好きだなぁ〜
合コンが終わってからというもの、私とまーくんは、ちょくちょくメールするようになった。
仕事の愚痴など。
あと、だいぶん前から私を知ってたことなど。
―そう言えば、カラオケっていったら、あの店しかいかなかったもんなぁ〜。しかも、まーくんがいつも会計してたっけ―
メールを打ちながら、私はなんだか幸せでいっぱいだった。
―久しぶりに恋愛してるぅ〜ってかんじ。―
でも、付き合っているわけじゃないんだよね。
文字を打ち込んでいる手が止まる。
「なんだろう。この微妙な関係は」
まーくんのメールにハートマークをつけている自分につっこむ。
あれから、私はまーくんとたくさん遊んだ。
遊ぶたびに、大人だなぁ〜と私は、しぶしぶおもった。
―二十五歳ですからねぇ〜。大人なのは、あたりまえか―
一つ一つの言葉とか、なんか…なんていうんだろう。
もう!全部好きなんです!!
って誰に言ってるんでしょう自分。
「じゃー、告白すればいいのに」
その誰かが私につっこむ。
そういえば、由香とコタツにはいって、まったりしてたんだっけ。
私はコタツのシーツをひっぱる。
同時に由香も引っ張りかえす。
ムッと私と由香は睨みあう。
「付き合いたいとかそんなんじゃないんだって……たぶん」
負けじと、私はシーツをひっぱる。
「たぶんでしょ。だいたい好きなら付き合うのがあたりまえでしょ」
由香も、シーツを引っ張る。
「付き合ったら……辛いだけじゃん。なら、友達のままでいいの」
引っ張る手に力がはいる。
「彼女ができても?」
「それは…」
手の力が緩む。
勝ち誇ったような顔で由香は私を見ると、自分の陣地へとシーツを引っ張る。
「付き合ってみないとわかんないよ」
「でも…」