表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

167/167

最高のスキル

 これが最後になります。有り難う御座いました。追加の話はご要望があれば、ルーフィアのお父さんの話を書くかも? 無いか。



「はーい、パンケーキに蜂蜜たっぷりねー!」


「ありがとうお姉ちゃん! おいしそー!!」


 戦争は終わった。ボクの神の力を使うとこういったやり取りも消せるが、それが幸せからほど遠いことももう理解できる。労働は悪いことばかりじゃない。五体満足で働けるのは楽しいし、嬉しい。


「チョコレートコーティングパン十個くださーい」


「明太子ドッグ~、五つ!」


「ハムカツサンド二十個!!」


「ホワホワハムサラダパン二百個ザマス!」


「……毎度あり~」


 いやさ、やっぱりブラック労働はやめない? 神なのに。ブラック、ブラあック!!


「こっちもグラスを用意したのだー!」


「ねえリンゴ、ボクたちもう休職してもよくない?」


「退職と言わない辺りが終わってるのだ!!」


「ほんとだ!!」


 まあね、楽しいからね、生きていることが。


「問屋の仕事がキツいので休ませてくれ」


「クラリスさんはもう働かなくていいと思うの。誰よ魔王をブラック殺そうとしてるの。ボクだ!」


 本当にね、なんで魔王を戦闘じゃなくて労働で殺そうとしてるの?


「みんな働き死ぬ」


「セレナが一番大変だった!! いや、みんな大変すぎる?!」


 平和はやってこなかったのね?! 戦争終わったのに!!


「私も働き死ぬわ!! ルーフィアと死ぬまで一緒よ!!」


「やっぱり聖女は頭おかしい」


「ひどい」


「忙しすぎるので休ませてくれ」


「ニターナのテルナ女王様が食べに来た!!」


 まあね、テルナ様帝国統一してもらってるから一番忙しいと思う。配下の人たちがゾンビみたいになってるから疲労回復薬二万トンくらい差し入れておいた。追加もする予定。ころすきか。


「ハンバーガーピクルス増量」


「来たな、メルフィーナ伯爵! あ、侯爵になったんだっけ」


「……出世って、忙しくなるだけで、とてもつらい」


「ごめんなさい!!」


 全部ボクのせい!! だいたいボクのせい!! 支配地増えすぎたから分け与えるのも難しい。ハゲーン公爵ってもっと働いてもらってるし! モアリースト司教生きてる?! チェルシーさんはなぜかうちでバイトしてる。ロンさんは知らん。


「ひどい」


 神の力を使いたくなっちゃうけど使うと台無しなんで使えません!!


 神なんていなかったんだよ!!


「こっちのヨーグルトサワードッグは作っておいたぞ」


「クロカミさん助かる! 神の力最高ね!!」


 いや、神だからスキルくらいはコピーできるのよ。パンと水もオリジナルじゃなくなったのね。助かる。


「僕らも食べに来たよ」


「ハスター王子お客さんじゃなくて労働して?」


「ひどい」


「ほらキスするから働け」


「嬉しい」


「私もよろしいですか?」


「スージー殿下もキスするから! というか二人ニターナに帰らないの?」


「ひどい」


「ひどい」


 ああ、ボクを愛してるのね。有り難う。


「愛なら負けない」


「誰が愛無き修羅の世界の住人みたいなゴリラ聖女よ。ずっとルーフィアと一緒なのよ!!」


「ずるいのだ、我も混ぜるのだ!!」


「我も」


 もう、魔女も聖女も魔王女も魔王も強欲だな!! はむはむ!! んちゅー!! 忙しい!!


「働き、ます」


「私もここにいますわ!」


 はいはい、バンパイア勇者も王女様も働くなら食べましょうねー。はむはむ。だからボク何様だよお!!


『神様』


 もうやめさせてもらうわ!!


 本当にね、パンと水なんて意味の分からないスキルでよくもここまでこれたな。パン屋労働するためのスキルだよ。お陰で強くはなれたけれど。


 いや、これがボクの、最高のスキル。


「うおっほっほっ!!」


「いあ! いあ!」


「ウホッ、ウホッ!」


「非常食もライムもミドリちゃんも、ってケダモノが多いな」


 もうね、ゆっくり休めないの。


「精霊が騒いでおりますぞ」


「ムバウ婆ちゃんスタンピードはゴブに対処させて」


「やりますゴブ!」


「ゴブ吉頼もしい!! 女の子だけど!! てか人語しゃべってる?! 婆ちゃんに習ったのね?!」


「うおっふ!」


「ウォルイも有り難うね!」


「いあ! いあ!」


「ライムも大切な相棒さ!」


「うおっほっほっ!!」


「非常食、そのパンお客様のだから食べないで!! しかもカツサンド?! 肉食なの?!」


「注文。あとこれ新施設の計画書」


「誰がジュースもこぼしちゃう働けない聖女よ!! いくらでも運ぶわよ!!」


「みんな働くのだ~!」


「そろそろ問屋死ぬ」


「ごろりんこ」


「光速ごろりんこ」


 魔女も聖女も魔王女も魔王も働きすぎでしょうが!! ミーヤちゃんもブレアの落とし子のシルフェイスも来たよ! 光速だと見えないから!! みんな働きすぎ?! まかないで水飴とかサイダー配っとくね!!




 これからもボクらはパン屋さんを続けていくんだよ。世界に平和をもたらすパン屋さんを。




 ボクのスキルはパンと水! ~不遇スキルだと思いました? 残念! 最高スキルです!!~


 終わり。







 少しでも面白いな、続きを読みたいなって思ったら、ブックマーク、評価、感想をよろしくお願いします!


 評価はできれば☆☆☆☆☆→★★★★★でお願いします!_(:3」 ∠)_


 さあさあみんな並んで並んで、いっせいのーおでっ!


『ごろりんこ』


 どうも有り難う御座いました!





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ