わからせ戦争
日常生活が始まります。
止まってたソックセンと帝国の戦いが再開したらしい。農繁期を抜けてちょっと暑くなってくる時期だね。ちょうど戦争のシーズンだよ。このところ長寒期と言って作物が育ちにくいシーズンだからな、みんなが飢えて戦争という名の略奪を始めてしまうんだよね。まあボクがパンを出してるのは世界的な意味があるってことだけど。
ボクは歴史にも詳しいんだ!!
なんか分かんないんだけどうちの領地は人口爆発が起こってるしボクはなんかパンを作ってるだけなんだけどお店から動けないんだ。みんなが飢えてるんだってば。倉庫に百万個積んだパンが、なんかお昼でもう失くなったああああああ!!
ボクもう、ムリいいいいいぃ!!
しかもなんかすごい大きいフードコートになってきたのおおおおおお?! 誰よ増築したのおおおお!? 町を育てたやつぜつゆるー!!
だけどSSになったから楽に出せちゃうううううううぅ?!?!
だめだ、さすがにこれは過労死ルート……。みんな、サヨウナラ。あ、倉庫に追加でパンを百万個ですね。分かりました。(死)
そのとき空から四体の悪魔が現れた。
「きけけけけけ! 見つけたぞ、我が兄者たちを殺した女!」
「はーい、お客様は並んでくださーい!」
「絶対に後悔させてやる、この町を滅ぼしてやろう」
「滅亡はおごりまーす」
「な、なんか雰囲気やばくない兄貴たち?」
「ドリンクは四グリンからでーす」
「もらおうか」
「あ、うまそうな赤子! くらってや」
「セレナ?」
「炎術:選択:デーモン:絶対炎獄」
『は?』
絶望ならいつでもおごってやろう。お金いらないしね。あ、ドリンクはお支払くださ……死んでる!!
「店長、カツサンド十個ください」
「ア、ハイ」
もうけ損ねたよ! タダ働きは精神に来るんだよぉ。てかお客様たち動揺しなすぎやろがい!
「はー、今日も売った~。働いた~。ただいま~!」
「お帰り。ルー、あいつら容赦なくなってきたね」
「新しくできた四丁目の爆食ギルドでしょ~? なんなのよあいつら~。大食い連合って~さすがに四人で千個はひどいよ~!」
「その話はしていない」
「スラム応援団とかいう男爵子女たちも絶対おかしかったよねえ~おごりすぎぃ~。一万個も買ったら余らない? 人口が増えたからなぁ」
「その話はしていない」
「あ、ああ、鍛冶屋連合! ドワーフいくつパンを食べるのよ!! 酒が特にひどい!! なん樽飲むの?! しかも各種! 全種!」
「その話はしていない」
「冒険者ギルドのおごり隊とかいうクランもアホみたいに頼んできたねえ。一人二十個とかアホなの?! 肉体労働者食べすぎだよお!」
「どうしよう、全部デーモンなんかよりやばそう!」
「ああ、なんかそんなお客もいたね、さすがに絶望四個なら楽勝だよ~」
「ルーの精神状態壊れてない?!」
失礼だなセレナは~。ボクはパン屋だよ~。絶望なんて売らないって……ホントだ!! デーモン来てたじゃん!!忙殺されてて忘れてたわ!!
まあ絶望が売れたからいいか。売ったのセレナだけど。有り難う。
「どういたしまして、ってそんな話ではない! ……なかったはず?」
「エンシェントドラゴンが敵に回っても焼いて食べるだけよ~。へらへら」
「ルーが労働ジャンキーに?!」
「われをたべるでないわあ!」
疲れきってると自分がなにを言ってんのかわかんなくなるよね。コヨリ姫ステーキ! 美味しそう!
「ひいいいいいいい?!」
「私はロバステーキ。じっくり火を通す。ふふふ」
「うぉふ?!」
「二人とも疲れてるのはわかるがその二人は食べるでない……え、本気?!」
「我はどちらの味方をすれば……」
「おかあさまは被食者の味方をするのだ! なるはやで!!」
「光術、月光の守り手。我も働きすぎでは?」
さすがに魔王、対応速いな。もうちょっと働いてね。いや過労死するくらいパン売ってたわ。……だが。
「うーん、ドラゴン肉大好きぃ」
「ロバも美味しい」
「ひいいいいいいい?!」
「うぉふぉおおおおあおおぉお?!」
「おかあさま!ビジュアル面のダメージも防ぐのだあ!」
………………(リンゴ視点)
二人は結界に食らいついたのだ!!
「いや、ビジュアル消したら護衛対象が見えなくなるぞ?」
「なによぉ! みんなばっかりいちゃいちゃしてえ! ルーフィアとセレナとリンゴは私が食べるわよお!!」
「限界であるうううううぅ!?」
困ったのである。毎日戦争戦争で三人の精神が壊れているのである。いや、一人正常な気がする。聖女だけに。はっ!? 我も壊れてる!!
「壊れてないと思うが?」
さすがおかあさま! ……つまり聖女は常に壊れてる?!
聖女! 聖女よ皆の混乱を癒すのだ!
「リンゴ食べていいのぉ?」
なぜ最悪の選択肢を選ぶのだ! さすが聖女は頭おかしいいわれるわそれは!! 聖女も疲れてる!!
「リンゴ置いてない八百屋なんてあるのね! もういいわ! 魔王女のリンゴちゃんの方を食べちゃう。あはあ」
「襲ってくるでない! 現状を解決せんか!! てか果物なら果物と言えい! 買ってきてやるから」
「貴女はいつもそうやって逃げるのね?」
「ならどうすればいいと言うのだ」
「逃げて! はやくう! うぇへへ、美味しそう」
「それ聖女ムーブ?! ゾンビじゃなく?! いま関係ない!!」
まともなふりしてボケたのだ!? この聖女は頭おかしい!!
みんな疲れすぎなのだ。なんとか捕食は免れたか。なんなのだこの演劇。喜劇か? よし、もっと新しい喜劇……う、頭が!
これがのちに「わからせ戦争」と、呼ばれた、ルーフィアの強さをわからせた戦争の後始末、のはずなのだが現実にはただの喜劇である。我もう疲れたのだ。天国に連れてってオレンジお姉さん。
『天国っていわれるのは一種の地獄だぞ? あらゆる宗教で幸福で終わる天国など存在しないからな?』
絶望した! 絶望した! オレンジお姉さんが出たらなんか絶望する!!
怖いからって死ねないのでおかあさまを食べるのだ。はむ、ちゅーちゅー。
「まだおっぱいがほしい年頃?! さすがに乳離れしてね?!」
おかあさま、我を生んだのに見た目は確かに十六才でなぜルーにモテておる? 見た目か! ビジュアル重視か! 超美人なのに可愛くも見えるとかアリなのか?! ずるい!
「おのれ、やはり我が魔王になって全ての魔族を支配するのだ!」
「できないのだが」
「できないのか~」
なんか魔族に関する伝承なんて嘘ばっかりなのだ。
「ちなみに最弱魔法で魔王を倒した魔法使いは実際に存在する」
「マジで?!」
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クラリスさんって可愛くないですか?
「ごろりんこ」




