王様って戦争する種族だったりするの?
ルーフィアの秘密が明らかに!
なりません。
もうね、お休みくらいゆったりしたいよね? ごろんごろん。ごろりんこ。
狼ベッドふかふかだ! 最近なんかウォルイも成長して4メートルくらいになってるのなんで?! ベッドとしての余裕を出してきた?! パン効果?! 毎日出掛ける時に乗ってるからあんまり大きいと困るけど?! ボクのパンに未知の栄養素含まれてるよね?!
それは置いとくとしてソックセンまた攻めてきたらしい。まあ前の軍隊半分も倒さないうちに退いていったから必然的に攻めてきた。今度はボクがハスター王子を拉致監禁したとか言って。ハスター王子なんか泊めてねえよ!
うん、そんなに死にたいのソックセン。お前はとりあえず殺す。
ボクは傲慢だ。そう告げたと思うけど?
ねえ、王族に逆らって生きれる貴族なんて存在しないと思うんだ。内戦じゃあるまいし。ハスター殿下も自分で来てるからね。公表もされている。内容が「姉上を追いかけます!」だけど?!
……その辺りしくじるような人じゃないんだよね、ハスター殿下。つまりすでにソックセンは王族に逆らう討伐対象の反逆者となっている。味方する貴族なんていない。いやぁ、ハスター王子の政治力がヤバすぎるね!
まあこの世界は地獄だ。ボクは理解してる。なので、殺します。死にたいんでしょう、ソックセン伯爵。なにも得られずに地獄の炎に沈んでね。セレナが焼いてくれるよ。
はあ、また戦闘だよ。ボクはパン屋さん! 常々言ってるのになぁ。
ソックセンの領地にもパンを売りに行ってる人もいるんだけどなぁ。もちろんお客様はボクのパンのスキルで洗脳されたからパン売り代行の人たちは無事に帰ってきたけど。
……だからね、このスキル別に洗脳効果ないからね? ないと思うんだけどね? まあきっと美味しいからまた食べたいとみんな思うんだ。たぶんそれだけの話さ。いくらでも売るよ!
「まあお前の人を引き込む力は本物だがな。知ってるか? ランシンの人口三万突破したらしいぞ」
「道理で忙しいと思ったよ!!」
リンゴってわりと情報通!
今も冒険者や商人やその家族がランシンに押し寄せているらしい。そりゃメルフィーナ子爵も独立するよね。逆に代官じゃ運用できなくなったのか。
ボクのパンと水スキルは飢えるのを消すためのスキルだからか人がすごい集まる。女神様にこのスキルクーリングオフしたいよ? ボクも思っちゃった。ひどい。
「できぬ」って言われそうだから言わないけどね。絶対一言で切ってくるよあの人。いいよって言われた方が困るけど。冗談で言うかも?!
『いいよ。嘘だが』
言った?! オレンジお姉さんは本当にお話が止まるから出てこない!『はーい』答えた?!
なんか王族は戦争を避けられないとかハスター王子様が言うんだけど、ボク王族じゃないんだ。パン屋だよ。
それより王族って戦争をする種族だったりするの? ボクハスター王子と見た目だけは似てるんだけどお父さんの血筋が王族だったりするのかな。分からないのが怖い。いや、王族だからって戦争しなくていいと思うんだけど? ひどい。
仕方ないからブレアたちはぶち殺すけど。生きてる資格ないし。
「そういえば王弟の叔父様は二十年くらい前に冒険者になって未だに行方不明だね」
「やめて、ボクに王家の血を入れようとしないで」
なんなの。ボクに運命とかくれなくていいからね? オレンジお姉さんに絡まれてる時点で終了とかないよね?!
「いや、さすがに振りきるの無理だと思うが? 神は世界そのものだし」
魔王の娘のリンゴに絡まれてる時点で終了な気がしてきたけど?! ボクが無自覚に王族落としまくってる時点で無駄だった! 無駄な抵抗だった! いやだ! ボクはパン屋さんで限界だ! ひどい!
ちなみにスージー殿下のスキル慈愛はランクが存在せず、魔力不使用で一日に一回だけすべての味方を魔力、傷、体力、命にかかわらず全てを完全回復するという凄まじいスキルだった。命がけで思う存分戦ってこいというわけである。ひどい。愛って怖い。スージー殿下は超可愛いけどね。いっぱいいちゃいちゃしてる。チューとかもしてる。やめて!
まあ優しいスキルなんてボクのパンと水くらいだしね。あ、人を焼き殺すようなスキルだから優しくなかったわ。メテオもできるし。まあスキルは凶悪さも平等ってことで! ダメですね!
さあもう開き直って、ソックセン伯爵領潰しますかあ。
今回は初めて攻撃に回るということで背後はリンゴや魔王クラリスさん、勇者バンパイアのエリメータさんや剣聖チェルシーさん、勇者貴族のメルフィーナ子爵たちに任せることにして聖女アイリスと魔女セレナを連れてボクが敵領地を攻めることにしたんだ。終わらせる。最強戦力だ。
敵から飛んでくる矢も魔法もアイリスがさらりと消し飛ばす。本気で防御力最強だね。いちいちボクに微笑みかけてくる。可愛いかよ!
セレナがその後で敵を焼き払いボクに微笑みしてくる。アイリスと競い会うのはやめて! 可愛いから!可愛いから!
ボクら戦争してるんだけどなー。スージー殿下とかハスター殿下はランシンの町で姉弟でイチャイチャしてる。戦力にはならないからね。リンゴとクラリス魔王様がニターナ王族を守る変な形になっている。まあ停戦中なんだけどね、魔王国とニターナ。新書派が戦争したがってるだけで。魔王国にも過激派はいるらしいけどね。魔王様仕事放棄してるし、ここともいずれ戦争になりそうだよね……。
今は、ボクらは押し寄せる精霊人やキマイラを駆逐するだけだ。ずんずんと進む。アイリスとセレナの方がボクの敵な気がするくらいだよ。強いし、だからね、襲いかかってくるな! 夜にいろいろするから! いろいろってなんだ? そこは想像で補って! ノクターン案件? よく分からないよ!
ちなみに前線でもしっかりクラリスさんが光速テレポートで迎えに来てくれる! すごいぞクラリスさん、って魔王か。そりゃすごいわ。
そういうわちゃわちゃを三人でしながら敵の領地に殴り込む。旅みたいで楽しいね? ソックセンってどんな町かなあ。
敵の城塞も一瞬でセレナが塵にした。ボクらを阻むの難しくない?
ソックセン領はまあまあ栄えてるみたいだね。でもなんだろ、ランシンの方が活気あるよ?
子供に石を投げられるようなイベントも特になかったよ。兵士とか駆け寄ってきたら美味しいパンをご馳走していった。超音速で。堅パン本気で硬いな。頭ミンチになって吹き飛ぶのはちょっと嫌だよ? 弱すぎない? ボクの方が無茶ブリらしい。
でもボクらはここで帰ることになったんだよね。
クレモット帝国がソックセンに攻め込んできたらしい。兵数少なくして攻めてきたのが仇になった感じだ。大軍で町を囲みつつあると言うことでボクらは一旦引き返すことにした。クラリス・タクシーで。
「ひどくないか?」
「この世界は地獄さ!」
さすがに政治的判断をボクらがするの無理だもの。ハスター殿下にぶん投げよう。
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「僕の扱いひどくないかい?」




