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魔族にもハンバーガーを

 別にルーフィアが無敵ではないと言う話。



 さてさて、マーク魔王国に少し進出した。やっぱりブレアも本気みたいだね。魔族精霊兵がバチバチ攻めてくるんだよね。ボクらもちょっと本気にならないとダメみたいで。まあうちはクラリスさんが控えてるんだけど。というか四天王も全員いるし、こっち。北は聖女と魔女が頑張ってるんだけど。


 魔王ってヤバくない? 大魔王が背中を守ってるとか頼もしすぎるんだけど? 実際クラリスさんと戦うとボクは三秒以内にミンチになりそうな気がするけどさ。光術すげえからね。あの人が二回も変身残してるとかヤバすぎない? ボク普通に勝てないわ。


 まあそれは置いといて、マーク魔王国にもたくさんの人が住んでるんで、飯を食わせないとダメだよね!


 それでハンバーガーを出しまくっている。サンドイッチも限界突破。なんだよ限界突破するサンドイッチって。


「美味い」


「メルフィーナさんが一人で食ってる?!」


「そんなに食べてない」


 可愛いなこの伯爵め! 食えばよかろうなのだ! ボクは今、ハンバーガーを出しまくっている! サンドイッチも出すよ? ……あれ? マーク魔王国の人たちのご飯だよ? メルフィーナ伯爵食べたらダメってことはないけど。勇者仕事してくれてるからね。雑魚とか一撫でだよ。エリメータさんはあんまり食べないからなあ、アンデッドなのに。


「いつも思うんだがどこから出てるんだこのハンバーガー」


 それ今さらだけど突っ込んじゃダメなやつう。メルフィーナさんが特に突っ込んだらダメなやつう。たくさん食ってるう。ピクルスまで出してるう。


 まあ周辺の魔力を物質化してるのは他のスキルと違いないみたいなんだけど、セレナに言わせると「そんな質量を現出したら物理的におかしい」らしい。一グラムの質量を消したら町が吹き飛ぶらしいよ。なのにボクは何トンもパンを出してるからね。出せるものは出せるんだから仕方ない! エントロピーが減少し続けるのさ!


「神のスキル……」


「セレナの炎もたいがいヤバいけど?」


 狙った相手だけ焼けるってすごすぎるんだが? まあボクのスキルがチートなのは間違いないからねえ。


 まあ今は魔族のみんなにハンバーガーをご馳走しよう。良いスキルだよねえ!


 ……結構キツイ戦いを潜り抜けてきた人たちに、ボクの全力でご飯をおごってやろう!


 キツイ戦いだったって分かるんだね! ……痛々しい。ポーションもおごってやろう! みんな腕とか取れてるんだよ。泣くわ。ごめんね、助けられなくて。


 エリクサーを、おごってやろう! いくらでも欠損回復するがよい!


 ボクのスキルは最強なのさ!


 さあ、傷を癒したら、みんなでハンバーガーを食べるがよい! サンドイッチも!!


 ……本当に鬼畜の所業だと思うわ。傷を回復して、たくさん食べるがいい。戦場にはまた行ってもらうんだよなあ……。誰も死なせたくないなあ。


「ルーフィア様……」


「ルーフィアさまあ……」


 ボクは君たちを死地に、戦場に送り込む死神だ。崇めないで。ハンバーガー一つで命を投げないで。お願い。ボクは邪悪な女王だよ。嫌って、憎んで、蔑んで欲しい。……それで許されると思う方が甘いけどね。


 嫌だ、死なせない。みんな死なせない。


 だから、ボクが行く!


「とりあえずハンバーガー食ってね!」


 仲間をまず支えないとね。ハンバーガー百万個くらい出すよ。ほら戦争なんて一人じゃできないし。まあボクは一人で行くけどね。……みんなが生き残るほうが大事だから。みんなにご飯を配ったら、さあ、行こう。


「スキル:パンと水:デンジャラス放水:大海嘯」


 その瞬間に世界は水で満たされる。まあリンゴの土津波ほどではないけどね。規模はボクのが上だけど。派手だね~。世界を押し流しちゃうよ。


 火も土も風も水も、全部押し流す!


 魔族の領地にだいぶ押し入ったと思うけどブレアの反応ないな。まあ領地が広すぎるんだけど、魔族領。ソックセンの比じゃないからね。そんな数ヵ月で侵略できるはずがないわ。


 とりあえずボクらの基本戦術でもあるし、魔族の人たちにハンバーガーを配るよ。なんでかな、わりと敵対的な報道が多いニターナ新聞は勝利を報道しまくってるよ。あれか、負けた時にこき下ろす気かな?


 まあいいけど、ボクらが負けたら人類は終わりだしね。さあ、行こうかな。


「な、なんなのだこれは、ルーフィアから吹き出すこの力!?」


「……もともとルーフィアのスキルは魔力を必要としていない。それは、無限大の力を発揮できるということ」


「かあさま、知っていたのか!」


 そうだよ、実は、ボクのスキルは最初から


「無限だ」


 スキル:パンと水:水惑星落とし!


「汚いものは綺麗に流さないとね」


「ルーフィア殿、さすがに反則過ぎますぞおおおおおおおおお!?」


 お、ブレアの悲鳴が響いた。いい気味だ。ボクのことを嘗めたのが悪い。ボクはずっと言ってたろ、奥の手があるって。奥の手って言うか、このスキルにしてみれば、最初からこう言うものだったって話なんだけどね。無限ってはじめから言ってたからね?


 魔力不使用、つまり無限に出せる。デンジャラス放水改め、ディザスター放水だね。……まあね、毎日毎日何千万もパンを出してるんだからこれくらいできないとね?


 死ぬう。


 ブラック、ブラあック。いや、戦闘でブラックなのはあんまりおかしくない気がするわ。


 全部流したいんだけど、セレナみたいに敵だけ焼き尽くすみたいなコントロールできないんだよねこれ。どうしようこれ。


 味方は今のところ後ろに控えさせてるから流れてたりはしないんだけど、……我ながらヤバすぎるじゃろこのスキル。無限に水を出せるとか。あ、液体だから酸でもお酒でも無限に出せるぜ!


 ……いや、あれ、このスキルって世界を水で沈めたりできなかったはずなんだが?


 そりゃそうだ、デンジャラス放水の時点でかなりヤバめの技じゃん。あれ? いつからこんなに制限がなくなったの?


「えーと、……魔族の普通の人たちも溺れますぞ?」


「あ、やべ」


 とりあえず出力を落としたよ。ブレアに心配されるとかどこまで威力あるのこのスキル。いま自分で怖くなったからあ!


 まあな、最初から魔力不使用って言ってたからあ! オレンジお姉さんのセッティングミスが疑われます。


 ……というか大規模に出すとさすがに魔力は消費するんだったわ。ばたんきゅー。





 少しでも面白いな、続きを読みたいなって思ったら、ブックマーク、評価、感想をよろしくお願いします!


 評価はできれば☆☆☆☆☆→★★★★★でお願いします!_(:3」 ∠)_


次回、ルーフィア軍が若干本気だします。作者は死んでるので数日かかるやも知れません。





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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。 >無敵ではない 魔力切れを起こす以上実際無敵ではない(ルーフィアの攻撃を耐え切れる・受け止めて反撃に移れる同格の存在なら勝てる可能性はある)んですが、相手からしたら十…
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