お祭りが続く。でも政治もしている。
トリアタマなので良いアイデアが出ても秒で忘れます。なのでなるべく書きながらアイデアを模索しています。
ふんふーん。お祭り楽しいね!
たくさんの人がすれ違う。いろいろな人種や魔物たちがいるよ。この国は本当に豊かだ。ゴリラがすれ違うたびに美容をかけてくるんだけどなんなの?
とりあえず金魚はおうちに返したよ。ダンジョンだけど。水槽はリンゴに作ってもらった。うーん、やっぱり酸素が入るようにしないとダメなんだってセレナが言ってた。ボクは風の魔法使えるから度々空気を混ぜてあげたら良いみたいだよ。酸素ってなんだろうね?
ボクたちが呼吸してるのもその酸素って栄養を取り入れるためなんだって。セレナは物知りだなあ。おもいっきり酸素吸っちゃお! すーうー、はあー。うん、気持ちいいや!
水もしっかりとらないとダメらしい。今は暑いから塩と水が足りなくなるんだってさ。セレナは物知り過ぎるよねえ。天才だなあ。まあ小氷期だからそこまで暑くならないらしいけどね。
まあお祭りも楽しもう。なぜかセレナの発明品が多いんだけど。正直セレナってスキル要らなくない? 天才にもほどがあるでしょ。
ボクも政治を頑張らないとね。ボクパン売ってるだけだしね。セレナとメルフィーナ伯爵とモアリースト司教とチェルシーさんが政治面はほとんど回してる。ボクなにもしてない。アイリスはなんかボケてるだけだね。スージー王女はアルバイトしてる。いいのそのポジション?!
リンゴとクラリスさんも似たようなものだけどね。いいの? ……さすがに魔王とか魔王女をアルバイトに使うの間違ってない?
内政とかどうしたら良いんだろ。外交はニターナ女王テルナ様がいい人だからあんまり困らないんだけどね。付き合いがあるのニターナとマーク魔王国だけだしなあ。魔王うちにいるからマーク魔王国とは争いにならないんだよね。クレモット帝国とは戦争してるだけだし。外交交渉は一度もしてないんだよね。
正直ニターナ女王国は付き合い深くして良いよねえ。ボク礼儀作法とかできないんだけどニターナ女王様気にしないんだよね。有りがたいよねえ。ボクって誰がどう見たって新参の田舎女王だし。前にニターナの大臣さんに不敬であるって叱られたけどその大臣さんを女王様が叱ってた。ボクを敵に回したくはないよね。そもそもボクも女王だから対等らしい。有り難いね!
さて、いよいよ花火だよ! どーん!! どかーん! 派手だなあ!
わー! 綺麗綺麗!!
金色や赤色、ピンク、紫、青。すごいすごーい!! カラフルだよ!!
これを作ったのもセレナなんだよね。どこまで天才なんだろ。セレナに任せておけばなんでも上手く行きそうだ。
クラリスさんとリンゴとセレナとアイリスとエリメータさんとスージー殿下とハスター殿下と四天王で集まって見物しているよ! 楽しいね! 嬉しいね!
みんなとチューもしたけど、うっかりハスター王子ともしちゃったよ。……美味しい。なんで乙女な表情なのハスター殿下。まあボクも気持ち良かったけど。
忘れよう。ボクもハスター王子殺したくないしね。いや、好きな人を殺す必要特にないんだけどね。ボクは結局自分が一番信用できない。
さあて、花火も終わったことだし屋台巡りして帰ろうかな。
………………(ハスター王子視点)
僕ってなにしてるんだろうね。まあ今日はお祭りだから楽しめばいいか。仕事は忙しいからなあ。僕らで国を回しているんだから。別にルーフィアになにかさせようとは思ってないよ。確かにお神輿だからね。ルーフィアには悪いんだけど戦争とお店だけしていてほしい。
新しい国を作り新書派を打ち破る。それはお義母様が鞍替えしてくれたからほぼ済んだんだけど、僕らが起こした国は残ってるからね。それを守り抜かないとさすがにルーフィアに申し訳が立たないよね。幸いお義母様はこっちの立場を分かってくれてるから同盟って形になってるんだけど、ルーフィアはさっさとニターナに土地を返したいらしい。う、うーん。さすがに国を起こした上でメルフィーナさんを伯爵にしたのにまるごと国を返すのは無理だよ?
僕もいちおう公爵になってるし。これはお義母様からの言い分なんだけど、本当は大公とか言われてたんだよね。さすがに王族が国を起こすとなるとね、大事だ。僕とお義母様の中が悪くなかったから許されてるけど僕らがやったのは革命だからね、普通は許されない。
まあほとんど同じ国の別の領地扱いだから許されてるんだけどね。
ルーフィア=カエデ女王様も支配欲とかないからなあ。
まあ良いや、お祭りを楽しもう。
いろいろな屋台とかあるけど半分くらいはセレナさんが作ったらしい。セレナさんも伯爵にしようかな。アイリスさんとリンゴちゃんも。……クラリスさんどうしよ。あの人魔王だからなぁ。公爵にする?
うーん、客将にするのが正しいのかな? 困るんだけど魔王とか。
それにしてもルーフィアは女の子といちゃいちゃしまくってるな。なんにも考えてないっぽいけどそこが可愛い。なんにも考えてないっぽいのになんにも考えないで友達や好きな人を倒せるってすごいよね。僕も倒されそう。正義っていうのか、本当に正しいことを成せるのは傲慢ゆえなのかもしれない。
敵対したからといって友達や好きな人を殺せるかな? 僕がルーフィアを殺すと考えると無理だなあ。でもルーフィアが悪魔になるなら殺してあげるのが正義な気もする。
まあルーフィアが悪人になることはないと思うけどね。僕の方が悪人だよ。ルーフィアを利用しているんだからね。ルーフィアも気づいてるけど。あの娘勘は物凄く良いんだよなあ。
まあお祭りを楽しもう。とうもろこし好きなんだよね。香ばしい。イカ焼きも良いね。
僕も少し過食気味だからいろいろ食べてしまう。焼き鳥も豚串も美味しいよ。
花火が上がる。すごい景色だね。なぜかそれを発明したセレナさんもぼんやり眺めている。なにか昔見た懐かしい景色を眺めてるような、そんな雰囲気だ。君が発明したのになぜ過去の景色を懐かしむみたいなんだい?
花火が終わるとなぜかルーフィアがみんなにキスして回る。
うーん、ルーフィアのハーレムだから間違ってないのかなあ?
それでぼんやり見ていたら僕にもルーフィアがキスしてきた。意外だったから思わず乙女みたいな反応しちゃったよ。
いきなりされると、その、戸惑う。どうも僕も恋人枠に入れたらしい。……僕本人が戸惑ってるけど。
……………………(オマケ)
その少女はどうやらお買い物がしたいようだ。しかし呼び出した硬貨が金貨以下になってくれない。
(お母様に小銭持たすなんてとんでもない!)
(さすがは金属の精霊、おれたちにできないことを平気でやってのける!)
(そこにしびれる!おれかみなりのせいだけど!)
(ねえねえみんな……こんかいはお祭りだからじょうはつさせよ……?)
なにか、すべての音が消えてるのに騒がしい、町の人たちはそう感じていた。そして今、大金貨を出された焼き鳥屋のいかつい角刈りに髭だらけのオヤジも口と眉をひん曲げて汗をかきつつ顔を掻いて困っていた。タオルで顔をぬぐう。
「す、すまねえ嬢ちゃん、釣りがねえ。一本、いや二本おごってやるから楽しんでってくんな?」
「!」
パアッと花のような笑顔になるオレンジコートの娘。フードを被って襟を立てているので、やはり顔は分からない。後ろでは精霊の祝福権争奪合戦が始まった。
娘は自分のせいで惨状が生まれたのは理解したので大金貨をもう一枚積んで、大きな声を出す。
「このお金でこの広場の人たちにおごりましょう!」
わっ!!と沸き上がる広場一杯の民衆。ただでさえ楽しいお祭りが大フィーバーである。さすがオレンジお姉さん、おごりでさえも格が違った。
それを見ていたルーフィアは膝をつき、泣き崩れ、戦いた。まだまだ神への道は遠かった。
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明日でストックは無くなりますがプロットは二十話は書けますので、お待ちください。
では夏休みを終えたオールスターで~!
『ごろりんこ!』
明日へ向かって転がります!




