表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/16

大人になるということ


いつか川の流れに落とした涙はいつの間にか流れなくなった。


一度も泣かなかったあの映画ではこんなに泣いているのに。


どこが変わったかなんて考える暇はない。


今考えるべきは昼時の会話のネタ。


ああ、大人になったんだ。


私は、大人になったんだ。


あの日見た親の背中、それだけを覚えてる。



いつかラジオに送った夢の話はいつの間にか諦めてしまった。


一度も見ようとしなかったことにはこんなに向き合ってるのに。


どこが変わったかなんて考える暇はない。


今考えるべきはこの方々の対応。


ああ、大人になったんだ。


僕は大人になったんだ。


あの時見た夜の街、美しさを覚えてる。



どこが変わったかなんて考える必要も無いさ。


ああ、大人になったんだ。


俺は、大人になったんだ。


あの子の無邪気な笑顔、もう戻れないから


俺は、大人になったんだ。


大人になってしまったんだ。


背中も街も笑顔も全部、


覚えてる。覚えてるよ。



絶対は相対になって、諦めた事は増えて、

時間だけが過ぎてって、騒ぐ頭に蓋をして、

笑えない顔に仮面を。


ああ


あの頃飛び込んだ大人の世界


上を見ればキリがなくて


報われない努力ばかりだけど


覚えてるから、


子供のままでいたい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ