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奴らをテイムせよ!

 まだ二十話か。このお話濃くない?


 ミーヤちゃんが前転、ゴロリンコ。



 さあて、ゴブちゃんたちはしっかりやってくれたかな? その前に仕事だよ!


 黒緑の三匹星? 知らない子ですね。うそうそたぶん頑張ってるよね。ああ、心配だ。連携が上手くてもゴブはゴブ。


「心配していても仕方なかろう。キスするぞ」


「もうしていいよ」


「え、いや、え、いやな、えええ、それは、ええーと、あのね?」


「動揺が長いよ?」


「この幼いボディーには愛への渇望が詰まっておるのだ」


「うちのトイレは詰まらないよ」


「お前のツッコミが詰まらんわってどうした」


「スリーゴブズが心配でさあ」


 拾い食いして倒れてないかとか。このケダモノ!って言われて傷心してないか。迷子のはてに世界を冒険し邪悪な敵と戦って勇者と称えられてないか。スケールでかいな。


「一人ボケツッコミやめい。あと名前変わっておるぞ」


「ゴブリンズトゥエルブとか」


「数が変わっておるぞ」


「ハーピースリー」


「種族が変わっておるぞ。たぶんカレーパン食ってる」


「森で? て、そこで食ってるー?!」


「ぎぎぎ?」


「ぐぐぐ?」


「カレーパン美味しいですねぇ」


「しゃべったー!?」


「がぎぐげご?」


「違うゴブだー!?」


 そこにいたのは見たこともない、巫女服のようなものを羽織った、年老いたゴブリンだった。


「ほう、シャーマンではないか。珍しいな」


「ゴブリンシャーマン?! レア来た!」


「ほほほ、しゃべれた方がいいとこ奴らがやかましくしておりましてな、こうして遅参して参った次第でございます。あとカレーパンが美味しいですねぇ」


「のんきだよ?!」


「すでに洗脳されている?」


「洗脳じゃないよ?」


 洗脳でも催眠でも魅了でもないよ。とにかくゴブリンシャーマンだよ、初めて見たよ。カレーパン出して渡してみるけど。


『テイムに成功しました』


「できた?!」


「すでに汚染されていたか」


「汚染でもないし?!」


 悪い言い方好きだね、リンゴは。まあ最初から口は悪かったけど。幼女なのに。


「調伏?」


「その辺り?」


「調教」


「その辺り?」


「餌付け?」


「ボケて?」


「トライアンドエラー」


「変なとこにボールが飛んでった!?」


「真夏の恋物語」


「春だよ?!」


「いつまで続けるつもりだ」


「振ってるのそっちだよ?!」


「ほっほっほ。コネクトですな」


「乗らないでいいよ?」


 はあ、お話が進まないから切る。つまりゴブリンシャーマンまで網に引っ掛かったんだね。ボクは初めて見るなあ。しっかりした服を着て杖を持ってて、人間の老婆に見えるね。ステータス見よう。




名前 ムバウ 種族 ゴブリンシャーマン 性別 女 年齢 20


レベル 35


HP 324/324

MP 599/599


職業傾向 精霊使い


現職 上級精霊使い


神授スキル 言語翻訳


一般スキル 治癒魔法 精霊魔法 心眼 集中 魔力探知 自動防御 種族スキル(ゴブリン)


称号 ルーフィアの使い魔 精霊の友 好奇心旺盛 ハッスル老婆 ゴブリン族の母 いたずら好き 森の賢者




 あ、名前がついてるね。精霊魔法特化型って感じ。つか若い! ゴブリンなら老婆なのか。


「ちょうどいい。森について教わろうではないか」


「そうだね。ムバウさん、今テイムできる魔物を探してるんだ。いい魔物いない?」


「死闘も辞さぬならエルダードラゴンもおりますぞ」


「死闘は辞すよ?! いきなり大物!!」


「冗談ですじゃ、やはり最高は、……ゴブリン!」


「それはもうやっておる」


「冗談ですじゃ」


「おいルーフィアお主が謝れ!」


「なんかごめん!」


 パンによるシンクロはボクの性格を若干移すみたいだ。ボクのコント体質がこんなところで裏目るとは! 見抜けなかった! このルーフィアの目をもってしても!


「表になった試しがないわ!」


「豊かな生活を送れるのにぃ!」


「ほっほっほ。そうですな、自在に操れるなら狼も良いですがおりましたな。他といえば、アルラウネなども良いですぞ」


「おっ、良さそうだね!」


「ふむ、どの辺りにおる?」


「南の森ならここより少し南に下り西にひたすら歩けば良いでしょうな」


「レタスサンド持たせてゴブを送ってみよう」


「お主のエサチョイス最低であるな?!」


 植物って植物食べるんじゃないのかな? ああ、動物からも栄養取るね、そういえば。


「じゃあハムカツバーガーで」


「また微妙なチョイスを……でもないな、畑に油かす撒いたりすると聞いたことがあるわ。たまに正解するのやめろ」


「いつも正解だよ?!」


 テイム率は安定の100%ですぅ! ロバに肉食わせたり狼にサラダ食わせたりするけど、実験ってそういう総当たりだよね。


「実験動物にしてやるでない! 非常食の上に実験動物?!」


「そういえばこの洞窟は良いですな。すでにダンジョン化が始まっておる」


「ダンジョンになるとどうなるの?」


「教えていなかったか。まずは清潔になるな。あと、明るくもなる。悪い点はダンジョンにアイテムが吸われる。所有権さえ持っていれば大丈夫だろう、基準が分からんがダンジョンの全てのアイテムが吸われるわけではないな」


「ボク暗くないと眠れないんだ」


「ダンジョン向きな体質じゃないな」


「あと掃除したいな」


「ダンジョン向きな体質じゃないな」


「罠とか怖いしマッピングしないんだよね」


「とことんダンジョン向きな体質じゃないな?!」


「宝探しは好き」


「ダンジョンの宝箱ってどこから生えるんだろうな?」


「あれはですな、どこぞのダンジョンにあるダンジョンコアなるものがダンジョンが吸ったアイテムを勝手に再配置しておるようですな」


「そのダンジョン内だけか?」


「どうですかのぉ、精霊に聞いてみますじゃ。精霊魔術:ノーム、来よ、来よ、来たりて地の知を語りたまえ」


「おー、本格的ぃ!」


「なぁに、精霊魔術は誰でもできる昔からの技なんですじゃ。……で、どうやらそのダンジョンで吸収した数を出しますがいろいろなダンジョンからダンジョンへ飛ぶようですわい」


「二十しか生きてないのに博識なゴブリンよのお」


「精霊が四六時中騒ぎますでな」


「寝れないよ?!」


「そういう時は風の精霊に黙らせますな」


「一番おしゃべりなのに?!」


「だから静かになるんだろ」


「そっか」


「軽いな?!」


 精霊術も興味あるなあ。一応風や水や雷に関する魔導書はかき集めてるんだよね。お金が有り余ってるから……。仕事で時間なくてお金が使えないのって幸せかな? 百万グリン持ってるのにお菓子も買いに行けなかったり?


「どうした、落ち込んで」


「いや、仕事が忙しいと大金持ちでも意味ないなってね」


「いきなり人生の悲哀?!」


「精霊術には興味あるんだよ?」


「どう繋がったんだ?!」


 いいんだよ、ボクはこうして仕事で寿命を縮めて妻と子の幸せを願いつつ逝くんだよ。


「あ、ボク妻は持てても子は持てないや」


「また飛んだぞ?!」


「ううう、ツッコミがしたい、ツッコミが切れてきた」


「ヤバい薬か!!」


 あれだね、一旦ボケだすとツッコミに回るの難しいよね。まあ精霊魔術は教わっておこうかな。タダだし。


「ご飯はだすよ?」


「それは助かっておるがお前の会話は伝説のハッソートビのごとく飛ぶな」


「発想飛び」


「上手いこと言うな!」


 とにかく今はゴブリンたちの調査待ち、アルラウネ探索の二つだね。


「果報は寝て待とう」


「うむ、そうしよう……」






 面白いな、って思ったら、ブックマーク、評価、感想をよろしくお願いします!



 評価は☆☆☆☆☆→★★★★★でお願いします!


 殺らなきゃ殺られるんだ! ルーフィアとリンゴもごろりんこ!


 それ誰が殺られるん?! あ、ちょっとした設定も載せま~す。




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