試練・さらなる成長のために〜ソイルの場合〜
前回のあらすじ
メルも鍛錬開始!
魔法を使いこなす様は一流!
一人でも普通に戦えそうになっていた!
かつて、小さなゴブリンとしていじめられていた、ソイル。
しかし、数々の戦いを経て、ランドゴブリンからロックゴブリン、ロックゴブリン・ジェネラル、更に近々進化も可能になるため、達魔と出会った頃からは考えられないほどの強さを得た。
【魔杖アザゼル】に加えて、ヒュドラの素材で作られたハンマー、その名も【毒蛇竜の戦鎚】を使うソイルは、毒と石を撒き散らす遠距離攻撃に、岩とハンマーで叩き潰す近距離攻撃と、攻撃手段には困っていなかった。
そのため、彼女が力を入れたのは、手に入れたばかりのハンマーのスキル、【毒蛇竜の戦鎚】そのものが持つ攻撃スキル、毒の魔法の練習であった。
「【アッパースイング】!」
戦鎚を振り上げて修練場にあるカカシをふっ飛ばした。
「それから……【タイフーンスマッシュ】!」
そこから戦鎚の柄の部分を掴んで振り回し、遠心力を利用して別のカカシを叩き壊した。
「そして!【牙むくヒュドラ】!【ホームランブレイカー】!!」
【牙むくヒュドラ】で戦鎚は紫色に妖しく輝き、勢いよく振り上げることで猛毒の液体を撒き散らした。
毒蛇竜の戦鎚に搭載されたスキル【牙むくヒュドラ】は、一分二十秒間、戦鎚に猛毒を付与するスキル。更に攻撃スキルを使えば、猛毒液が撒き散らされるというおまけ付き。
このために全員毒無効のスキルを習得したが、毒液によるダメージもかなり高く、相当強いスキルといえる。
「土魔法と、毒魔法の合せ技!
【ヴェノムメテオ】!」
猛毒の岩塊十四発がカカシたちに襲いかかり、粉砕していく。
2つの違う属性をかけあわせて放つ、【複合魔法】。達魔とメルはすでに習得していたが、ソイルも習得に成功した。
それすなわち、一流と呼ばれる魔法使いに匹敵する魔法の使い手になったということである。
攻撃に優れるソイルだが、やはりというか、素早さでは遅れを取ってしまう。だがそれを補うために、新たなスキルや魔法を習得した。
その一つが、
「【オーバーアーマー】!」
【オーバーアーマー】とは、素早さを失うかわりに、あらゆるダメージを八分の一にし、貫通効果を弱体化させるスキル。
もともと素早さが高いと使えないスキルだが、素早さが低いならば自分の耐久力を格段に上げる便利なスキルとなる。
遠距離も、近距離にも長けているソイルには、とても相性のいいスキルだったのだ。
更に便利なのが、このスキルを発動させているときには、発動者が全く吹っ飛ばないという点。
鍔迫り合いになったときにも強く出れるので、ソイルにとっては本当にいいスキルなのだ。




