38話 ケモ耳イケメンくん
ケモ耳イケメンくんはウェリスと名乗った。
三角の耳がありよく見るとお尻の上の方から灰色のフサフサなしっぽがあった。
私はウェリスくんが人狼だと思った。理由は人狼は獣人型と人に耳と尻尾だけつけた亜人型とをいききできるからだ。あと、ワンコなオーラがガンガンでてるから!
ワンコと言えば犬人という種族もいるにはいるのだが、彼らは身体が小さく基本的に身長130~140センチくらいなのだ。ウェリスは私よりも頭一つデカいので、身長180はあるだろう高身長なので犬人ではないと思う。
ウェリスくんはクールというより可愛い系のイケメンなのでパッと見冷たい印象のイケメン、ギリスさんと並ぶととても眼福だ。ありがとうございます。
「このウェリスが君のここの見学、いや違うか観光?の手伝いと案内をしてくれる」
「なるほど、よろしくお願いします、ウェリスくん。レフィカです」
「はい、よろしくお願い致します、レフィカ殿。早速なのですが特に見たいモンスターなどはおられますか?」
「いえ、特には」
「分かりました。では1階から順番に回りましょう」
そういったウェリスくんの後ろに着いて部屋を出ると最初に見えたのはゴツゴツした土色の岩の壁だ。
何故か肌寒い、さっきいた部屋と廊下?の温度差のせいかな。部屋に常温魔法とかなんかがかかっていたのかな。
ウェリスくんが止まった。
そこはこの階の端っこのようだ。
よくあるダンジョンのように階段があるのではなく、1メートル×1メートルの正方形の穴があるだけだ。そこを除くと2.3メートル程下に様々なモンスターと土色の地面が見える。
えっ?ここから降りるの?まじで?
「ここから降りるの?」
驚きすぎて、タメで聞いてしまった。
「はい、そうです」
まじかぁ。
ここは普通の人間が闊歩できるようにはなってないみたいなんですけど?当たり前なんだけどさぁ。ダンジョンにいるのは基本モンスターだけで、人間がいたらおかしいもんね。
めんどくさいから明日明日と先延ばしにしてたらこんなことに・・・。




