・・突然原因不明の心停止がな・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

もう何か絶句しかできなかった


その後俺は天使的な存在として働き始めた

天国の整備をしたり死亡者の案内をしたり充実した日々だ

最近異世界とか割とどうでも良くなった来た

今が充実している この事実だけで、俺は満足だ

ストーリー書くより死亡原因考える方が時間かかりました・・・

感想等よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ