夏祭り!
入院中です。すみません。
夏だ! お祭りだ! 花火大会もお神輿もあるよ!
やったー。お祭りだー。パンを二百万くらい積み上げ……ころすきか。
まあ積み上げたよ。さあ、屋台巡りしよう!! ふふふ、ボクはすでに一千万のパンを積める存在だからね! 何者だよ。
今日はリンゴとクラリスさんと魔王魔王女と遊ぶよ。夏祭りは一週間を予定してるからね。四天王とも遊びたいし!
夜にはみんなで宴会する予定だよ! 楽しみ!
セレナが作ってくれたユカタなる着物を着て町を歩くよ。珍しいドレスだからみんなが注目してくる。ちょっと可愛くなれた気がするよ!
来年には流行りそうだよね! ユカタは涼しいからね!
夏祭り! 楽しんで行こう!
んふふ、焼きそば食べよう。イカ焼きも食べちゃうよ! とうもろこしも美味しいね!
やばい、お祭り楽しいよ!
ごちそうもたくさんあるけどさ、いろいろゲームもあるよ。射的とか楽しいんだ。ボクはクッキー割るゲームが好き。巧く割ったら百グリンももらえるんだよ! チャレンジ一回十グリンだけど。うーむ、鳥の絵とかこれ絶対綺麗に割れないよねえ!?
フーンだ、ボクは町歩きを楽しむもんねー。クッキー割り難しいよお。ボク泣いてなんかないからね!
良く考えたらパンを十個売ったら百グリンになる。ボクは奴隷だったよお。たくさん儲けないと遊べないんだよお。ああ、単価も十グリン超えの商品あるしそれを百万とか一千万とか頭おかしい数売ってたわ毎日。お金持ち! ボクお金持ち! 原価も要りません!
はあ、もう良いや。なんか買おうねえ。
せっかくの一週間夏祭りだもの。楽しまないと損だよね!
ハイハイボクら楽しむよお。お祭りだあ! お神輿もわっしょいわっしょいしてるよ!
いや、夏祭り本当に楽しいけどね。どうしよう、楽しすぎるけど。
「我もおかあさまもルーといちゃいちゃしたいのである!」
「するが? クラリスさんはむちゅー!」
「旦那がハレンチなのだが?」
「おかあさまは旦那にモテすぎなのだ! さすがは元魔王!」
「我魔王やめたかな?」
「我が新魔王なのだ! あれ? 魔王国に魔王いたな」
「今は魔王三人いるわけだな」
「おかあさまの魔王の基準緩すぎない?!」
「え、だって我も魔王でリンゴも魔王だよね? それでレグイーナンも魔王で……」
「緩い! おかあさまの基準が緩い! まあ我も魔王と名乗ったので魔王なのだが……」
「魔族って王様一人じゃないとダメなの?」
「ルーフィアの言う通りだ! みんなが王様でもいい!」
「みんなが王様はさすがに違うと思うけど?!」
王様なんて世界で百人くらいいるんだから魔王が何十人もいてもいいと思うけど? まあボクはクラリスさんが一番魔王だと思ってるけどね。
まあお祭りを楽しもうねえ。クラリスさん本当に可愛いなあ。綺麗だし。全身黒のドレスがすごく似合ってる。髪も黒だけど瞳はリンゴ色なんだよね。可愛い! ちゅー。ハムハム。
「リンゴ、旦那がハレンチなんだ。助けて」
「うるさいいちゃいちゃしおって! 我ともするのだ旦那!」
「しよ、ちゅー。ハムハム。美味しいね!」
「あふん。旦那がハレンチである!」
「やっぱりこの旦那ハレンチだよな? 女の子だけど」
ボクそんなにハレンチかなあ? 二人とも可愛いから思わず食べちゃうよ!
ハレンチって何語だろ?
まあクラリスさんもリンゴも美味しいから食べて良いよね!
「リンゴ、旦那がとてもハレンチだ」
「我もいっぱいいっぱいである」
「夏祭りだからはしゃいでも良いよね!」
「「女の子だよね?!」」
あれ、二人に突っ込まれたよ?
まあボクは女の子の方が好きだからなあ。女の子だけど。
だって男の子を好きになってもなぜか殺してしまうんだ。ボク凶悪すぎない? ハスター王子もそろそろ殺しそう。
「マジで?!」
うそうそ。ボクそんなに残酷じゃないよお!
ハスター王子の反応が可愛かった。ボクだって恋はする。
「ハスター王子一緒にお祭り回る?」
「え、良いの?」
「うん。だって好きだもの」
「マジで?!」
「なんでそんな意外なリアクションされるのか分からないけど。ボクは君は好きな方だよ?」
「マジで?! あ、僕も好きなんだけどね」
「嬉しいかも」
ボクは好きな人を平気で殴り殺せるんだけど良いのかな? いや、無闇には殺さないけどね?
「婚約とか考えたことなかったけど、しても良いかなあ」
「ほんとに?」
ボクも考えたことなかったけどね。良いのかな。
今は、今はお祭りを楽しもうね!
ふふ、夜までゲームをしよう。そして夜になれば花火があるよ。たくさん楽しもう。ボクらの、青春を。
王子さまとたくさん遊ぼう。楽しいね! セレナやアイリスやクラリスさんやリンゴやスージー殿下やエリメータさんとも遊ぶけどね!
あ、ハスター王子が泣いた。ハスター王子とも遊ぶから! もう、ロバみたいに嫉妬しないで。あのロバ嫉妬の邪神候補だからね。めちゃ嫉妬してくるのよ。人という存在に嫉妬しています、とかいう謎の圧が来る。
あのロバ変だよね。肉食うし。
このお祭りもロバ含めて楽しんでるよ。クラリスさんとリンゴとハスター王子といちゃいちゃして、一週間のお祭り、楽しもう!
………………(カエデ女王国に休暇に訪れた司教)
カエデ女王国はとても平和な国だ。なにせエリクサーやパナケアが無料で支給されるので病や怪我の心配がない。話によると蘇生薬さえ作れるらしい。ここは天国か? まあ当然市販はされてない。病院で使われるらしいわ。
まあそれくらい人の命の安寧が計られているのだ。この国を目指して多くの人が来るのは当然であろう。
どんどんと人口が増えているようだが支配している方々が大変であろうな。ワシもさすがにこの国を差配しろと言われたらな。さすがに逃げるかも知れぬ。
それほどこの国は大きくなった。たくさんの人たちがこの国を愛し、集まっている。
全てはルーフィア様のためだ。民のために死にかねぬほど労力をつくし、食料を供給している彼女は、誠にこの世界を救わんとする救世主である。
ワシもモアリーストに掛け合って何か仕事をしようかのう。
この一週間は夏祭りと言うことだ、その間はのんびりするかの。
うむ、パンがやはり美味いな! この国に来たらパンは食べなくてはならぬ。
うむ、はんばっかは美味いがワシのような老人はサラダサンドのほうが食べやすいな。だがこの国は本当に食料が溢れておる。なぜか海のものまで有るのだ。イカ焼きやたこ焼きを楽しむ。むふふ、この国は本当に今の時代にあってここまで豊富な食料に満たされているとか、考えられないほど裕福な国であるな。
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穴狙い?でスージー殿下、お願いします!
「え、は、はずかし……ごろりんこ」
照れ方が可愛い!




