GWコント その1
A 今日からここのアパレルショップでバイトだ。ずっと憧れの仕事だったし、頑張るぞ
B おはよう。あなたが今日入ったバイトかしら?
A あ、はい!
B 私はここのバイトリーダーよ。あなたの教育を担当させてもらうわ
A よろしくお願いします!
B この店にはいくつかルールがあるから、まずはそれを覚えてもらうわ。ルールその1は従業員全員が美意識を高く持つことよ。あなたも仕事の時はしっかりおしゃれな服を着てきなさい
A はい!私服勤務と聞いていたので、全力でおしゃれしてきました!
B そう
(サイレンが鳴る)
A え!?なに!?
B ダサいわね!
A は!?
B この店のルールその2、出勤した従業員の服がダサい場合、こうしてサイレンが鳴って店中に知らされるのよ
A なんですかそれ!
B 画期的なシステムでしょう?
A お客さんに迷惑じゃないですか?
B そんなことないわよ。隣の店とか近くの住宅街でもよく聞こえるって、反響をいただいてるんだから
A それは反響じゃなくて苦情だと思いますよ
B そうそう、今日はこれを着て接客してね
A なんですか?法被?……ダサ!アパレルショップの店員がこんなの着てていいんですか!?
B みんながこれを着るわけじゃないわよ!服がダサいと判断された店員はこれを着て、ダサい服がお客様の目に触れないよう隠すのよ
A 散々な言われようだ……
B じゃあ、頑張ってね
A 行っちゃった……とりあえず接客しよ
A いらっしゃいませー!
A どうぞご覧くださーい!
A なんか、お客さんも店員もこっちを見てクスクス笑ってる気がする!なんで……法被着てるからか!そうか……この法被は服を隠すだけじゃなくて、ほかの役割もあるんだ……それは……そう、見せしめ……!
(サイレンが鳴る)
A サイレンが鳴って法被を着た人が現れたら、その服がダサいって誰でもわかる……!アパレルショップ、なんて恐ろしいんだ……!私はなんて場所に来てしまったんだ……!
B ようやく気付いたのね!
A あ、リーダー!
B 私も最初のうちは辛かったわ。でもね、これを繰り返すことで美意識がドンドン強くなり、至高の美へと近づいてゆくのよ!
A リーダー……!
B 一緒に行きましょう、美の境地へ……!
A はい……!
A いやいや、おかしいですよ!冷静に考えたら、こんなことしてるのはこの店だけです!私が言ったアパレルショップでサイレン鳴ったことないですし!法被着てる人も普通はいないんですよ!
B これがアパレルの魔力よ
A こわ……
B はっ!いけない!もうこんな時間!店長がいらっしゃるわ!
A 店長?
B この店のルールとシステムを作ったお方よ
A このルール作った人!?店長、絶対ヤバい人ですよね!?
B そんなことないわ、店長は人格者よ!我々を美へと導いてくださるの……
A 目がイッちゃってる!ほんとにヤバい店に来ちゃったよ!
(壮大な音楽)
店長 私がこの店の店長です
(店長、法被を着て登場)
A 店長も服ダサいのかよ!!
店長 あなたが今日入ったバイトですね、これからよろしく
A 辞めさせてもらいます!
書き始めが遅かったこともあり、あまり出来はよくない。しかし短時間で一つの台本を完成させ、数をこなすという目的には即しているのかもしれない。残り4日間はこの台本を基準とし、これより納得のいくものを投稿したい。
人前でコントとして披露するなら、大幅に手直しを加える。