まだまだお祭りは続く。お祭りは楽しいね!
お祭りはこうじゃないと! っていうのはいっぱいあるとおもいます。あなたの好きなお祭りネタを教えてね!
いろいろな屋台も楽しいけど大道芸とか手品とか紙芝居なんかもやってて興味がつきない。カエデ市はいきなり大きくなったけど人が絶えないんだよなあ。
(だからなぜ日本文化多いの?)
「またセレナがぶつぶつ言ってるよ」
「セレナは秘密が多い女なのよ!
神秘的で可愛いわ!!」
「有り難う」
「可愛いなあ、キスしよ」
「んむっ!」
「ずるいわ! 私ともするのよ!!」
「アイリスとももちろんするが?」
アイリスとセレナもラブラブなんだよねえ。見てて微笑ましいから嫉妬とかはない。ロバしか嫉妬してないよ。
道端でいちゃいちゃしてると祭りの参加者が盛り上がる。お酒をけっこうな量無料解放したからみんなに喜ばれてる。ボクがルーフィアだと知ってる人はすごく多い。まあボクは魅力的なパン屋さんだからね!
それは置いといて、やっぱりこのお祭りはどこか異質だ。見たことないものがすごくたくさんある。セレナはさすがか、全部見たことあるらしい。夜にあるという花火すらも知ってるらしい。
セレナって本物の天才だよね。アイリスも別の意味で天才なんだよなあ。ボクのことを天才と二人が呼ぶのはさすがに穿ってると思うなあ。
「ルーが天才じゃなかったら誰が天才?」
「ほんとよね! 謙遜も過ぎれば自慢に聞こえるのよ!」
「でも二人の方がボク以上に天才だもの」
「……つまり私たちは全員平凡とした方が楽なのでは?」
「さすがにセレナは天才だわ。私たちはみんな平凡でいいのよ!」
「……私、天才にされた」
「みんな平凡! みんな平凡! さあラブラブを始めよう! 普通のラブラブを! ……女の子同士は普通じゃなかった!!」
頼む、世界よ、普通を教えてくれえ!
『まあレズハーレムも見てて面白いけど』
神が無慈悲!!
『人口減るけどね。好きなら仕方ないよね』
神が無慈悲!! 神が無慈悲!!
まあ気持ちいいしいっか。
『使徒が無慈悲なんじゃないの?』
ボク使徒だっけ?!
まあお祭りを楽しもう。神様が語りかけてきたとかそういうのは記憶の彼方に消そう。
おお、的当てとかあるんだね。やってみようよ! ボクらは三人で屋台のゲームを楽しむことにした。みんな普通の女の子よ!
型抜きがけっこうはまる。クッキーを針で割るんだけどこれぜったい砕けやすい作りになってるよね?
(なんでこんなゲームまで再現されてるの? 責任者と会わないとダメかも?)
またセレナがぼそぼそ言ってる。確かに珍しいゲームだけどね。楽しいし良いよね。ぱきん。また割れたあ!!
そんな風にいろいろ遊んだり食べたりしながらお祭りを楽しむ。カエデ市広場までたどり着いて屋台を見て回る。さすがにお腹いっぱいである。チョコバナナ食べてるときみんなに見られたのなんでだ? 噛むぞ?
パン祭りという名前なこともあるがボクのサンドイッチやハンバーガーやあんパン食パンカレーパン焼きそばパンに至るまで大量に出回っている。ボクらはボクが出せるから買わないけどね。まあまあ高いと思うんだけど売れまくっている。一応問屋では安く卸してるけどパンを売ってる人たちかなり儲けてるみたいだね。
ボクがスキルで出してることはみんな理解してるみたいで偉そうに言ってくる人はほとんどいないけど、たまにまとめて買ってやってるんだから安くしろ、みたいなこと言う人がいるらしい。そういう人に売る必要ないって言ってある。魔王様に。結果はお察しだ。いくつか商人が潰れたらしい。まあね、相手を誰だと思ってるの? ボクでもそんな偉そうに出られないよ。キスはする。
「世界一傲慢な商人、その名はルーフィア」
「商売は傲慢でもないよ?!」
「売り子に手を出したらダメよ! あんまり魔王様とばかりいちゃいちゃしたらダメよ?」
確かにボククラリスさんと一番いちゃいちゃしてるけど遊ぶ時はだいたいこの三人にリンゴ加えるくらいなんだけどなぁ。
今日はリンゴは魔王様と遊んでる。たまにすれ違うけど楽しそうだ。やっぱり親子で遊ぶのが一番だよね。
四天王のみんなも楽しそうにしてる。仲が良いみたいだね。
火の四天王のコヨリ姫さんも長いこと生きてるとか言ってたから新人みたいな感じじゃなくてむしろ四人のリーダーみたいに扱われている。
ちなみになぜかミドリちゃんとかもすれ違う。すれ違い様に町の人がきゃるんってなってるのが面白い。喜ばれているようだ。
しかし本当に急速に大きくなりすぎだよね、カエデ市。建物とかはスキルで建てれる人がいるせいであっという間に増えたんだけど、人がどうしてここまで大量に増えたのやら。魔物の爆発は探索の影響だし、ミドリちゃんたちが誘ったのも大きいんだけど、その魔物の国に人間が集まってるのが不思議すぎる。
食べ物があるとこに集まってるとは言うんだけどね。
「この人たちを集めたのはルーだよ」
「ルーフィアが人望がないわけないじゃない! 美味しくて可愛いもの!」
「意味がわかんないよアイリス」
まあアイリスやセレナも人気あるんだけどね。リンゴもクラリスさんも魔王一家だから魔族の人いっぱい集まってるし。四天王もいるもんなぁ。ここが新しい魔王国さ。
いつの間に?!
「そこは今さら?」
「ダンジョンに魔物が集まりまくってる時点で普通の国じゃなくなってると思うわ?」
「ぐぬぬ……、アイリスに正論を言われるとなんか悔しい」
「ひどくない?!」
「あ、クレープ売ってる」
「食べよう! ボクツナ缶のが好き!」
(なんでツナ缶まであるの? 日本人活躍しすぎじゃない?!)
またセレナがぶつぶつ言ってる。でもなんか可愛いからほっとこう。そういえばこの缶詰めってスキル製品なんだよね。ボクのパンやリンゴのクリスタルグラスもだけどスキル製品は末端だとすごい高価になるらしい。
「そろそろ暗くなってきたねぇ」
「いよいよ花火の時間が来るわ!」
「楽しみ」
そういえばハスター王子とスージー王女もどこかを回ってるんだろうな。みんなで集まってみても良かったけど、今日はこの三人で最後まで遊ぼう。
「あ、始まったわよ!」
「あれもスキル製品だよね」
(……謎の日本人やりすぎ……)
「うわあ、綺麗だねえ! アイリス、セレナ!」
「すごいわねえ!!」
「うん、綺麗だね(日本人やりすぎ)」
空に開いた色鮮やかな大輪の花、ボクらのお祭りは大成功だった。きれい! すごいスキルだなあ。
それからも一週間、いろんな人と組み合わせを変えながらお祭りを楽しんだんだ。お酒やパンの追加はあったよ。しんどい!
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最近鯖味噌煮缶がフィーバーしてます。




