敵は帝国へ
ストック減ってきました。あと定番の漫画ネタばっかりで済みません。
戦争はなぜかソックセンより帝国と多く起こっているらしい。ボクがエリクサー無料解放とかいうバカなことをしているのでカエデ女王国軍は無敵無敗なんだよなあ……。死者はもちろん何人も出ているのだけど……。嫌だな。誰かが死ぬのは苦しい。だからボクが行く。
「君が無理をする必要はないんだよ? お義母様だって帝国と争ってるんだから」
「命がかかることを他人任せになんてできない。これはボクの性格だ」
ハスター王子は止めてくれるけど、ボクは止まらない。
とりあえず東からニターナが攻めるなら西の砦をいくつか攻め取ろう。こっちの軍備も増えてるし魔物たちは基本西から攻めさせてる。
魔物とボクらの合同戦線、やってみよう。で、まず帝国が邪魔だよお!!
こういうの普通雑魚から当てるより大砲から当てていくんだよねえ。雑魚兵って殲滅や占領の詰めに使うんだ。味方のいるとこにバカスカメテオ打つ軍隊は無い。そんな指揮官いたら寝酒に一服盛られて神様の住まう土地行きだわ。
前線に兄弟いたら命がけで刺しそう。ボクまだ認めてないんだけど妻に離反されたら泣くわ。敵なら殺すけど味方殺しはないわあ。よく後ろから味方に撃たれる話はあるんだけどね。誤射ってごまかすんだよね、でもばれたらリンチに遭いそう。まあ死ぬ気の特攻って存外難しいんだよね。ボクもこれくらいなら死なないな、くらいじゃないと殴り込まないよ?
ボクも無限の魔力とか無いからねえ。お腹いっぱいになったら死ぬ。死因。いや、お腹いっぱいになってから魔力切れになって、体力無くなったら死ぬ。
暴食スキル欲しい。ライムちょうだい。
「いや、いや!」
「そこはいあいあだろお?! 普通に喋ったあ?!」
帝国の部隊にはかなりの兵がいるけど、う、人間とテイムした魔物ばっかり。精霊兵なら吹き飛ばすんだけど、ボクもわりとメンタル弱いな。でも攻めてきたんだろ?
「死ねええええ!!」
スイング一振、二千人!!
いや、強すぎだろ。まあ精霊兵に比べて敵が柔すぎる。それじゃソックセン落ちないわ。ネタが割れたなぁ。帝国よえーぞ。まあ普通の人間に無理いっちゃいかんね。精霊兵どれくらい強いんだ?
まあ神を超えることを目指してる兵隊が柔かったらブレアなんて笑い者にすぎないからね。実はかなり強いんだ。
「私の調査だと、最弱の精霊兵でも一般兵五人は倒せるし、強い方になると百人いても退けられるらしい。神を超えたいというのも冗談ではなさそう。ザグレートなら万いても蹴散らせるものね」
「ボクは十万いても蹴散らすってこと?」
「は? 一国でも蹴散らすでしょ?」
「なにかなその化け物は」
……人間辞めてるよお……ボクは普通の女の子ぉ……。
『無理がある!』
全員が声を揃えたよお。兵士たちも騎士たちもまるで訓練したみたいに揃えられたよお。
ボクは滂沱の涙を流したよ。
それにしてもその精霊兵でも一万を焼くセレナも十分に人間辞めてるよね。
「私は普通の女の子……」
『無理がある!』
やっぱり訓練されている。今回はボクも混ざってやった。
「あひ! つまり私だけが普通一般の女の子ってことよねえ!」
『無理がある!』
アイリスも無理があるわ。聖剣解放って明らかに一軍滅ぼす攻撃を受け止めたりメテオ止めたり誰ができるんだよ! ボクでも無理だわ!
で、意外とメンタル弱いのかしょぼーんってなるアイリス。ここは可愛い。本当にかわいい。アイリス顔は一番の可愛い系だからなあ。ボクはボーイッシュ。よくハスター王子と兄弟かと聞かれる。ハスター王子の推測だといとこらしいけど。
昔お母さんに聞いた話だけど最初はお父さん泥まみれでむしろ近づきたくなかったんだけどイケメンで村娘たちに言い寄られていたらしい。
全く興味がないけど道具屋をしてたお母さんのところにあししげく通って来て、なぜか好意を寄せられて、それで絆されたみたいだ。
それで王弟は冒険者で現在行方不明。うーん、生きてたら逢いたいかも。なんで帰ってこなかったのか聞きたい。まあその人か分かんないんだけどね。……本人に聞いたら分かるか。カエデ村に奥さん残さなかったか?って。
もしなんか理由があるなら、……ボクも肉親が帰ってくるから嬉しいな。
さて、ボクの一当てのあと、セレナやアイリスやリンゴ、四天王が砲撃を続けてるのでボクらはのんびりしている。この後は魔物グループが騎士たちと殲滅戦だ。四天王で飛べる人たちは上から後詰めに砲撃。
ついにエンシェントドラゴン、コヨリ姫、出陣。デカあああああい!! 説明不要!! ……いやあ、ドラゴンだわ。なんかティアラみたいな角と鼻の頭に一本角が生えてて、全身は銀色に輝いてる。直立した体勢で尻尾がすごく長く、赤と金のマントみたいなもので背中が覆われていて、王女って感じ。耳とかにも金のアクセサリーが着いてる。圧倒的迫力なのになぜか可愛さも感じる!
すげえな、こんなのがブレス吐きまくったらボクでも跪くわ!
『いってくるぞルーフィア!』
「頼んだよ! コヨリ姫可愛いよ!」
『エヘヘ。いってくるわ!』
コヨリ姫の体は重力遮断により浮き上がり、ほとんど反動もなく空に浮き上がった。ものすごい高度な魔法理論でその何十トンあるのかという体が、本当に微風も残さず上がっていく。ものすごく幻想的な景色だ。
『くらうがよい。スキル:ブレス:ごうせい:かぜ、いかづち、ひ:ステラフレアブレス!!』
激しい閃光と巨大な半球状の光が大地を覆い、世界は赤に染まり、やがてキノコの形の雲が空に昇る。戦場からの反動でゴブリン軍の先頭が止まり、暴風がここ、本陣まで届いた。ゴブたちも強いがどんな威力よ。セレナが目をむいてるよ。
「うわあ、あれボクでも死ぬよ」
「私の結界で防げるかしら? 相当な無理をしたら一回防げるかってところよね。対策練らないとダメね!」
「ここにも化け物がいた」
アイリスは本当に天才だからなあ。
ボクも魔力全転換して堅パンシェルター使って堅パンの温度を下げるって技を全力で使ったら一回か二回は耐えれるのか。どんだけ硬いパンだ。食べれないわ! いや、いざとなったら作るんだけど。
コヨリ姫の威容とそのブレスで帝国は逃げ去った。そりゃそうだ。
一旦ボクたちは様子見のために引くことにした。明日は営業だしね。
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コヨリ姫が五十メートルの体でごろりんこします! 巻き込まれないようにお気をつけください!
『ごろりんこおー!』
破壊力ヤバそう!!




