ツッコミ死にの恐れがあるけど二人をダンジョンに連れてきた
ツッコミ死にってなんだよ。
とりあえず四人を二時過ぎに代官屋敷に連れていくということでギルドに派遣された店員さんの一人にアポを取ってもらう。やったーきてきてと喜んでいたらしい。メルフィーナ子爵には早くキャラを立ててほしい。これがキャラかも知れない。もうちょっと厚みがあっていいと思うけど。
「メルフィーナ子爵殿とはどういった方ですかな?」
お爺ちゃん司教さんも動揺が隠せないようだ。
「とても物静かで落ち着いた方です」
「今の流れで?!」
「セレナみたいな人です」
「あー」
この司教さんツッコミもいけそうね! 頼むからボクの代わりに脳の血管を二、三十本切って?
「死ぬからな?!」
「じゃあリンゴが代わって」
「死ぬからな?!」
「ボクは死にたくないんだ」
「我も死にたくないわ?!」
今の流れで二、三本くらいは血管切れてそう。大丈夫大丈夫、若いもの。死にそうだけど。たぶん大丈夫。
「ならお爺さんの司教にツッコミさせようとするでない?!」
「老い先短い人には若い人の身代わりになってもらわないと!」
「お主が言ってることスゲー酷いからな?!」
そうだね、お爺ちゃんは労らないと。ボケてもらおう。
「強要するな?!」
「リンゴがひとりでツッコミ入れてるけどいいの?」
「我の脳の血管よ、もってくれ!!」
「そこまでの危機じゃないと思うよ?!」
「仕方ない、私がボケる」
「ツッコミが足りてないんだよセレナ?!」
「よく分からないけどルーフィア愛を歌えばいいのよね?」
「どうツッコんでいいか分からないからやめてねアイリス?!」
「ツッコむとかいやらしいなはあはあ」
「このピンクのお姉さん黙らせて! これ以上ボケを増やさないで!?」
「このタイミングで我がボケればルーフィア一人がツッコミになるのでは……ごくり」
「殺そうとしてる?!」
「ルーは死なないわ。私が守るもの」
「そこはかとなく怪しいセリフやめてセレナ?!」
「ル、ルーフィアに突っ込む、ごくり」
「やめてアイリス?! 十八禁に抵触しようとしないで?! あなたは突っ込むものがないわ!」
「アイリスは動く十八禁」
「謎生物?! 超危険!」
「ふう、やれやれ、やはりお主がツッコミだ!」
「リンゴもツッコめー!」
「おお! 敵陣はどっちだ!」
「しまった乗せてしまった!」
今までもボケ始めたら話が進まなくなってたのにボケが大増量だよ。これもうコント作品として発表するしかねーな。どこにだよ。
「一人ボケツッコミね」
「懐かしいわ、ルーフィアの一人ボケツッコミ」
「これが伝統芸ですかな?」
「さすがにボケ倒しすぎてツッコミ追い付いてないが?」
「リンゴがツッコめばいい、そう、それで全て終わる」
「我の寿命がな?!」
というかホントにコントで終わっちゃうから話を進めようね。
なんとか代官屋敷にたどり着いたよ。あとは任せた。
「誰に?! 我に?!」
「この子も可愛い」
「ふむふむ、主食はルーフィアでおやつはリンゴちゃんね」
「ハイエナに狙われてる?!」
「……代官屋敷の前でなにをやってる」
メルフィーナ子爵がいいタイミングで出てきてくれたよ。ボクもう疲れたんだ。ハンバーガー積むね。
「ハンバーガー美味いな。いらっしゃい。ピクルス好きだ」
「我の方が絶対疲れてる」
「みんな疲れてる」
「私もなんか疲れたかも。治癒術:疲労回復」
「無駄に高度な聖術スキルだな」
「無駄ではありませんが」
「よし、話は分かった。帰れ。ハンバーガーは美味い」
「メルフィーナ子爵?!」
リンゴとこの四人だけ残して帰っていい気がしてきた。ダメか。ハンバーガーも積むけど。
とにかくなんとかメルフィーナ子爵にピンクのお姉さんと司教さんを預けた。さあ、セレナとアイリスと久しぶりにイチャイチャしようかな。リンゴが寂しそうだから手を繋ごう。アイリスが鬼のような形相になってるけど。ハンバーガーあげる。ホットドッグの方がいいの?
なんでボクが浮気したみたいになってるの? 実はアイリスとつきあってることになっていたんだろうか?
というかボクこのままだと女の子なのにハーレム展開だよ? まあ帰ったら帰ったで濃いけど。二人を連れて家に帰りますよ。
まずはロバの非常食。セレナと非常食が並ぶとすごく絵になるね。なぜか非常食もセレナには従順だよ。なにか『ホントに喰われる』って聞こえた気がする。セレナも動物を優しく撫でるのは良いんだけどよだれは流さない方がいいと思うんだ。ボクがパンを出してあげるからさ?
非常食ってものすごく強いロバなんだけどセレナには非常食にしか見えないとかあるのかな?
セレナが伝説の魔法使いの生まれ変わりな気がしてきた。魔王倒しそうだよねセレナ。
アイリスはアイリスでリンゴに嫉妬の炎を燃やしてる。……まあ毎日抱き枕にしてるから疑いとかじゃなく怪しい関係かもしれない。ウォルイがいるから変なことはしてないよ?
「ほら、二人とも、ここがボクの城だよ!」
「おお、お城になってる」
「ここが私たちの愛の巣になるのね!」
「ならないよ? ならないよね? え、なりそう?」
ヤバいよアイリス。ここはアイリスを倒すべきか…………なんだ? 魔王も倒せそうなのに無理ゲー臭がするぞ?
ジャムパンたくさんだしてみよう。
「美味しい! ルーフィアの愛を感じるわ!!」
アイリスの攻略法が分かった! 愛さえ感じさせてあとは寝かせといたら良いね!
それどんな邪神の倒し方よ……封印するしか手がない聖女ってなに?
あーもう仕方ないなぁ。ボクがアイリスの愛を受け止めるのが一番いい解決法方かあ、って思った瞬間に炎の女神と闇の女神が怒りの波動を放ってきたんだ。
……ボク女の子なんだけど? なんでこんなに女の子に嫉妬されてるんだろうね?
よし、ここは開き直って!
ウォルイ、ボク眠くなってきたんだ。ベッドになってね。……ボクの他にも何人かいるんだけど。暖かいベッドよね。
…………抱き枕三つは多い。リンゴもアイリスもセレナもだいてねるしかないのね。ウォルイが楽々支えてるけど。すごいなウォルイ。ベッドの意地を持つ必要はないよ? え、本当に楽々? まあ女の子だし軽いよね。
そんな風に、暴虐の一日目は終わったんだ。きっと明日には朝ゴリラがなんとかしてくれる。なんだよ朝ゴリラって。ミドリちゃんがいてくれるから安心さ。
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