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ブレア:神を超えるのやめまーす!

 ブレアは悪で間違いないのですが、虐殺したいとかではないのです。むしろ許しません。子悪党でもないのにルーフィアが攻めきれないのは心情的な問題でしょうね。



 神を超えるのやめまーす!


 無理だと分かったら諦める! さて皆さん、次の名前は?


「ルーフィアを超えたい者かルーフィアに挑む者でいいんじゃなーい?」


 エリーシアさんは単純ですな。だがそれがいい!


「あれを超えられたら大したもんだよな」


 グリースさんの言うことももっともなんですが。


「空間魔法では逃げるしかできませんよ」


 グレネさんは貴重な逃亡要員ですぞ。


「くそお、震えやがる……」


 レッドさんは全身骨折しておりましたな。あれで二割とか、たぶん嘘じゃありませんぞ。やれやれです。


「やられ過ぎたな、レッド……俺も更に鍛えねば」


「クロカミさんは精霊をもう少し足しますんでしばらくはうちにいてもらいますぞ」


「強くなれるならそれでいい」


「私の出力では倒せない見込みです」


「シルフェイスさんはいっぱいいっぱいですな。技術を次の段階に進めねば強化できませえん!」


 久々に超える者スタッフが全員集まりましたな。これからはルーフィアに挑む者です。シルフェイスさんも増えましたしメンバーをどんどん増やしていきたいものですな。まあ幹部級はこれ以上いりませんがな。


 エリーシアさんとグリースさん、グレネさん、クロカミさん、レッドさんにシルフェイスさん。うん、十分でしょう。


 おっと、コッダーさんとバートさんもおりましたな。お二人は属性が判別してますので無理矢理精霊液を注ぎ込んだのでもう人間の形をしておりませんがな。失敗は成功のママンですからわざと失敗するのも研究には大事です。


 我はマッドサイエンティストだったのですな!


 最初からですな。まあ目的のために手段を選ばぬのは仕方ありませんな。研究を進めるには犠牲が付き物です。その度に悲しく思っておりますぞ。やめませんが。


 そのうち精霊兵の国でも空に作って引きこもりますかな。なんかすごい大砲作って地面を焼き付くしたり……倒される未来しか見えませんな。やめておきましょう。


 まあそれまで生きていられるかは怪しいですが。


『ブレア、ついに見つけたぞ!』


「ん? この声はカジェルさんですかな?」


 突然精霊通信が。まあ位置を特定されても構いませんが。逃げますので。カジェルさんなら逃げるまでもなさそうですが。


『そうよ、錬金術師アカデミーで貴様の次席に終わったワシじゃわい』


「声が老けましたな~。なんのご用ですかな?」


『なあに、お前の研究が捗っておらんようだからな、皇帝陛下に奏上し、真なる神を超える者を組織することになったのだ!』


「あ、うちは神を超えるの諦めましたんで普通に名のっていいですぞ。真、とか恥ずかしいですからな」


『は、恥ずかしくないわあッ!! 負け続けのお前の方が恥ずかしいわあ!!』


「ははっ」


 六十過ぎて厨二病は痛々しいですからな。我もそろそろ落ち着かねばなりませぬな。まあろくな死に方はできんでしょうが。なるべく研究失敗は避けてきたつもりですが、それでも相当数死なせましたからな。


 戦争は仕方がありませんが。資金提供を望む以上必要なことでした。とにかく金が足りない。ただで神なんて超えられないんですよ。


 その前にルーフィアさんがいるんです。負け続けなのに悔しいとか恥ずかしいとかは感じませぬな。


「おいジジイ、いいのか好きに言わせて」


「放っておけばルーフィアさんに二、三発小突かれて分からせられますからな」


「……あれに勝てるのか?」


「せめて勝ちたいですな、撤退させられれば満足です」


「……情けない……」


 どうもグリースさんは自分が情けないと思っているようですな。うつむいて顔を塞いでしまいました。エリーシアさんもイライラしておりますな。グレネさんなんか逃走要員に成り下がってますし悔しそうです。攻撃力は無いですからな。


 クロカミさんは燃えておりますな。レベルも三百とか凄まじい上がり方しておりますし。頼もしいですなあ。


『ワシの戦術に興味があるだろう、ブレア!』


「まだいたんですか。精霊封鎖しますかな」


『まてえええい! 貴様、ライバルの動向が気にならんのかあああッ!!』


「いえ全く、切りますぞ~」


『まてまてまてえ! 教えてやるううう!』


「ぜんぜん興味ないですが参考までに」


『はふふ、お主の精霊に目を付けたのは良かったがなあ、生身の人間なんて限界があるのだよお!』


 そんなこととっくに分かっておるのですが、……ルーフィアさん生身なんですよねえ。ブラック企業社長恐るべし。その上で女王とか気がおかしくなりそうですな。我も働いてレベルを上げたいですぞ!


 ああ、どうせカジェルさんは昔ながらのアンデッド化研究に精霊を足すつもりでしょう。戦場でいくらか精霊兵の死体が盗まれていたのはカジェルさんですな。デーモンも盗まれておりましたし。はあ、やだやだですなあ。人の研究成果盗んでいい気になられても困りますぞ。


『なんと、アンデッドに悪魔や精霊の力を注ぎ込むのだあ!』


「切りますぞ? いいですかな?」


『ふはははは、ブレアよ、ワシの才能にしっと(ぷちっ)』


 思った通りじゃないですか!! しかもそれ失敗まで見えておりますぞ! 血流がないアンデッドにどうやって精霊を馴染ませるつもりですかな?! ……はあ、思わず通信を切ってしまいましたぞ。


 相変わらず思い込みの激しい方ですな。我がライバルと思ったことなど一度もないと言うのに。


 ルーフィアさんならライバルに……認めてくださいますかなあ? まあ悪辣なことをしている自覚はありますので無理でしょうが。


「実験を次のフェイズに進めますぞ。さて、どなたで実験しますかな」


「俺ならいつでもイケるぜ!」


「私もよお?」


 グリースさんとエリーシアさんは積極的ですな。というか今のままだとルーフィアさんにやられるだけなのが見えておりますからな。レベルも少しは上げてるようですが。


 どうでもいいけどエルエーナの森とかエリメータさんとかエリーシアさんとか似た名前が多いから気をつけないと間違って呼びそうですな。むむむ。ボケが始まりましたかねえ。


「では、次の段階、相性の捏造と複数精霊合成、やってみましょうぞ。クロカミさんは更に闇属性ですので闇の精霊を臨界点まで注いでみますので、……死ぬかも分かりませんが」


「構わない。弱いまま死にたくない」


 立派な心がけですな。我は間違いなく地獄行きでしょう。最後には我が精霊の化け物になる覚悟で挑みますかな。


 新生、ルーフィアを超える者……ルーフィアを超えるのを目指す者の方がいいですかなあ?


 いつか、ルーフィア殿、超えてみせますでな!






 少しでも面白いな、続きを読みたいなって思ったら、ブックマーク、評価、感想をよろしくお願いします!


 評価はできれば☆☆☆☆☆→★★★★★でお願いします!_(:3」 ∠)_


「シルフェイスさんにはあんまり殺しはさせたくないですなあ。不思議」


 ちなみにここまで来れば分かると思いますがブレアは最初から日本人転生者扱いでした。



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