40話 モンスターを学ぼう1
「そこにいるモンスター達のことはわかる?」
普通に人として暮らしていると冒険者にならない限り、モンスターに詳しくはならないからね…。
「少しだけなら…」
ギリスさんはは少しうーんと考え込んだ後、なにかを思いついたように手を叩いた。
「じゃあ、ダンジョン見学ついでに俺が君にモンスターのことを教えてあげよう!ダンジョン経営にあたってモンスターの知識は大事だからね!」
といい彼はうんうんと頷いている。なるほど、確かに。
「じゃあ、どのモンスターなら分かるんだい?」
「ラミアとリーフスライムなら…」
それを聞いてラミアは微笑み、リーフスライムは嬉しそうにぷるんと揺れた、様な気がする。
「うんうんラミアとリーフスライムね。了解じゃあ他の子から簡単に教えていくね」
言い終わると彼は私からモンスター達の方に向き直った。
「んー、じゃあアラクネからかな。アラクネ、おいで」
モンスター達の中から、上半身が美しい女性で下半身が蜘蛛の姿をしたモンスターが数人(数匹?)すっと前に進み出た。
皆、艶やかな黒い髪に赤と黒のシマシマの蜘蛛の下半身を持っている。
ちなみにちゃんと服は着てる。
人間部分と蜘蛛部分のつなぎ目をみたい、という気持ちも少しはあるが我慢我慢。
「彼女らアラクネはね…」
アラクネ…上半身が女性、下半身が蜘蛛の姿をした半人型モンスター。人間の男を好んで食すことが知られている。
が、このダンジョンのアラクネは普通に人間が作る肉まんが好きらしい。
「なるほど…。なぜ肉まんなの??」
「なんか、俺が買ってきたの食べて気に入ったらしい」
「納得です」
「じゃあ次は…」
リザードマン…一言でいうとトカゲ人間。鱗で身体が覆われている。武器などを使用する。鱗に覆われている為防御力は高め。
バイコーン…2角獣。ユニコーンの亜種とも言われる。光属性のユニコーンに対しバイコーンは闇属性を持つ。
レイス…俗に言う幽霊。物理攻撃が効かず、魔法攻撃しか効かない。ちなみに読書が趣味。
「このフロアにいるモンスターはこれくらいかな」
「なるほど。ありがとうございます」
感想としてはレイス(幽霊)って本当にいるんだくらいしか思いつかなかった。




