今日もパン屋する
あんまり更新できなくてすみません。
昨日のアレはなんだったのかなぁ。まあ考えても仕方ない。答えなんかでないからね。記憶はするが。
今日も朝ゴリラを観賞して出勤するだけだ。ちょっと待って朝ゴリラを観賞ってなに?!
「ウホッ?」
「今日も美麗ね!」
浄化薬で洗ってみよう。さらに美しくなった。必要かどうかは知らないけど。うちのゴリラはビューティフルだわ。美容ゴリラ。髪とか整えてもらおう。艶々になった。朝ゴリラにハンバーガー食べさせてから出かけよう。昼ゴリラっていうかお昼ごはん食べないんだよね、この辺り風習で。
パンは売れてるから全く食べないとかじゃなさそうだけど。二時まで売れまくるし。え、風習変えちゃってる? お昼ご飯はハンバーガーとか、……メルフィーナ子爵は山盛り食べるしな。
さあ今日もパン屋するぞお!
「ツナサンド二十個!」
「クラブハウスサンド十個!」
「チーズバーガー二十個!」
「チキントマトトーストサンド十個!」
「ポテトピザ二十個!」
「スプリッツァー三杯!」
うん、みんなちょっと特殊なメニュー頼みすぎな? つかお昼ご飯どころかお昼から飲んでるのもいるわ。うちが夜やらないのも問題か。
スキルだから出せるんだけど。出すだけなら出せるんだけど。
今日も働いたなあ。働くつもりないんだけどなんでか働いてしまう。
ちなみにスキルがAランクになったのでちょっと面白いパンとか出せるようになったんだ。経験値パンとかいうの。食べたらレベルが上がるという、なんというかくそチートな内容になっています。例によってたくさんは食べれないんだけど、不味いし。ライムに食べさせまくったりして。進化しまくるよ。ゴブ吉たちも進化する。ミドリちゃん(ゴリラ)も進化する。非常食は非常食。
また変な生き物に攻めてこられても勝てるようにしたいよね。美味しい経験値パン作れないものか。まあ不味くないとチート過ぎるのかも知れないけど。
十個食べたら1レベルアップって多いのか少ないのか微妙。だって不味いし普通にごはん食べた上に食べるのとかきつい。ライムは平気みたいだけど。ライムだけレベル100に届きそう。ボクもパン屋で経験値は稼げてるけどね。作るのでも経験値が入るし。一日数千個作ってるから意識してないけど経験値がすごい入ってる。毎日。
今日も営業は二時で終わりだよ。お客さんがきっちりはけてくれるのがありがたい。まあお酒飲んでる人は閉店後もしばらくいるけど。夜営業もそろそろ検討しないとダメかもね。
ダンジョンの方は城塞を作っているよ。ゴブたちが入れる入り口も用意してるけど、立てこもる設備は作っておかないとね。城塞の内側にはピラニアが住むため池を作っているよ。
アルラウネもテイム成功しました。トマトサラダサンドで。名前もトマサラちゃんにしよう。トマサラちゃんは頭に赤い花が咲いてる緑の髪に緑の瞳の女の子だよ。ドレスも緑で綺麗だけど葉っぱみたいなものらしい。
「共食いさせる趣味でもあるのか」
なにを言ってるんでしょうリンゴさん。人間だって豚とか牛を食べるじゃないですか。やだー。
「だからボケるな。私がボケるから」
「犠牲になるみたいな言い方やめよ?」
「血を吐くようにボケるぞ!」
「犠牲大きすぎない?!」
「疲れたらお肉たっぷりなスパイシービーフサンド食べるだけだけどな!」
「仕事して?!」
「ふふふ、ボケこそ我が宿命よ!」
「人生しょっぱくない?!」
まあボケてもらえたらツッコミは入れますよ?
ボケの方が大変な気がするけど。どうでもいいけど魔族って羊の角なのに肉食べていいんですかね?
それで、またうちのゴブたちが襲われています。冒険者が来ちゃったか~。
うーん、仕方ないのかなぁ。テイムしてるとは言っても魔物なのは間違いないもんなあ。敵対する気ないけどダンジョンに来られても困るから様子見しましょうか。焼きそばパンあげるから帰ってくれないかな。
「姉御に言われて来てみたがなんじゃこのゴブリンども!」
「連携が上手すぎでがす!」
「ゴブリンにてこずってたら儲けがないずら!」
例によってうちのゴブたちは強いね。まあさっさと撤退させよう。
ゴブたちと一緒にダンジョンに帰ってきたけど攻めてこないよね、あの冒険者たち。どうしよう、困ったな。ミドリちゃん(ゴリラ)とトマサラちゃん(アルラウネ)とムバウばあちゃん(ゴブリンシャーマン)はダンジョンの奥にかくまうとして、狼とゴブたちは数が多すぎてかくまいきれないな。ダンジョンの入り口をリンゴの土術で塞いでもらうか。窒息しなきゃいいけど。
あー、困ったな。こういうケース考えてなかったわ。三流冒険者っぽいしやっちゃってもいいかな?
ボク全然善人じゃないからやってもいいんだけどね。ダンジョンって報告されても困るし。……うーん、むしろ自分で報告するべきかな?
ここボクんちなんで認めてくださいって。通用するか分からないな。カツサンド十個くらいで手を打ってくれないだろうか。
「ねえリンゴ、どうする?」
「うむむ、やはり申告するべきではあるな」
「だよねえ」
現状どうするかって話ではあるけど実際報告はしておいた方がいいよね。今は、やっぱりやっちゃう?
マスタードたっぷりなめさせたら帰るかな?
今現在洞窟の外は城塞とお堀は用意してあるんだ。城塞の内側にはため池が掘られていて大きく陣を組めない体制にはしてあるんだ。今から戦争してもそう負けないんだけど冒険者1パーティーでなにする気だろうね?
なんか誰かに命令されて調べに来たみたいだけどこの前の変な獣関連かな? それなら容赦はいらないんだけど。
ボクのゴブたち、家族を殺すならすんなりあの世に送ってあげる。まあその前に冒険者ギルドとか衛兵さんとかに報告しないとダメだろうけど。
今この時をどう乗りきるかなんだよね。ゴブリンを殺したって儲けなんかないだろうになにをしつこく探っているのやら。
うん、決めた。もしこちらの陣地に踏み込むなら全員あの世に送ってやる。城塞法って法律が確かあったはずだ。自分ちの庭に踏み込んだ相手は殺していいんだよね。
「お主過激よな」
「大切なもののためなら鬼神にでもなるけど?」
「わ、我も守られているのか?」
「面白くないボケはやめようね。私の大切な人」
「告白された?!」
「まあもう家族ってことよ」
「う、嬉しい」
「ん? なんか言った?」
「共に戦おうぞ、とな」
「嬉しい」
「照れろ!」
「ハンバーガーのソース?」
「垂れろ!」
「日常への反逆?」
「テロれ!」
「ごはんにかけると美味しい?」
「とろろ!」
さて、冗談はこれくらいにして、冒険者たちが踏み込んできた。あらゆる穴からマスタード注いでまともに生活できない体にしてやるわ!
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