夜明けへの歩み
朧月夜 冷えた街の影
ひとりぼっちの少年が
涙をそっと隠している
街灯の下 舞う枯葉は
過ぎ去った季節の残響
心もまた 風に舞う
黒い瞳に宿る哀しみ
無限の夜に吸い込まれ
答えのない問いを繰り返す
夢の中で聞こえる旋律
虚ろな心に響く音色
それは遠い昔の記憶か
君の声が 遠くから響く
未来を信じてと囁くように
朧月夜の中 道を探す
絡まる言葉と感情の糸
解きほぐす手は見当たらない
ただひたすら 歩み続ける
銀色の雨が降り注ぎ
街は一瞬 輝きを増す
その光の中で 立ち尽くす
心の奥底に宿る希望
それは微かな光のように
曙を導く 静かな夜明けへ