ソックセンに生きる道はない
ひたすらにボケます。いつもか。
なんかハスター王子主導でソックセンを攻めることになったらしい。
帝国がまだ絡んでるんだけど、まあ敵は敵だしなあ。どっちも。ニターナ王国軍は帝国の軍に攻撃してるんだけど、どうもソックセンを守る気はないらしい。当然と言えば当然なんだけど。女王様味方になったしね。
原典派はハスター王子の号令でまとまりつつあるらしい。二十万だっけ。国家総出と言っても過言じゃないよねえ。まあニターナ王国小さくないからね。総人口なら数千万くらいいるから。
もう新書派の時代は終わったんだ。たかだか十六年だったけどね。さようなら。
「まあ新書派貴族まだまだたくさんいるからゆっくり駆逐していこうね?」
「ハスター王子の道具にされている」
「してないけど?」
えー、愛してるとか言いながらきっちり兵隊にされてるけど?
「勇敢な騎士の旦那様って素敵じゃない?」
「ボクは女の子ぉ、キミは男の子ぉ!」
「そうだっけ?」
「そうですぅ!」
「むむ、我が夫は渡さぬぞ!」
「魔王様ぁ、ボク女の子ぉ!」
「ルーは夫」
「マイダーリン! 愛おしいわ!」
「旦那、様」
「我が王子!」
「女の子だってばあ!!」
もういいよ、どうせレズハーレムからは逃げられない。魔王もいるし逃げられない! 一人男の子いるけど。
まーもー、今日もゴリラに囲まれて、ゴリラ多い?! 五十体は多い!!
増えたゴリラに突っ込まずにはいられないけどゴリラ美容で全員、王子も含めてきゅるん! みんなできゅるん! ミドリちゃんも満足げ!
……ハスター王子って一コ下の男の子なのになんで可愛いの? 謎なの。下手したらボクより可愛いんだけど? ボクが可愛くなかったわ。
「うーん、どう見てもハスターよりルーフィア様が王子ですわ」
「やめてスージー殿下!?」
ガチに聞こえる、え、ガチ? この人はガチっぽいんだよなぁ。
「それでソックセンを攻める話をしたいのだが」
「来たな、メルフィーナ子爵!! ゴリラ美容をおごってやろう!」
「とりあえず店まで行こう。イートインで話そうじゃないか。きゅるん!」
ミドリちゃんの強制ゴリラ美容。かわすことは不可能。
「でもなんでこの人まともなことしか言わないかなあ……?」
「不真面目な態度は慎むようにしつけられたのだ」
「だからなんでまともなことしか言わないのにボケ臭が漂うのかなあ? あとその親最低だと思う」
メルフィーナ子爵は普通に聞いてもいないことを長ゼリフでいきなり一息に言ったりするんだよなぁ。絶妙なタイミングで。この人マジで好きだわ。チューしよ。
「なぜ私は度々襲われるのか。この地の支配者となったのに。好きだ」
「……いちいち棒読みだから面白いのかなあこの人好き」
「相思相愛?! 許せぬのだ!」
まあリンゴのそれは置いといて「ひどい」、開店準備しよう。問屋の注文をさばいて……十万個?! 爆発しすぎなんだけど?! 一日でレベル二つ上がっちゃったけど?!
人気が出たのとメニューが細かくなったのですごい勢いでレベル上がるんだけどすごい勢いでブラック度が増すんですが。たすけて。ちなみに魔王様も死に体だけど。ごめん。
はあ、いつものブラック企業コントはもう終了ね。
「コントではないが?」
「ほんとだ!」
リンゴはいつもボクを現実に引き戻すんだから。勘弁してよ。ブラック嫌だよお。
「避けられぬから現実と言うのであろう……」
「めっちゃおちるー、さがるー。辞めたいのー」
しかし圧倒的事実。ボクらはパン屋に殺されかけている。魔王も。
「ところでソックセンをどう攻めるか話したいのだが」
「メルフィーナ子爵が来るタイミングがだんだん分かってきたんだけど?」
「なんの話だ? ピクルスもうまいが紅しょうがも好きだ」
この人なんなの、なぜ的確で真面目な話を装ってボケてくるのよぉ! 対応しきれないんだよお! ハンバーガーは積んでやろう。ピクルスも増量で。
まあいっか、紅しょうがなら焼きそばパンだよね。盛ってやろう!
「うん、うまい。幸せだ」
なんかほっこりするう!? 積んでやろう! 凄まじい健啖家なんだけどこの人スライムだっけ?
「ハンバーガーの方が好きかもしれぬ」
「積んでやろう! ピクルスも盛ってやろう! お新香はどうだ?」
「あ、これうまいな。お新香って言うのか。お漬け物好きだ」
ボクなんでメルフィーナ子爵の接待をしてるんだ? でもこの人油断すると戦争の話を始めるからなあ。
「なんというか、メルフィーナもまともなことを言ってるんだから取り合ってやればいいのでは?」
「もう全部クラリス魔王様に任せますう。というか魔王なんだから率先して治安維持に動け」
「リンゴ、夫がひどい」
「知らぬのだ。かあさまばかりルーとイチャイチャしおって」
「許せない」
「こんな魔王は私たちで討伐するしかないわね! 勇者とか聖女を集めるのよ! 集まってた?!」
「我、討伐されるの?」
「よく考えたらクラリス魔王もすごく可愛いし討伐するよりイチャイチャしたいわ!」
「それでいいの聖女?!」
「セレナも魔女だけどイチャイチャするのよ!」
「……ねえ、これアイリスのハーレムだっけ?」
ボクが望まぬレズハーレムを作っているのかと思ったらアイリスのハーレムだったのね。
「違うが?」
「違うが?」
「違う」
「違うけど?」
「違い、ます」
「違いますわ!」
「総否定?!」
というかハーレムメンバー六人はやっぱり多くない? やり取りだけで疲れちゃうよ。
「現実逃避も仕方ないのだがソックセンを攻めねばならぬ」
「そうだねー、メルフィーナ子爵。子爵だけはハーレム入りしないから助かるわー」
「なんのことだ? 私も妻だろう?」
「やめて?! 勘弁して?! でもキスはしまくってる?!」
「それでいい加減ソックセン攻めの話をしよう」
はあ、この人本当に徹底的に真面目な話しかしないんだけどコントの流れとしてはボケにしかなってない。不思議ちゃんってこういう人のことを言うんだろうなぁ。
「うっ、しかし、ボケるのは難しい。お茶をこぼしてあちゃー」
「無理しないで?! たいへん、メルフィーナ子爵が呼吸してない?!」
「あ、あとは頼んだぞ」
「メルフィーナ子爵ーーー!!」
ちなみにメルフィーナ子爵は普通に歩いて帰った。あの人ボケできるじゃん、てか人生が全てボケなの?
まあ全く話が進まなかったけどソックセンを攻めるには帝国とニターナ王国軍との兼ね合いが難しいんだよね。情勢が落ち着くまでは待つべきかも知れない。
「僕も混ぜて?」
「すっかり忘れてたわハスター王子殿下!」
「ひどい」
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コントで文字数稼いでるところがある。メルフィーナ子爵、頼みます。「ごろりんこ」やったあ。




